強制的に締めを作る。節目がもたらす客観的な振り返りの効果
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
本日は、私たちがビジネスやプロジェクトを推進していく中で、あえて「強制的に締める」ことがもたらす効果について、お伝えさせて下さい。
テーマは、走り続ける日常の中にマイルストーンを置き、立ち止まって客観的な振り返りを行うことの大切さについてです。
先日、自分が推進支援に入らせて頂いていた一つのプロジェクトが、無事に契約満了という大きな区切りを迎えました。
長期間にわたって伴走してきたプロジェクトが終了する瞬間は、無事に完走できたという達成感とともに、ご支援が終わる一抹の寂しさも入り混じる、非常に感慨深いものです。
ビジネスの現場で活動していると、組織の中であれ、クライアントワークであれ、自身の仕事に対して様々な評価を受ける機会があると思います。
その評価というものは、立場や見方によって基準が異なり、時には自分がコントロールできない外部要因に左右されることもあります。
だからこそ、他者からの評価に一喜一憂するのではなく、まずは自らの手で一つのプロジェクトをしっかりと「締め」、自分自身で客観的な振り返りを行うプロセスが非常に重要になります。
ところで、自分は、毎週月曜日を「振り返りの日」と決めて実践しています。
基本的には、月曜日の午前中に時間を確保し、先週の自分と向き合う時間を作ります。
先週、計画通りにできたことは何だったか。
逆に、想定外の事態などでできなかったことは何か。
そして、その事実を踏まえて、今週はこれから何をやるべきか。
最終的な目標に近づくために、今週はどんな具体的なアクションを取っていくか。
日々の業務の渦に飲み込まれないよう、あえて強制的にカレンダーに予定として組み込み、必ず実施できるようにスケジューリングをしています。
この週次レベルの振り返りを行うだけでも、自らの現在の在り方に目を向けたり、今の状況を客観的に見直すことができます。
そして、今後の進むべき道が整理され、迷いなく目の前の実務に集中できる環境が整うと感じています。
これは、自分が常々お伝えしているアジャイル思考を、日々の自己管理に落とし込んだアプローチです。
しかし、この進行中のタイミングで実施する日々の振り返りには、一つだけ構造的な難しさがあります。
それは、プロジェクトが現在進行形で動いている最中の振り返りは、どうしても「目先のプロジェクトをいかに推進させるか」という、短期的な課題解決のための振り返りに終始してしまいがちだということです。
特に、スケジュールが遅延していたり、想定外のトラブルが発生している「問題プロジェクト」の渦中にいる場合を想像してみて下さい。
私たちの意識はどうしても、現在直面している「できていないこと」や「足りないリソース」ばかりに強く向かいます。
「なぜこのタスクが終わらないのか」
「このクレームを最速で収束させるためにはどう動くべきか」
問題プロジェクトにおいては、さっさとその事象を解決して物事を先に進めないといけない切羽詰まった状況にあります。
そのため、目の前の事実に向き合い、マイナスをゼロに戻すためのアクションに思考の全てが集中してしまうのは、ある意味で止む無しなのでしょう。
実務(第一領域)を確実に回し、クライアントや関係者に迷惑をかけないためには、その強い問題解決思考が不可欠だからです。
しかし、そうした目線の低い、いわば「火消し」のための振り返りだけを繰り返しているとどうなるでしょうか。
ご自身のビジネスの本来の目的や、心の底から成し遂げたい『プライム・ミッション』という高い視座から、現状をニュートラルに評価することは、かなり意識しない限り難しくなってしまいます。
気がつけば、トラブル対応と日々のルーティンワークだけで一ヶ月が終わり、自分が本当に向かいたい方向へは1ミリも進んでいないという状況に陥ってしまうのです。
そこで自分が強くおススメしているのが、プロジェクトの完全な終了時や、終了しないまでも一つのフェーズ(マイルストーン)を終えた時点で行う、より大きな枠組みでの振り返りです。
言い換えるなら、意図的に「締めのタイミング」を作り出すということです。
日々の業務が切れ目なく続くひとりビジネスやスモールビジネスの環境において、この「締める」という行為は、自ら意識的に線を引かないと一生やってきません。
