事実と思い込みを切り離す。課題解決の確実な第一歩
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
本日は、日々の業務や課題解決において、
「事実」と「思い込み」を正確に切り分けることの重要性について
お伝えさせて下さい。
テーマは、過去の経験則や一般論に流されず、
客観的な事実に基づいた的確な一手を打つためのプロセスについてです。
先日、とある経営者の方と1対1でお話しさせていただく機会がありました。
自分は昨年10月に独立したばかりで、
まだまだ経営者としては、学ぶことも多いと認識しています。
一方で、お相手の方はビジネスの大先輩とも言える方で、
すでに数々の実績も積まれている、非常にしっかりされている方です。
そんな背景もあったのでしょう。
会話の流れが、自然と自分に対するアドバイス調になっていきました。
先述の通り、自分は学ぶことが多い立場ですので、
有益なアドバイスを頂けること自体は基本的にはウェルカムであり、
ありがたくお話しを伺っていました。
しかし、会話を進める中で、
少しだけ違和感を覚えるアドバイスがありました。
正直に言うと、自分の認識としては
「それは少し違うな」と感じる内容でした。
その方は、人間の行動特性などにもお詳しい方のようで、
その観点からもアドバイスをいただいていました。
「あなたは〇〇だから、そこは気を付けないといけない」
というようなトーンです。
ビジネスの場では、よくあるコミュニケーションの形かも知れません。
しかし、その言われた内容が自分にとってはどうしても腑に落ちず、
素直に、「どういうことか、もう少し説明してもらえませんか」
とお伺いしてみました。
その方は、自分に分かるようにと例え話を用いて
丁寧に説明をして下さったのですが、
その説明と自分の現状との結びつきがまた納得できず、
自分自身の状況との関連性も理解できずにいました。
そこで、少し聞き方を変えて、
「〇〇と判断された理由を教えて下さい」と聞いてみました。
すると、
「あなたのようなバックグラウンド(詳細は割愛します)の方は、
一般的に〇〇のような傾向にあるので」
というようなご返答が返ってきました。
これには、少しビックリしてしまいました。
そしてその瞬間、これ以上深追いするのはやめようと思いました。
確かに、一般的な傾向としてはそうなのかも知れません。
しかし、個人の行動特性を指摘してアドバイスをするからには、
目の前の相手の行動に基づく「明確な判断根拠(事実)」があるはず
というのが、自分の認識でした。
それがまさか、一般的な傾向特性だけで、客観的なエビデンスもなく、
一方的に決めつけてアドバイスされることが
ビジネスシーンで起こり得るとは考えてもいませんでした…
正直、「それって客観的な事実ですか?」と聞きたくなりましたが、
その場はそれ以上踏み込まずに収めました。
この出来事を通して改めて強く感じたのは、
一般論が必ずしも万人、あるいはすべての事柄に
当てはまっているとは限らないということです。
これは、決してその先輩経営者の方を否定したいわけではありません。
ご本人はよかれと思って、ご自身の豊かな知見の中から
アドバイスをして下さったのだと思います。
しかし、私たちがここから学ぶべきなのは、
私たち自身も日々の業務の中で、
無意識のうちに同じような「思い込み」をしてしまう危険性がある、
という気づきです。
プロジェクトマネジメントの世界において、
課題解決で最初にやるべき最も重要なステップは「事実の明確化」です。
何が起こっているのか。
その要因として、客観的な「事実」は何なのか。
そして、その事実から導き出される「仮説」として何が考えられるのか。
これらを明確に分離して整理する必要があります。
プロジェクトマネジャーを補佐して、
客観的な視点で課題解決やリスク回避をサポートするPMOにとっても、
この「事実と推測を切り分ける」というアプローチは
基本中の基本となります。
この最初の事実認識を間違えてしまうと、
その後の改善策はすべて意味をなさないものになってしまいます。
なぜなら、解決に向けて狙っているターゲット自体が事実と違っているので、
どれだけ時間やコストをかけて対策を実行し、その効果が出たとしても、
根本的な問題解決には至らないからです。
例えば、新しいサービスの販売数が伸び悩んでいる時、
「今は市場の景気が悪いからだ」とか、
「価格が高すぎるからだ」と、
過去の経験や思い込みだけで判断してしまうことはないでしょうか。
しかし、実際のデータを客観的に確認してみると、
「そもそも販売ページのアクセス数が極端に少なく、商品が知られていない」
というのが事実だったりします。
もし前者の「価格が高いからだ」という思い込みで改善策を練ってしまうと、
無駄に値下げを行って利益を圧迫したり、
営業担当者に「もっと詰め込んでやることを増やさなければ」と
無理な「がんばり」を求めるような、見当違いのアプローチになってしまいます。
本来打つべき手は、アクセス数を増やすための導線設計の改善であるはずなのに、
事実認識がズレているだけで、
すべてのリソースが的外れな方向へ向かってしまうのです。
これでは当然、課題は解決しません。
ここまで極端な例は少ないかも知れませんが、
事実と、本人の思い込みや決めつけを
ちゃんと整理できていないシーンというのは、
日々のビジネスの現場で意外と多く発生しています。
スモールビジネスの経営者やリーダーの方々は、
日々、圧倒的なスピードで決断を下していく必要があります。
そのため、いちいちデータを集めるよりも、
過去の成功体験や直感に頼って判断したくなる気持ちは痛いほど分かります。
しかし、先入観に基づいて改善策を検討し、
その実行で貴重な時間やリソースを無駄にしてしまうのは、
本当にもったいないことです。
課題解決に向けた確実な第一歩として、
「いま自分が前提としているものは、客観的な事実なのか、
それとも単なる思い込みや一般論なのか」をちゃんと分離できているか。
これを常に意識していただいた方がいいと思います。
意識しないと、知らず知らずのうちに分離できていないことがあります。
自分の頭の中だけで考えていると、
事実と推測の境界線はすぐに曖昧になってしまうからです。
もし、いま何かの課題に行き詰まっている方がいらっしゃれば、
まずは紙に書き出すなどして、
「これは事実」「これは仮説」と明確に切り分ける作業を
意図的に行ってみて下さい。
ちなみに、自分の提供している「突破口策定セッション」というサービスでも、
タイプ診断により、その方の行動を阻害してしまう行動特性を分析しています。
その上で、傾向は傾向として、
実際はどうかを現状分析の中で丁寧にヒアリングして事実確認を行います。
そこから、突破口提案に繋げていくのです。
このように、事実に基づいた的確な一手を積み重ねていくことが、
遠回りに見えて、実は目標達成への一番の近道になります。
今日も一緒にやり抜きましょう!
【お知らせ】
タイプ診断を実施して、あなたが動けない原因を分析します。
また、タイプ診断の結果をベースにあなたの現状に応じた次の一歩をご提案します。
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