ジオン軍の失敗から学ぶ組織の罠。ビジネスの停滞を防ぐアプローチ

おはようございます!

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

本日は、誰もが知るアニメ作品の「ある組織」の失敗を題材に、
私たちがビジネスを進める上で陥りがちなマネジメントの罠についてお伝えさせて下さい。

テーマは、局地的な最適化や過度な精神論が招くビジネスの停滞と、
そこから抜け出して確実な成果を出すための本質的なアプローチについてです。

日々ご自身でビジネスを推進されていたり、
組織のなかで実務に忙殺されていたりすると、
私たちはどうしても目の前のトラブル対応(『第一領域』)ばかりに視界を奪われ、
自身のプロジェクト全体を俯瞰して見る余裕を失ってしまいがちです。

そんな時、現実から少し離れたフィクションの世界の事例を重ね合わせてみることで、
ハッとさせられるような客観的な気づきを得られることがよくあります。

みなさんは、『機動戦士ガンダム』という作品に登場する敵側の組織、
ジオン軍をご存知でしょうか。

技術力を持ちながらも、
最終的には自らの組織的な欠陥によって敗北への道を歩むことになります。

実は、彼らが作中で犯した数々の失敗は、
現代の私たちがビジネスの現場で直面するマネジメント課題の縮図そのものです。

本日は、具体的なエピソードも交えながら、
その失敗から学べる五つのビジネス教訓を整理してみたいと思います。

一つ目は、属人化と過剰なカスタマイズの罠です。

彼らは初期に、
ザクという非常に優秀で汎用性の高い標準機の開発を成功させました。

ところがそれに味をしめ、
現場の「あれも欲しい、これも欲しい」という要望をすべて鵜呑みにしてしまいます。

結果として、グフやドム、ズゴック、アッガイといった、
戦局や局地に合わせた専用機を次々と開発してしまいました。

規格の統一を怠ったことでパーツの互換性がなくなり、
前線で修理や補給を行う整備兵の負担が爆発的に増加してしまいます。

結果として兵站(ロジスティクス)が
完全に崩壊してしまうという事態を招きました。

これは、私たちのビジネスにおいても非常に現実的なお話しです。

お客様に喜んでもらおうとするあまり、
特定の顧客向けに過剰なカスタマイズを行ったり、
担当者しか分からない属人的な独自ルールを乱立させたりすることは、
組織全体のスケールとスピードを確実に奪っていきます。

ひとりでビジネスをされている方であっても、
クライアントごとにサービス内容を細かく変えすぎてしまい、
ご自身のキャパシティが限界を迎えてしまうケースは少なくありません。

誰もが標準的に使えるシンプルな仕組みとして整えることが、
結果的に一番安全で持続可能な運用となるのです。

二つ目は、部門間のサイロ化と社内政治がもたらす悲劇です。

この組織の最大の問題は、
トップであるザビ家の人々(ギレン、キシリア、ドズルなど)が
それぞれ独自の派閥を持ち、
連携するどころか足の引っ張り合いをしていた点にあります。

プロジェクトの全体最適よりも、
自部門の部分最適や権力闘争を優先してしまったわけです。

その結果、ランバ・ラルという非常に優秀な現場の指揮官が、
別派閥の妨害によって新型機(ドム)の補給を受けられずに
戦死してしまうという悲しい結末を生みました。

現代の企業においても、
営業部門と開発部門が対立して顧客の声を共有しなかったり、
本来の目的よりも社内の面子を守ることを優先してしまったりする
光景はよく見かけます。

