ひとりビジネスの限界を突破する。仕事を任せて未来にフォーカスする仕組み
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
本日は、個人事業主やひとり社長としてご自身のビジネスを営むみなさまに向けて、役割の捉え方と業務の進め方についてお伝えさせて下さい。
テーマは、すべてを一人で抱え込む状態から抜け出し、事業のオーナーとして本当にやるべきことにフォーカスするためのタスクの切り出し方についてです。
日々、個人でビジネスをされている方々と推進支援の現場でお話をしていると、ほぼ例外なく直面している事実があります。
それは、ご自身が現場の最前線で実務を回す、プレイングマネージャーにならざるを得ないという状況です。
独立した当初や事業の立ち上げ期において、業務を任せられる協業先や、資金といったリソースは常に限られています。
そのため、新規の営業開拓からサービスの提供、さらには日々の経理処理や細々とした事務作業、Webサイトの更新に至るまで、すべてを自分一人でこなさなければビジネスが回らない。
これは決してご自身のマネジメント能力が不足しているからではなく、ひとりビジネスの構造上、初期段階では避けられない事実です。
誰よりも事業への思い入れが強く、目の前のお客様に貢献したいという責任感があるからこそ、寝る間を惜しんで動いてしまうのだと思います。
リソースがない中で事業を前に進めるためには、ご自身がすべての役割を担う必要があったという事実は、まずは受け止めるべき正しい現在地だと思います。
現場の業務を誰よりも熟知し、一番高いクオリティでスピーディーに遂行できるのは、間違いなくオーナーであるご自身です。
そして、ひとりビジネスの場合、「自分でやればタダだけれど、人に頼むと外注費がかかってしまう」という心理的なハードルも大きく働きます。
だからこそ、次々と降ってくる『第一領域』(緊急かつ重要な目の前の業務)に対して、「自分でやってしまった方が早いし確実だ」と判断し、結果としてすべての業務を自ら抱え込んでしまうことになります。
しかし、この状態が長く続くと、ある事実が突きつけられます。
それは、ご自身の時間が上限に達した瞬間に、事業の成長が完全にストップしてしまうということです。
すべての業務の決裁と実行がご自身に集中している状態は、厳しい言い方をすれば、ご自身が事業推進の最大の「ボトルネック」になってしまっている状態と言えます。
朝から晩までクライアントワークに追われ、休日も溜まった事務作業に忙殺される。
そうやって日々の実務にリソースを全振りしてしまうことで、新しいサービスの企画や長期的な仕組みづくりといった『第二領域』(緊急ではないが未来にとって重要な投資)に向き合う時間が全く取れなくなってしまうのです。
「もっと先を見据えた動きをしなければ」と頭では分かっていても、目の前の仕事の引力に負けてしまい、気がつけば数ヶ月が経過している。
これはひとりビジネスにおいて、非常に大きな機会損失です。
では、この状況から抜け出し、ご自身が本来やるべき経営課題にフォーカスするためにはどうすればいいのでしょうか。
ここで必要になるのが、業務を外部のパートナーやオンラインのアシスタントなどに「任せる」というアプローチと、それを可能にするタスク分解の視点です。
仕事をうまく外部に任せられないと悩む方の多くは、業務を大きな「塊」のまま他者に渡そうとして失敗しています。
例えば「経理作業をお願いします」「SNSの運用を任せます」といった漠然とした依頼では、受け取った側は何から手をつけていいか分からず、結果的に期待したアウトプットが出てこない場合があります。
あるいは、ご自身の頭の中にある「暗黙のルール」が伝わっておらず、ミスが発生してしまう。
そこで「外注費を払って失敗されるくらいなら、やっぱり自分でやった方がマシだ」という元の状態に逆戻りしてしまいます。
人に業務を任せる際の第一歩は、ご自身が抱えている業務を棚卸しし、タスクを分解することです。
自分が支援の現場で行動計画表などを用いて行うアプローチと同様ですが、まずは現在ご自身が行っているすべての作業を、思いつく限りノートなどに書き出してみます。
そして、それらを「自分にしか絶対にできないコア業務」と「手順さえ明確になれば外部の人でもできる業務」に仕分けをします。
この時、「自分の方が早くできるから」という理由は一旦横に置いておき、あくまで客観的な事実として代替可能かどうかで判断するのがポイントです。
次に、他の人でもできる業務を、具体的な「作業手順」のレベルまで細かく分解します。
「経理作業」という塊ではなく、「毎週金曜日の15時までに、このクラウドシステムに領収書の画像をアップロードし、金額を入力してエラーがないか確認する」という具体的なベイビーステップにまで落とし込むのです。
そして、その作業が完了した状態(Doneの定義)を明確にして相手に伝えます。
実行者に迷いを与えない明確な手順とゴールの提示は、プロジェクトを動かすための必須条件になります。
業務を外部に切り出す際にもう一つ重要なスタンスがあります。
それは、最初から自分と同じ100%のクオリティを相手に求めないということです。
あなたが培ってきたスキルや事業に対する情熱を、今日お願いしたばかりの外部パートナーがすぐに完璧に再現できるわけがありません。
最初は70%の出来高で上がってくるのが当然の事実だと、あらかじめ前提を置いておくのです。
100点のものを自分一人で抱え込んでパンクしてしまうより、70点のものを他者の力を借りて複数同時に回していく仕組みを作った方が、事業全体としての推進力は確実に上がります。
もし上がってきた成果物が期待通りでなかったり、ミスが発生したりした時はどうすればいいのでしょうか。
ここでも事実と感情の切り離しが重要になります。
まずは、「お金を払っているのになんでこんなこともできないのか」と感情的にイライラするのではなく、単に「このマニュアルの記述では意図が伝わらなかった」「チェックの仕組みが不足していた」という事実を淡々と受け止めましょう。
アジャイル思考でお伝えしている考え方と同じで、最初から完璧な外注化の仕組みを作ることは難しいと思います。
出てきた事実をベースに、手順書やコミュニケーションの方法を改善(アップデート)していく。
この繰り返しの中でしか、本当に仕事を任せられる環境は育っていきません。
最初は教える時間や仕組みを作る時間がかかり、一時的にご自身の負担やコストが増えるかも知れませんが、それは未来の時間を生み出すための極めて重要な『第二領域』への投資です。
こうして少しずつ業務を切り出していく最大の目的は、ひとり社長ご自身の推進力を取り戻すことです。
日々のオペレーションから解放されて作り出した余白の時間を、ご自身が心の底から成し遂げたい『プライム・ミッション』(最優先のやりたいこと)にリソースとして集中させる。
自分のビジネスの未来をどう描くか、顧客にどんな新しい価値を提供するか。
これこそが、事業のトップであるご自身にしかできない本来の役割です。
すべてを一人で駆け回ってきたご自身のこれまでの努力は、間違いなく今の事業を支える強固な土台になっています。
しかし、ここからさらに遠くのゴールを目指し、事業を次のステージへと引き上げるのであれば、少しずつ「実行者」としての役割を手放し、「管理者」としての役割にシフトしていく必要があります。
もちろん、すべてを今日、明日で変える必要はありません。
まずはご自身の業務をノートに棚卸しし、今日誰かにお願いできそうな最小のタスク(ベイビーステップ)を一つだけ見つけることから始めてみて下さい。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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