一旦プロジェクトの締めのタイミングを設定することで、私たちは初めて、猛スピードで流れる日常の景色の中からしっかりと立ち止まることができます。
そして、その時点での現在地と成果を、短期的な課題解決の視点から離れ、より高い視座で客観的に評価しやすくなるのです。
この大きな節目で行う振り返りにおいて、最も価値があるのは、意識的に「できていること」に光を当てる作業です。
日々の問題解決モードの中では、どうしても「できていないこと」ばかりが目につきがちです。
しかし、一つのプロジェクトやフェーズを終えたという締めのタイミングで、少し長いスパンで過去のプロセスを振り返ってみて下さい。
すると、できなかったことだけでなく、確実に「できていたこと」という事実がたくさん見えてくるはずです。
「当初はあの作業が全くできず時間がかかっていたけれど、やり方の改善を行った結果、今ではスムーズにできるようになった」
「想定外のトラブルもあったが、その事実を受け止め、新しいアプローチを試したことで乗り越えられた」
このような、自分自身の確かな成長や変化という事実の抽出です。
特に、過去にできていなかったことができるようになっているというポジティブな変化は、日々の忙しさの中では本当に気づきにくいものです。
目の前のタスクをこなすことに必死になっていると、それがいつの間にか「当たり前にできること」にすり替わってしまい、過去の自分がどれだけ苦労してそれを習得したかという事実を忘れてしまいます。
だからこそ、強制的な締めの場を設けて、過去と現在の差分を測り、成長したという事実を客観的に拾い上げるプロセスが必要になります。
この「できるようになった」という事実への気づきは、ご自身の成長を実感する何よりの証拠になります。
そして、この事実の積み重ねこそが、確かな自己肯定感や、次の困難に立ち向かうための自信を作り出してくれるのです。
モチベーションや気合いといった曖昧な精神論ではなく、過去の自分が達成した客観的な事実が、未来の自分を支える最も強力な武器になります。
また、締めのタイミングは、通常の日々の振り返りよりも、しっかりと時間を取って思考を深めることができる貴重な機会です。
できたことに目を向けて自信を得たら、次はご自身の目指す未来に向けて、今後の成長のために何にフォーカスしていくかを考えるのも良いと思います。
自己棚卸しを丁寧に行い、現状で足りないと感じる部分や、さらに強化したいと感じるスキルを客観的に抽出する。
そして、それらの要素を、次に始まる新しいプロジェクトや、別のビジネスの場面でどういうアクションとして落とし込むのか。
最終的に自分はどんな状態(ゴール)を目指しているのかを、改めて描き直すのです。
例えば、「今回のプロジェクトでは計画の精度は上がったが、関係者への共有プロセスに改善の余地があった」という事実を見つけたとします。
そうであれば、「次のプロジェクトでは、共有のためのフォーマットを新しく作成し、フェーズごとに必ずフィードバックをもらうフローを試してみよう」という具体的な次のアクションに繋がります。
これは、ただ反省をして終わるのではなく、過去の事実(一次情報)を未来の計画へと繋げていく、非常に前向きでクリエイティブなプロセスです。
プロジェクトマネジメントの観点からも、一つのプロジェクトで得た知見(教訓)を個人の資産として蓄積し、次の成功確率を高めていくこのサイクルは、極めて重要だとされています。
いずれにしても、プロジェクトの締めのタイミングは、強制的に一旦立ち止まり、普段よりも高い視座で客観的に自分を評価できる、数少ない貴重なタイミングです。
ただ闇雲に走り続けるだけでなく、適切なタイミングで自らマイルストーンを置き、強制的な締めを作ってみて下さい。
このタイミングを逃さずにしっかりと振り返りを行い、ご自身の成長の確認と、次なる目標達成へと繋げて頂ければと思います。
今日も一緒にやり抜きましょう!
【お知らせ】
やりたいことが始められない、進まない、あなたの現状を確認して、次の一歩を提案します。
夢に向かってリブートする機会にご活用下さい。
●「タイプ診断×個別相談×突破口策定」セッション
本ブログをメルマガにて配信中!
ご登録頂くと毎日自動配信されます。
●毎日インストールする「やり抜く力」の実践論
Amazon Kindleで電子書籍を提供しています。
Unlimited契約の方は無料でお読み頂けます。
●目標達成大全
●人生で大切なことはすべてフォーミュラ1が教えてくれた
●一歩踏み出せなかったあなたが夢を実現する27のアイデア