目標達成において、
社内政治や手柄の奪い合いほど私たちの貴重なエネルギーを
無駄にするものはありません。

本来のゴールは何だったのか。

この客観的な視点を常に持ち、
風通しの良い環境を作ることが不可欠になります。

三つ目は、「一発逆転の魔法の杖」への過度な依存です。

戦局が悪化するにつれて、
彼らはビグ・ザムやジオング、あるいはソーラレイといった、
極端にコストの掛かる一撃必殺の巨大兵器に依存するようになります。

地道な改善や基本戦略の立て直しから逃げ、
「これさえあれば全て解決する」という
幻想(銀の弾丸)にリソースを振り過ぎてしまったのです。

一部の局地戦でしか使えない巨大兵器は、
戦局全体を覆すには至りませんでした。

ビジネスにおいても、
日々の地道な業務フローの改善から目を背け、
超高額な最新ITツールなどを導入して失敗してしまうパターンと
まったく同じです。

あるいは個人のビジネスにおいて、
「この高額な講座に入れば…」と、
ご自身の足腰を鍛える前に飛びついてしまう事例も
これに当たります。

これまでもお伝えしてきた通り、
魔法のような一発逆転の手法は存在しません。

ビッグステップを夢見るのではなく、
今日できる小さな改善を現場で淡々と積み重ねる
アジャイルな姿勢こそが、
最も確実な成果に繋がります。

四つ目は、スーパースター偏重と教育の放棄です。

この組織はシャアや黒い三連星のような、
超人的なエースパイロットに依存しており、
彼らが戦死すると一気に戦力を落としていきました。

優秀な個人の職人芸に依存し、
凡人を一定レベルに引き上げる教育システムや
マニュアル化の構築を怠ったことが原因です。

大戦の末期には、
ゲルググという非常に高性能な新型機を量産できたものの、
それに乗る人材の育成がまったく間に合っていませんでした。

ろくに訓練を受けていない学徒兵を乗せて出撃させ、
結果として性能を引き出せないまま撃墜されてしまいます。

どんなに素晴らしいツールや仕組みがあっても、
それを使いこなせる人材を育てる仕組みがなければ無用の長物です。

外注のスタッフさんや新しいメンバーに対して、
マニュアルもなしに丸投げしてしまうと、
本来の能力を発揮してもらうことはできません。

ツールとセットで、
それを使う「人」への投資を丁寧に行うことが、
結果的に最も早い立ち上がりを生み出します。

最後の五つ目は、現場と経営層の絶望的な乖離です。

総帥であるギレンは、
安全な宇宙の司令部から大演説を行い、
数字と地図だけで戦争を指揮していました。

最前線のリアルな疲弊や悲鳴に耳を傾けず、
机上の空論と精神論だけでプロジェクトを推進してしまったのです。

前線では弾薬も食糧も尽きかけているのに、
トップは「我々は選ばれた優良種である」という
イデオロギー(ビジョン)を語るばかりでした。

ビジネスにおいても、
大きなビジョンを掲げることはもちろん重要です。

しかし、
それが現場のリアルな支援(リソースの確保)と
セットになっていなければ、
ただの空虚なポエムになってしまい、
現場の士気は完全に崩壊してしまいます。

これは自分自身へのマネジメントでも
同じことが言えます。

ご自身のキャパシティを無視して、
「気合で徹夜すれば終わるはずだ」と
無謀な計画を立ててしまうのは、
まさにこの状態です。

計画通りに進まない現実を受け入れ、
キャパシティを客観的に把握する。

精神論を排除し、
事実に基づいたマネジメントを行うことが、
前進するための確固たる基盤となります。

いかがでしょうか。

作品の中の失敗劇は、
私たちが日々直面しているビジネスの課題と
痛いほどにリンクしています。

過剰なカスタマイズを防ぎ、
目的を共有し、
地道な改善を怠らず、
人を丁寧に育て、
現場の現実に寄り添った計画を立てる。

これらはすべて、
特別な才能が必要なものではなく、
日々の少しの意識とマネジメントの工夫で
確実に解決できるものばかりです。

ご自身のビジネスや組織のなかに、
こうした「あるある」な罠が潜んでいないか、
ぜひ一度立ち止まって、
ご自身の中にいるパーソナルPMOの視点で、
客観的に見直してみて下さい。

その気づきが、
あきらめかけていた未来へと
確実な一歩を踏み出すための、
大きなヒントになるはずです。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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