エンジン凍結後も出力が上がる理由

こんにちは!

プロジェクトマネジメントコーチの福井俊治(しゅんじ)です。


昨年トップ争いを繰り広げたレッドブル、フェラーリ、メルセデスのトップ3チーム。

今年のチャンピオン争いに向けたマシン開発はもちろん、パワーユニット(PU)開発にも注目が集まっています。

レッドブルが搭載するレッドブル・パワートレインズ(RBPT)製のPU について、今年はホンダRBPTと呼ばれるようになり、よりホンダが前面に出てきた感がありますが、実態は従来と変わらずホンダが開発を進める形態です。

ただ、エンジンについては開発凍結されており、今は信頼性向上の目的でなければ変更を行うことはできません。

ところが、ホンダPUの出力アップはあまり聞こえてきませんが、メルセデスは10馬力、フェラーリに至っては50馬力もの出力アップを成し遂げたとの報道があります。

信頼性を上げるだけのはずなのに何で?と思う方もいるかもしれません。

出力アップの理由は主に二つ考えられます。

一つは直接出力アップに繋がる変更を加えていること、二つ目は信頼性がアップした結果として出力アップしているということです。

前者は振動などのエンジン本体へのダメージ低減などの目的で空気の流れや燃焼方法などを見直すことが考えられます。

その結果、出力アップに繋がる燃焼が手に入るというシナリオです。

後者は特にフェラーリが当てはまりそうですが、そもそも昨年は信頼性が心配で出力を上げられなかった、すなわちエンジンのポテンシャルを最大限生かせてなかったという状況から話が始まります。

それが信頼性を見直すことで、安心してエンジンを回せるようになり、結果、本来のポテンシャルを最大限発揮できるようになって出力アップに繋がるという話です。

ということで、PUに関してもまだまだ開発競争が繰り広げられているのですね。

今後の開発の行方も楽しみです。


今日も一緒にF1を楽しみましょう!

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