AIの進化で気づいた「適材適所」の活かし方

ヴィジョン実現ストラテジスト、福井俊治(しゅんじ)です。

日々の仕事の中でAIを相棒として活用している方は、個人事業主のみなさんの中にも増えてきているのではないでしょうか。自分も毎日のように、GoogleのAIであるGeminiを使ってアイデアを整理したり、文章を作ったりしています。

そんな中、最近になって新しいバージョンであるGemini 4 Argon(アルゴン)がリリースされました。最新の高性能モデルが登場したと聞くと嬉しくなってしまい、ついつい毎日の作業にそればかりを使っていたのですが、思わぬ事態が起きました。

なんと、ほんの数回やり取りをしただけで、あっという間に利用枠の上限を超えてしまい使えなくなってしまったのです…(笑)

自分の普段の使い方は、チャット形式で質問に答えてもらったり、考えを整理する壁打ち相手になってもらったりする使い方がメインでした。

ところがそのやり取りを数回繰り返すだけで枠を使い切ってしまう状況だったため、さすがにこのまま同じ使い方を継続するのは厳しいと判断しました。そこで従来のバージョン3.1 Proと最新のバージョン4 Argonをどう使い分ければいいのか、Gemini自身にそのヒントを聞いてみました。(笑)

すると、とても納得感のある答えが返ってきました。日々のちょっとした質問に回答してもらったり、思考を整理したりする用途に最新のバージョン4 Argonを使うのは、コストや利用枠の観点から見ても無駄な投資になってしまうというのです。そしてそういった日常的なやり取りには、実は従来のバージョン3.1 Proの方が適しているという回答でした。

では最新のバージョン4 Argonは何が得意なのかというと、大量の資料や背景情報を一度に読み込み、それを深く分析して質の高い文章として出力するような、じっくり考察する作業で真価を発揮するそうです。

つまり自分のように、毎日のブログ執筆に向けた壁打ちや、記事に添えるサムネイル画像を作成するといった用途であれば、従来のバージョン3.1 Proで十分問題ないということが分かりました。

日常のやり取りに最新のバージョン4 Argonを使うというのは、車で例えるなら高級スポーツカーのフェラーリに乗って近所のコンビニへ買い物に行くようなものかもしれません。もちろんフェラーリでコンビニに行って行けないことはありませんが、そこに本来の性能が活かされているかというと全くそんなことはないはずです。

ガソリンを大量に消費した割には近所のコンビニを往復しただけになり、なぜそこにフェラーリを使うのかという話になってしまいますよね。それなら小回りの利く軽自動車でサッと買い物に行った方が運転も楽ですし、燃費の面でもメリットを感じられるはずです。(笑)

これが日々の壁打ちに最新モデルを使うイメージだと理解しました。

実際にGeminiからも、アイデアをまとめる壁打ちのような使い方ではバージョン3.1 Proを使って何度もチャットの往復を繰り返し、考えを整理していくのが大切だという助言をもらいました。ここでバージョン4 Argonを使うと、あっという間に利用枠を使い果たしてしまうからです。

おすすめの使い方は、壁打ちやアイデアの整理が固まるまではバージョン3.1 Proを使ってひたすら精度を高めていき、方向性が定まった段階で、背景にある多くの情報を取り込んで最終的に形にする「ここぞという一発」にバージョン4 Argonを使うという流れでした。日常使いには適さないというのがGeminiの回答です。

こうした背景にある説明を聞くと、先ほどのフェラーリの例のように過剰なスペックを持て余して使い切れずにいるというのは非常にもったいない話ですし、避けた方がいいことだと思いました。これがAIであれば利用枠を使ってもったいなかったねという話で済みますが、自分たちのビジネスにおける時間や能力という資源で考えた時には笑い話では済まないことがあります。

たとえば個人事業主として一人でビジネスをしている時に、提供したい本来の価値があるにもかかわらず、それが発揮できない状況でお客様にサービスを提供しているとしたらどうでしょうか。これはまさに、先ほどのフェラーリで近所のコンビニに行っている状況になっていると言えそうです。

