偶然の出会いを設計する。読書の投資効果を高める本選びの基準

おはようございます!

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

本日は、「耳読」を活用した読書習慣のテーマに引き続き、インプットの質を大きく左右する「本の選び方」について、お伝えさせて下さい。

テーマは、今の自分に必要な知識を手に入れつつ、未知の分野との偶然の出会いを呼び込むためのアプローチについてです。

先日、自分が年間400冊以上の本を読破しているというお話をさせて頂きました。

ひとり社長や二代目社長として、ご自身のビジネスを前に進めようと日々奮闘されているみなさまからも、「それだけ大量に読むのであれば、どのように読む本を選んでいるのか」というお声を頂くことがあります。

年間400冊となると、特定の決まったジャンルだけを読み続けることは難しく、結果的に雑食的に様々な分野の本を手に取ることになります。

本日は一つの参考として、自分が実践している本選びの基準について、いくつかかいつまんでご紹介したいと思います。

まず、本を選ぶ際の大前提として、自分は「本への投資は決して惜しまない」というルールを設けています。

もちろん、地域の図書館を上手く活用するという選択肢もありますし、それ自体は素晴らしい仕組みだと思います。

ただ、自分の場合は、図書館へ往復する時間がもったいないと感じてしまうことや、どうしても少し前の古い書籍が多くなってしまうという理由から、もう10年以上は図書館を活用していないと思います。

そして何より、自ら身銭を切って購入した本の方が、その本から何かを吸収しようとする向き合い方のレベルが深くなるように感じています。

これは自分だけの感覚かも知れませんが、無料でお借りしたものよりも、自ら投資したインプットの方が、結果として自分のビジネスや行動への還元率が高まると考えています。

その前提に立った上で、本を選ぶ基準は大きく4つのカテゴリに分かれています。

一つ目は、日々の業務の中で直面している課題や、気になったことを深く学ぶための本です。

これはみなさんも一番イメージしやすい、今のビジネスの現場に直結する選び方だと思います。

ここで自分が新たなジャンルを学ぶ時に意識しているポイントがあります。

それは、1冊だけを買って満足するのではなく、同じテーマの本を5冊程度、一度に「固め買い」をして、ある程度体系立てて理解できるようにすることです。

なぜ1冊では足りないのか。

それは、どれほど名著と呼ばれる本であっても、1冊の中には必ずその著者の個人的な経験や偏った視点が含まれているからです。

1冊だけを読んで、その分野のすべてを理解したつもりになるのは、少しリスクがあります。

この際、可能であれば、入門的なものから、少し分厚い翻訳書やハードカバーの本格的なものまで、意図的にバリエーションを持たせて選ぶようにしています。

一つのテーマに対して、複数の視点からアプローチすることで、何となくその分野の全体像や構造、共通して語られている本質がイメージできるようになります。

これは、物事の全体を客観的に俯瞰して現在地を把握するという、プロジェクト推進における重要なアプローチと全く同じです。

遠回りに見えて、実はこれが最も確実で本質的な学習方法だと考えています。

二つ目に選んでいるのは、信頼できる方から「この本は良かったよ」とご紹介頂いた本です。

ここでの自分のルールは、要不要の判断を一切挟まず、条件反射で購入するということです。

人間は「今の自分のビジネスに関係あるだろうか」「本当に読む時間があるだろうか」と、購入する前にあれこれと考えてしまうと、どうしても新しいものを取り入れることにブレーキを踏んでしまいます。

何かを判断するという行為自体が、脳のエネルギーを大きく消費してしまうのです。

ですので、まずは手に入れて読んでみて、自分にとって必要か否かは、読んだ後に事実として確認するというイメージで向き合っています。

結果として、自分がよく知っている、信頼できる方からおススメ頂く本に、そんなに外れはないという認識です。

他者の優れたフィルターをそのまま借りることで、自分一人の思考の枠組みを手軽に飛び越えることができます。

続いて三つ目のカテゴリは、書籍の紹介本(ブックガイド)からピックアップするという方法です。

自分は年に1回程度、優れた本の読み手が紹介しているガイド本を参考に、そこで紹介されている本を100冊単位でまとめて購入することがあります。

「一度に100冊も?」と驚かれるかも知れませんが、これもすべてを今日明日で読み切ろうとしているわけではありません。

ここでも、普段自分が読まない分野も含めて、紹介があるものは自分の頭で思考せずに購入することが多いです。

例えば、古典や哲学、歴史、あるいは宇宙といった、自分の日常のビジネスや興味の範囲内では、普段は絶対に手に取らないような本です。

以前、大量の情報を頭の奥底にとどめておくと、ある時情報同士がスパークして新しいアイデアを生み出すというお話をしました。

自分の居心地の良い、慣れ親しんだジャンルだけを読んでいては、この情報のスパークは起きにくくなります。

目の前の実務とは全く関係のない、遠く離れた分野の知識を取り入れることが、結果として新たな知識を獲得し、ご自身の経営課題を突破する思いがけない糸口になるのです。

自分専用の、多様性に富んだ本棚を構築するための投資と言えるかも知れません。

最後に四つ目として、Amazonなどのレコメンド機能の活用です。

こちらは、日々の購入履歴からレコメンドされているものの中から、直感的に面白そうだと感じたものを選びます。

ここで一つ意識してやっている工夫があります。

自分はKindleの読み放題サービス(Unlimited)の会員になっているのですが、この無料で読める枠組みの中では、「自分がお金を出してまで購入して読まないであろう本」を意識して選ぶようにしています。

無料だからこそ、普段の自分なら絶対に買わないようなタイトルや、自分とは真逆の意見が書かれていそうな本にも気軽にチャレンジできる。

それもまた、自分の凝り固まった思考の枠を外し、新しい視点を手に入れるための、とても有効な仕組みだと捉えています。

以上のようなアプローチで、今の自分にとってすぐに必要な本、偶然の出会いを呼ぶ本、そして、もしかしたら将来の自分を助けてくれるかも知れない本との出会いを求めて、日々読書をしています。

読書は、今の自分の現在地を確かめる作業であると同時に、まだ見ぬ未来の選択肢を広げるための投資でもあります。

すべてをこの通りに真似して頂く必要はもちろんありません。

ただ、もし本選びで迷って足が止まってしまうことがあれば、この中のどれか一つでも、ご自身の生活に取り入れてみて頂ければと思います。

意図的に枠を外し、新しい本と出会うことで、ご自身の『プライム・ミッション』(最優先のやりたいこと)に向けた歩みが、さらに確かなものになるはずです。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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