手戻りを恐れず前進する。プロジェクトの停滞を防ぐプランB思考
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
本日は、私たちがビジネスやプロジェクトを進める上で直面する「手戻り」に対する考え方と、歩みを止めないための具体的なアプローチについてお伝えさせて下さい。
プロジェクトを進める上で、手戻りを嫌う方は非常に多いと思います。
もちろん、自分自身もそうです。
手戻りが発生すると、単純にこれまで費やした時間や人的リソースが無駄になり、スケジュールの遅延に直結します。
さらに厄介なのは、手戻りの多くが「自分が想定していた成果」と「周囲の期待値」とのズレから生じるという点です。
つまり、コミュニケーションの不足や認識の齟齬といった問題が根本的な起因となっていることが多いため、目に見える時間のロス以上に、関係者間の信頼関係に影響を及ぼすリスクが潜んでいます。
直接の現象として現れているもの以外にも、見えない課題が潜んでいる可能性があると考えれば、その深刻さは推して知るべきでしょう。
そう考えると、手戻りを全力で回避したいと思うのは、ビジネスパーソンとして当然の心理です。
手戻りは決して褒められたものではありません。
しかし、時と場合によっては「手戻り上等」の覚悟で挑まないといけない場面があることも事実です。
プロジェクトの局面においては、この思考の使い分けが必要だと考えています。
プロジェクトマネジメントの理論を少しかじったような方の中には、判で押したように「手戻りは悪いことである。だから、結果(承認や明確な指示)が出るまで動いてはいけない」と主張される方がいらっしゃいます。
実務の現場でも、上司やクライアントからの返答待ちを理由に、作業を完全に止めてしまうケースをよく目にします。
確かに、明確な期限が決まっていなかったり、日程にかなり余裕があるプロジェクトであれば、一つ一つの工程をシリアル(順番)に進め、手戻りという時間も人的リソースも無駄になる行為は全力で避けるべきです。
しかし、そういった「待ちの姿勢」を貫く方は、ビジネスにおけるスピード感を意識できていないことが多いように感じます。
現代のビジネスの環境において、日程に余裕があるプロジェクトなど稀です。
例えば、今週中に何かしらの結果を出さないといけない厳しいスケジュールの時に、進め方の判断待ちで2〜3日も立ち止まってしまうのは、プロジェクトにとって致命傷になります。
ひとり社長や個人事業主の方であれば、この数日の停滞が事業全体のスピードを著しく落とすことになりかねません。
このようなスピードが求められる局面においては、積極的に手戻りを恐れず、仮説を立てて先に進めるべきでしょう。
この「待つべきか、進むべきか」の使い分けが、生ものであるプロジェクトのマネジメントにおいては非常に大切になります。
では、判断を待たずにどのように作業を先に進めればいいのでしょうか。
大きく分けて2つのパターンがあります。
一つは、自分が提案した現状の想定のままで承認され、進められるパターン。
もう一つは、提案にダメ出しをされて方針を見直す必要が生じるパターンです。
前者の場合は比較的容易でしょう。
すでに自分なりの方針は提案しているわけですから、その方針が承認されることを前提として、その後の詳細なタスクを詰めたり、実務の準備を進めたりすればいいということになります。
やること自体は、この判断待ちの状況でも、判断が出た後でも変わらないはずです。
この場合は、迷わずやるべきことを淡々と実行し、時間を有効活用すれば良いことになります。
問題はもう一方のパターンですね。
提案した方針に対して、関係者やクライアントからダメ出しのフィードバックを頂く場合です。
この想定外の結果に対して、正直言って100%の備えをしておくことは不可能です。
ここでやるべきことは、提案がダメだった時の「プランB」をあらかじめ考えておくことです。
その際、もともとのプランAが却下されるとしたら、相手はどの部分を指摘してくるのかを事前に想定して考える必要があります。
コスト面なのか、スケジュールの実現性なのか、あるいは品質の担保についてなのか。
これを予測するには、ある程度ご自身のセンスも問われますし、承認者やクライアントが普段どのような考え方(価値観)を持っているかを日頃から知っておく必要があります。
繰り返しになりますが、相手の反応を完璧に見通すことは難しいでしょう。
しかし、どういった点に対して、どんな課題を突きつけられるかを自分なりに見通せるようになることが必要です。
その上で、指摘されるであろうポイントを改善するとしたら、どのように修正して再提案できるかをあらかじめ思考しておくのです。
この事前準備があるかないかで、結果は大きく変わります。
指摘ポイントを予測してプランBを用意しておくことにより、実際に指摘を受けたのちのタイムロスを可能な限り短縮することができます。
仮に手戻りが発生したとしても、最終的な期限の日程に間に合わせられる可能性を飛躍的に高めることができるのです。
単純に待ちの姿勢になって、ダメ出しを受けてから慌ててその対処法を考え始めていては、到底期限には間に合わないでしょう。
このように、期限を意識して、時には手戻りを覚悟の上でその先に突き進んで準備をしておく姿勢が必要なこともあります。
これは、無鉄砲に突っ走ることではなく、客観的な事実に基づいたリスク管理とアジャイル思考の実践です。
本当にプロジェクトは常に状況が変化する生ものです。
ウォーターフォールのように唯一絶対の正しい進め方はなく、その時の状況に応じて何が最善の打ち手かを模索しながら、臨機応変に対応していく必要があります。
ご自身でビジネスを推進する中で、もし「状況が確定していないから進められない」と決めつけて足が止まっていると感じる方は、少しだけご自身の動きに柔軟性を取り入れることを意識してみて下さい。
まずは仮説を立てて、今日できる範囲で前進してみる。
その主体的な行動が、プロジェクトの停滞を防ぎ、ご自身の目指すゴールへの道を確実に切り拓いてくれます。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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