お客様の本来の課題を深く引き出し、理想の未来へ導く力を持っているのに、日々の細かな作業の代行や誰にでもできるサポートばかりに時間とエネルギーを費やしてしまっている。それでは自分の持っている能力が活かされませんし、頑張っている割に手応えを感じられず疲弊してしまいかねません。

それであれば近所のコンビニという対象ではなく、広いサーキットのようにフェラーリの本来の能力が発揮できる場所を見つけ、そこにメインステージを移して勝負することが大切になります。自分が本当に力を発揮できるステージを選ぶことこそが、ビジネスの土台を整える第一歩です。

自分の強みが本当に必要とされ、その価値をまっすぐに届けられる場所でお客様と向き合う。そうすることで初めて本来の意味での勝負になり、お客様に喜ばれるだけでなく、自分にとってもやりがいのある価値の高いサービスになるのではないかと思います。

さらに同じように、自分以外の誰かと協力しながら物事を進める際や、誰かの力を借りる時にもこの視点は欠かせません。個人事業主として活動を続けていると、デザインや事務サポート、専門的な作業などを誰かにお願いする場面が少しずつ増えてくるはずです。

その時に気をつけたいのが、近所へ買い物に行くようなサポートを期待しているのに、ついつい相手の華やかな実績やスペックばかりに目が向いてしまい、フェラーリの性能を持っている人に仕事を発注してしまうことです。これは頼む側にとっても無駄なコストになりますし、頼まれた側も力を発揮できずお互いにとって残念な結果になってしまいます。

だからこそ仕事に適したふさわしい人に適切にお願いする、まさに「適材適所」で仕事を回していく観点が必要です。フェラーリという性能の高さに踊らされるのではなく、目的に合わせて考える必要があります。

荷物をたくさん運ぶのであればフェラーリでは荷物を積めないのでいすゞのようなトラックを使わなければいけませんし、舗装されていないオフロードの道を進みたいのであればフェラーリではなくトヨタのランドクルーザーのような四輪駆動車という選択になるでしょう。

このように単なるスペックの高さで考えるのではなく、目的に応じた「適材適所」の配置になるように、どのような能力を持った人や組織が役に立つのかという観点でしっかり見極めて依頼をする考え方が重要になります。

まとめると、自分自身が価値を提供する時も、誰かの力を借りる時も、まずは必要な能力を見極め、その能力にふさわしいサービス提供や依頼をする考え方が大切になります。それが限りある時間とエネルギーを最大限に活かし、目標達成を加速させる鍵になります。

みなさんも日々のツール選びやご自身の働き方、そして周りへの頼り方を、ぜひこの「適材適所」の観点で考えてみていただければいいなと思います。ほんの少し配置を見直すだけで、理想の未来に向けた歩みがぐっと軽やかになると思います。

今日も一緒にやり抜きましょう!

【お知らせ】

タイプ診断を実施して、あなたが動けない原因を分析します。
また、タイプ診断の結果をベースにあなたの現状に応じた次の一歩をご提案します。

●もや晴れセッション(60分)

もや晴れセッション

今すぐもや晴れセッションを予約する(11,000円@60分) なぜ、あなたのプロジェクトは停滞中なのか?その根本原因を元プロジェクトマネージャーがタイプ別に60分で分析し…

本ブログをメルマガにて配信中!

ご登録頂くと毎日自動配信されます。

●毎日インストールする「やり抜く力」の実践論

毎日インストールする「やり抜く力」の実践論 - メルマガ

意志の力だけでは、目標は達成できない。 このメルマガは、あなたの「頑張り」を、確実に「成果」へと変えるための、日刊の戦略書です。 ▼ こんなあなたのための思考…

Amazon Kindleで電子書籍を提供しています。

Unlimited契約の方は無料でお読み頂けます。

●目標達成大全

●人生で大切なことはすべてフォーミュラ1が教えてくれた

●一歩踏み出せなかったあなたが夢を実現する27のアイデア

コメントを残す