目的を見失わないための自己投資。古典の読破から学んだ軌道修正の鉄則

おはようございます!

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

本日は、日々のビジネスや自己研鑽において、
つい陥りがちな罠についてお伝えさせて下さい。

テーマは、目先のコストや手間を惜しむことで、
本来の目的を見失ってしまう失敗と、
そこから学ぶアジャイルな軌道修正についてです。

日々ご自身でビジネスを展開されているみなさんであれば、
新しい知識を吸収したり、
インプットの時間を設けたりすることを
とても大切にされていると思います。

実は自分も、先日ちょっとした時間を利用して、
福沢諭吉の『学問のすゝめ』を読もうと思いました。

名著と呼ばれる古典に触れることで、
自分自身のビジネスやマネジメントの学びを
さらに深めようと考えたからです。

その際、わざわざ書店に行かずに入手できる電子書籍、
また、無料で読める青空文庫を利用することにしました。

すぐに手元のスマートフォンで読み始めることができ、
最初はとても便利で効率がいいと満足していました。

しかし、読み進めていくうちに、
ある大きな壁にぶつかりました。

青空文庫に掲載されているテキストは原文のままであり、
現代の仮名遣いとは異なる古い表現が使われていたのです。

見慣れない独特の言い回しが連続し、
内容を頭の中で現代語に変換して理解する作業が発生します。

これには、著しく脳のエネルギーを消費します。

古いテキストを解読するという本来不要な作業に、
貴重なエネルギーを激しく奪われてしまったのです。

その結果として、
肝心な筆者の思想を深く読み解き、
自分のビジネスにどう活かすかという、

最も重要な思考に回す余力が残っていませんでした。

それでも、せっかく読み始めたのだからと、
何とかすべてのページをスクロールし続けました。

文脈からなんとなく理解できる部分も確かにあり、
時間を掛けてなんとか最後まで読み切ることはできました。

いわゆる、読破という状態です。

しかし、読み終えた直後に、
客観的な視点で自分自身を振り返ってみて愕然としました。

「で、結局何が書いてあったのか。」

自分にそう問いかけた時、
正直なところ、内容がほとんど頭に入っていなかったのです。

ただ文字の羅列を気合で目で追っていただけであり、
筆者の思想を深く理解するという、
本来の目的はまったく達成されていませんでした。

何となくやった気になっていただけだったのです。

この出来事は、単なる個人の読書の失敗談ではありません。

日々のビジネスやプロジェクトマネジメントにおいて、
誰もが陥る可能性のある非常に重要な教訓を含んでいます。

ここから得られた学びを三つの視点で整理してみたいと思います。

一つ目は、
適切な自己投資を惜しまないということです。

自分は、数百円から千円程度の現代語訳の書籍を買う費用と手間を惜しみ、
無料で済ませました。

しかし、その結果として、
内容を理解できないまま数時間を消費するという、
最も大きな損失を出してしまったのです。

ビジネスの世界において、
無料という言葉には目に見えない大きなコストが潜んでいます。

無料のツールや安価なシステムで済ませようとして、
かえって初期設定や日々の運用に膨大な時間を奪われてしまう。

あるいは、専門家に相談する費用を惜しんで、
素人の自分が何日も悩んで足踏みをしてしまう。

時間はビジネスを推進するみなさんにとって、最も貴重な資源です。

そして、最大の目的はビジネスを前に進めることです。

本来の目的を最速で達成するためには、
分かりやすい現代語訳の書籍をお金を出して買うのと同じように、
自分の負荷を下げるための環境への投資を、
絶対に惜しんではいけないと痛感しました。

プロの翻訳家が時間を掛けて分かりやすくしてくれた成果物を、
お金で買うことは、まさに時間を買う投資そのものでした。

二つ目は、
手間を惜しむという手抜きの罠です。

自分が青空文庫を選んだのは、
お金を節約したかったという理由だけではありません。

書店に行く手間や、
自分に合った分かりやすい現代語訳の本をリサーチするという手間を、
ただめんどくさがってしまったのです。

目の前にあるすぐに手の届く手軽な手段に飛びつき、
実行をスムーズにするための準備の工程を手抜きしてしまいました。

何か新しいプロジェクトや重要なミッションを始める際、
事前の準備や環境構築のフェーズをおろそかにして、
いきなり実作業に入ってしまうと、
後から必ず今回のような大きな手戻りや効率の低下が発生します。

実行フェーズにおいて迷いなく淡々と手を動かす状態を作るためには、
事前の準備の手間を決してめんどくさがらずに、
しっかりと完了させておくことが不可欠です。

当たり前の準備を当たり前にやることが、
結果的に一番確実なルートになります。

三つ目は、
目的からの逆算とアジャイルな撤退です。

読み進めている途中で、
このままでは理解できないという事実には、
自分でも薄々気がついていました。

しかし、ここまで読んだのだからというサンクコストへの執着や、
途中でやめることへの謎の抵抗感から、
気合で最後まで突き進んでしまったのです。

ここには、自分の中の管理補佐役たる、
PMOの視点が完全に欠けていました。

本来の目的は、本を最後までめくることではなく、
内容を理解することです。

手段が目的化していることに気づいた時点で、
ただちに読むのを中断し、
現代語訳の書籍を買い直すという軌道修正を行うべきでした。

計画通りに進まない現実や、
自分の能力の限界を客観的に受け入れ、
勇気を持って撤退し、アジャイルに手段を切り替える。

この客観的な判断ができなければ、
ビジネスでも間違った方向に貴重なリソースを投下し続けてしまいます。

みなさんの日々のビジネスにおいても、
このような状況が発生していないでしょうか。

目先のコストを抑えるために、
手作業で膨大な事務処理を続けて疲弊している。

新しいやり方を学ぶための最初の準備が面倒で、
効率の悪い古いやり方をそのまま使い続けている。

その結果として、
本当に向き合うべきお客様への価値提供や、
未来を創るためのタスクが後回しになってしまっている。

もし少しでも心当たりがあるようであれば、
一度立ち止まって、ご自身の行動を客観的に見直してみて下さい。

ビジネスの成果を最大化するためには、
気合や根性で非効率な壁を無理やり乗り越えようとするのではなく、
適切な投資と事前の準備という仕組みによって、
その壁をあらかじめ取り払っておく必要があります。

やった気になっているだけの状態ほど、
ビジネスにおいて時間とエネルギーを浪費する危険なものはありません。

成果の伴わない無目的な努力は、
自らを自己嫌悪に陥らせてしまう原因にもなります。

自分自身への強い戒めも込めて、
目標達成のための自己投資を惜しまないこと、
そして、準備の手間をめんどくさがらないこと。

この当たり前のルールを、
今日から改めて徹底していきたいと思います。

失敗や無駄にしてしまった時間は戻りませんが、
それは次への推進力を生み出すための大切なデータになります。

予定通りにいかない現実からしっかりと学びを得て、
目標達成へのプロセスを今日も客観的にアップデートし続けましょう。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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