意志に頼らず未来を創る。「10タスク・2フォーカス」のマネジメント
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
本日は、独立・起業を果たしたスモールビジネスの経営者やフリーランスの方など、ご自身の裁量で日々ビジネスを進められている方に向けてお伝えさせて下さい。
テーマは、気合やモチベーションを手放し、「制限と集中」によってご自身の行動を自然と律するマネジメント術についてです。
会社や上司というペースメーカーを持たない私たちは、自由な環境を手に入れた一方で、ある大きな罠に直面することがあります。
それは、日々の緊急対応や、目の前の業務(『第一領域』)に常に忙殺されてしまうことです。
人生や事業の核となる最重要ミッションを、ここでは「S級タスク」と呼びます。
この未来を創るためのS級タスクは、今日やらなくても誰からも怒られません。
そのため、絶えず発生する日常の雑務の波に飲まれ、まるで海深く沈む潜水艦のように視界から消えてしまいます。
この「S級タスクのサブマリン化(忘却と先送り)」が起きると、気付けば数ヶ月も重要なプロジェクトが放置されていたという事態に陥ります。
そして焦りから、「あれもやらなきゃ」と無数のタスクに手を出しては中途半端に終わり、「自分は意志が弱い人間なんだ」と、自己嫌悪に陥って解決策探しの迷走を繰り返してしまう。
そんな苦しいご経験はないでしょうか。
客観的な視点でお伝えすると、行動が止まったり迷走したりするのは、決してご自身の意志の弱さが原因ではありません。
それは、ご自身の処理能力(キャパシティ)を過信し、無限のタスクをリストに並べてしまっているからです。
少しでも予定が遅れるとリカバリできずにすべてが破綻し、結果として本当に手に入れたい目標(『第二領域』)を見失ってしまいます。
この状況から抜け出すための魔法のような一発逆転の手法は存在しません。
必要なのは、愚直な行動をシステマティックに回すアジャイルマネジメントの実践です。
そこで本日ご提案したいのが、「10タスク・2フォーカス」という実践的なシステムです。
具体的には、三つのステップで構成されます。
一つ目は、「10の箱によるキャパシティ制限」です。
1日に処理するタスクの最大数を、物理的に10個の箱に制限してしまいます。
もし、今日やりたいことが15個あったとしても、あふれた5個のタスクは気合でこなそうとするのではなく、未来への投資箱(バックログ)へと押し出します。
ここで大切なのは、「今日はやらない」という痛みを伴う意思決定を毎日強制的に行うことです。
無限のリストを眺めるのではなく、限りある10の箱に押し込むことで、本当に今日やるべきことが研ぎ澄まされていきます。
二つ目は、「2つのS級タスクの強制配置」です。
先ほど制限した10のタスクのうち、毎日必ず2枠は未来を創るためのS級タスクでロックしてしまいます。
これは、将来のために給料から貯金を天引きするのと同じ考え方です。
どれほど『第一領域』の日常業務が押し寄せてきても、この2枠のリソース確保だけは徹底するのです。
雑務が終わってから重要なことをやるのではなく、最初から重要なことの枠を天引きしておくことが実行の要になります。
三つ目は、「状態逆算と客観的完了条件の設定」です。
S級タスクを決める際は、「月末にどういう状態になっていたいか」という完了条件から逆算して、日々の行動を定義します。
そして、そのタスクが終わったかどうかの判断は、「第三者が見て証拠(成果物)があるか」という客観的な検収プロセスを通します。
何時間パソコンに向かったから終わり、といった「何となくやった気」を徹底的に撲滅し、確実な前進だけをカウントするのです。
このシステムを滞りなく回すためには、ご自身の中に実行者とは別人格の「パーソナルPMO」を立ち上げることをおススメします。
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)は、実行者を鞭打って働かせる厳しい監視役ではありません。
客観的な指標を用いて、S級タスクを実行するための環境整備を徹底的に行ってくれる心強いサポーターです。
ビジネスにおいて、計画通りに進まないことはあって当たり前です。
まずは、予定調和を否定し、計画通りにできなかった時に自らを責める感情を排除して下さい。
「今日は急なトラブル対応が入ったからできなかった」という事実だけを客観的に受け止めます。
そして、自己嫌悪の時間をゼロにし、事実をもとに目標を再設定する。
必要に応じて、タスクを捨てる判断を行い、一人で抱えきれない時は、戦略的に外部の相談相手を頼るといった、意思を持ったアジャイルなリカバリ(軌道修正)をし続ける仕組みを運用するのです。
この客観的な運用こそが、パーソナルPMOの役割です。
「制限と集中」という箱にご自身を委ねるだけで、意志の力やモチベーションに頼ることなく、行動が自然と律されていく自動的な自律の状態を手に入れることができます。
一発逆転を求めて迷走したり、雑務に追われるだけの作業者から脱却しましょう。
今日捨てたタスクと、今日実行したS級タスクに、明確な根拠と責任を持てるプロフェッショナルへと進化するのです。
予定通りにいかない現実の中でも、あきらめかけていた本当に成し遂げたかった未来へ向かって。
ベイビーステップながらも、確実な一歩を毎日踏み出し続けるための強力なエンジンとして、ぜひこのマネジメント術を取り入れてみて下さい。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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