曖昧な目標を横に置く。ハラ落ち感で作る確実な一歩

おはようございます!

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

本日は、私たちが何か新しいチャレンジやプロジェクトを始める際に設定する「目標」との向き合い方についてお伝えさせて下さい。

テーマは、ふんわりとした曖昧な目標から抜け出し、本当の推進力を生み出すための具体的なアプローチについてです。

先日、自分が推進支援としてサポートさせて頂いているクライアントの方から、あるお悩みの相談を受けました。

そのお悩みを一言で表現すると「目標は設定しているのだけれど、どうしても具体的な行動に移すことができていない」という状況でした。

タスクの分解の仕方や、行動計画表の提供など、行動するための仕組み作りはお伝えしているはずなのに、なぜか具体的な行動に繋げられていない。

そこで、少し時間を取ってセッションを行い、現状の事実を一つ一つ丁寧に紐解いていきました。

すると、どうやらその方が掲げている目標そのものに対して、ご自身が全く「ハラ落ち」していないという根本的な課題が見えてきたのです。

これは個人でビジネスをされている方や、未来に向けた『第二領域』の活動を進めようとしている方に、非常によくあるパターンです。

例えば「年商〇〇円を目指す」「SNSのフォロワーを〇万人にする」「新しいコミュニティを立ち上げて〇人集める」といった、世間一般的に見栄えの良い数値目標を設定してみたものの、実はその数値が自分にとってどんな意味を持つのかを深く理解できていない状態です。

本当に心の底からその数値を達成したいと思っているのか。

その目標を達成した時、自分の人生や日々の生活にどんな変化が起こるのか。

そもそも、なぜ多くの時間とエネルギーを投下してまで、そのゴールに到達しなければならないのか。

こうした「そもそもの目的(Why)」がご自身の内側で明確に言語化されておらず、単に業界の標準や他人の成功例を無意識に借りてきて、形だけの数値設定をしてしまっている。

だからこそ、いざ行動しようとしても内側からのエネルギーが湧かず、モヤモヤとした悩みの中で足が止まってしまうのです。

これは典型的な「ハラ落ち感のない状況」と言えます。

自分がPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)として様々なプロジェクトを支援する際も全く同じことが言えるのですが、プロジェクトの真の目的に対して、実際に手を動かすメンバーがハラ落ちしていなければ、どんなに精緻な計画(スケジュール)を立ててもプロジェクトは絶対に前には進みません。

いくら立派な数値目標を設定しても、自分がそれに向かって突き進むための内発的な動機、つまり「ハラ落ち感」がない状況だと、人間は無意識のうちにやらない理由を探し始め、確実に足は止まってしまいます。

しかも、心のどこかで「本当にこれを目指す必要があるのだろうか?」と疑いや迷いを持ったままの状態は、もはやゴール設定ができているとは言い難い状況です。

それは目標ではなく、ただの「ふんわりとした願望」に過ぎません。

世間一般の常識的な観点や「ビジネスパーソンとしてこうあるべきだ」という思い込みから、高めの目標設定をされる方は多いかも知れません。

しかし、それが自分にとってどんな意味があるのかをしっかりと自分の頭で考え、心で納得していなければ、結局は同じように行動が止まるという苦しい状況に陥ってしまうと思います。

なので、その相談を受けた際に自分がクライアントの方にお伝えしたのは、「今のその数値目標は、一旦横に置いておきましょう」ということでした。

もちろん、その目標が完全に間違っていると否定しているわけではありません。

ご自身のビジネスが成長し、視座が高くなった段階で、自然と目指すべき目標として再浮上してくる可能性は十分にあります。

だからこそ「捨てる」のではなく、あえて「一旦置いておく(保留にする)」という選択をおススメしたのです。

そして、はるか遠くのハラ落ちしていない大きな目標を眺めて自己嫌悪に陥る代わりに、「今の自分にとって、確実に達成することに意味があると思える直近の目標」を新たに定めてみましょうとご提案しました。

例えば、1万人のフォロワーを目指すという漠然とした目標を一旦横に置き、「まずは目の前にいる特定の1人のお客様が、心から喜んでくれるサービスを一つだけ作り上げる」というような、手触り感のある目標に切り替えるのです。

今の自分が心から必要性を感じ、達成した時の手応えが具体的にイメージできる小さな目標。

まずはそれを設定し、実際に行動して頂いて、確実に達成する。

そして、その直近のゴールを達成した時、当初掲げていたあの大きな数値目標を「今の自分はまだ追いかけたいと思うか」を改めて確認して頂くという作戦です。

今の時点でその大きな目標を達成する必要性や意味が分からないのであれば、無理に今すぐ分かろうとする必要はありません。

行動を積み重ねて、本当にその意味が分かるようなステージに到達してから、改めて判断しようということです。

目標設定なんてものは、一度決めたら絶対に変えてはいけないものではありません。

その時々の状況や自分の成長に合わせて、いくらでも変えていいと思いますし、むしろ柔軟に変わっていくのが自然な姿です。

自分の置かれているステージが上がれば、当然見える景色が変わります。

アジャイル思考でお伝えしているように、実際に行動を起こすことで見えてくる「新たな事実」が必ずあるからです。

その行動による事実の積み重ねで自分の立ち位置が変わり、見える景色が変わることで、本当に目指すべき頂(ゴール)もまた変わっていくかも知れません。

なので、最初に立てた漠然とした目標を手放す必要があるか否かは、今この場で無理に白黒つける必要はないと思います。

まずは目先の小さなゴールを確実に達成し、小さな成功体験と自己コントロール感を取り戻すことにフォーカスする。

そこから先のことは、そのゴールに到達した地点からまた改めて考えればいいと思います。

トータル的に考えると、ハラ落ちしていないモヤモヤしたゴールに向かって、あまり前進できずに一人で悩んでいる時間ほど、もったいないものはありません。

それよりも、漠然とした目標は捨てなくていいので一旦脇に置いておき、自分が納得できる具体的な目先のゴールを目指す方向に舵を切る。

そして、その達成を淡々と積み重ねて行った方が、結果的に遠くまで早く進めるでしょうし、何より精神的にもずっと楽になると思います。

もし今、ご自身の掲げた目標の前で足が止まってしまっている方がいらっしゃれば、ぜひ一度、その目標に対する「ハラ落ち感」を確かめてみて下さい。

そして必要であれば、躊躇なく目標を直近のサイズに再設定し、確実な一歩を踏み出して頂ければと思います。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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