予定が崩れた日に心を立て直す考え方
ヴィジョン実現ストラテジスト、福井俊治(しゅんじ)です。
個人事業主として日々ビジネスに向き合っていると、朝から今日はこれをやろうと決めていたのに、急な予定変更で計画が白紙になってしまうことはないでしょうか。
ご家族の急な体調不良で看病や病院への付き添いが必要になったり、急ぎのトラブル対応が飛び込んできたりして、気づけばもう夕方になっている…
やるはずだった作業が進まないまま一日が終わり、また予定通りにできなかったとイライラしたり、自分自身を責めてしまったりする。
今日は、そんなふうに思い通りにいかない現実に直面して気持ちが沈んでしまいそうなみなさんに向けて、自分が日頃大切にしている状況の受け止め方と、前へ進むための考え方をお伝えできればと思います。
自分の力でビジネスを育てていく上では、あらかじめ目標を決めて、いつまでに何をするかという計画を立てることがよく勧められます。
自分のような無形サービスを提供している場合、日々の発信や資料作り、お客様へのご連絡まで自分一人で向き合う作業がどうしても幅広くなります。
だからこそ、仕事と家族や日々の暮らしを両立させるために、限られた時間の中で一日の予定を丁寧に組み立てているのが現実ではないでしょうか。
それだけに、朝から思い描いていた計画が急な出来事で崩れてしまうと、今日一日がすべて無駄になってしまったような気持ちになるのも無理はありません。
ただ、自分がこれまで長く携わってきた、仕事の計画を立ててゴールまで進めていく管理の分野では、少し違った前提で物事を見つめます。
それは、どれだけ丁寧に計画を立てても、想定外のトラブルや予定変更は必ず起こるものだという前提です。
生身の人間が関わり、家族の体調や周りの状況も毎日変化し続けている以上、最初に決めた予定通りにすべてが進むことの方が、実は珍しいのかも知れません。
そう考えてみると、予定が崩れた瞬間に計画を守れなかった自分がダメなのだと落ち込んでしまうのは、少しもったいないことではないかと思うのです。
では、思いがけない出来事で予定がストップしてしまった時、どうすれば気持ちを切り替えて立て直すことができるのでしょうか。
そんな場面で自分が心の中で思い出すようにしているのが、「起きていることはすべて正しい」という言葉です。
もちろん、ご家族が体調を崩したことや、急なトラブルが起きたこと自体を手放しで喜ぶという意味ではありません…
目の前の対応に追われて体力も気力も使う中で、すぐに前向きな気持ちになれないのはごく自然なことです。
ただ、すでに起きてしまった出来事に対して、どうしてこんな日に限ってと嘆いたり、イライラを募らせたりしても、残念ながら時間を巻き戻すことはできません。
だからこそ、まずは今この瞬間に起きていることを、良し悪しの評価を挟まずにそのままの事実として受け止めてみます。
作業ができなくなったと自分を責めるのではなく、今は家族のそばにいることが一番大切なタイミングなんだな、あるいはこの対応に集中するべき時なんだなと、目の前の現実をそのまま認めてあげる感覚です。
起きていることはすべて正しいと一度受け止めてみることで、起きた事実と、それに対する焦りや悲しみといった感情を静かに切り離すことができます。
そうやって心の波風が落ち着いてくると、じゃあ今の状況からどうしていこうかと、次の行動へ意識を向ける余裕が生まれてくるのではないかと思います。
それでも、何度も予定が崩れたり、思うように進まない時期が続いたりすると、どうしても気持ちが折れそうになることがあるかも知れません。
そんな時は、少しだけ視点を広げて、自分自身の歩みを一つの映画やゲームの物語として眺めてみてはいかがでしょうか。
たとえば、最初から最後まで何のトラブルも起きず、主人公がただ平坦な道を歩き続けるだけの単調な映画があったとしたら、見ている人は退屈してしまうのではないでしょうか。
ゲームであっても、前に立ちはだかる敵キャラが一人も現れず、できると分かっている簡単なステージばかりに挑むとしたら、きっとすぐに飽きてしまうはずです…(笑)
主人公が理想を目指して旅に出て、途中で思いがけないピンチにぶつかり、悩みながらも乗り越えていくからこそ、その物語は深みを増して輝きます。
自分たちのビジネスや人生も、そうした主人公の旅路と重なる部分がたくさんあるのではないかと思うのです。
みなさんもこれまでを振り返ってみると、自分自身が成長できたと感じる場面の裏側には、必ずと言っていいほど思い通りにいかない苦労や、壁にぶつかった経験があったのではないでしょうか。
順調な時よりも、予定が崩れてどうしようかと知恵を絞ったり、限られた時間の中で工夫したりした経験こそが、後から振り返ると自分の大きな力になっているものです。
目の前の困難な状況や予定通りにいかないもどかしさは、自分の足を引っ張るためではなく、自分を鍛え上げてくれる大切な修行場なのかも知れません。
そのように目の前の出来事を受け止めた上で、具体的な行動として取り入れていただきたいのが、計画をもう一度引き直す「再計画」という仕組みです。
一度決めた予定が崩れてしまった時は、元のスケジュールに無理やり戻そうとして睡眠時間を削ったり、今日中にすべて取り返そうと焦ったりする必要はありません。(もちろん、必要な場面もあると思いますが。)
計画とは自分を縛りつけるルールではなく、目的地へたどり着くための道しるべに過ぎないからです。
予定していた道が通れなくなったのなら、今の現在地から目的地へ向かう新しいルートを、静かに引き直していけば良いのではないかと考えるのです。
今日できなかった作業は明日以降のどこに移すか、あるいは対応の合間の10分間でできる小さな作業はないかと、今の状況に合わせてゴールまでの道筋を新しく描き直してみます。
意識の矢印が、できなかった過去への反省ではなく、常にこれからの未来へ向かっている感覚です。
本来、ビジネスでも目標達成でも、一番大切なのは最初に立てた一日の計画を完璧に守ることではなく、最終的に自分が心から望む「理想の未来」へたどり着くことだと思います。
文章にしてみると、焦る気持ちを手放して冷静に計画を引き直すというのは、最初は少し難しく感じられるかも知れません…
それでも自分がお伝えしたいのは、どんなに途中で予定が変わって回り道をしたように見えても、最後には成功すると信じて一歩ずつ進んでいけば、すべての出来事が意味のある道のりになるという考え方です。
自分の物語は、最後には必ずうまくいく。
そんなふうに自分の未来を信じて、思いがけない出来事が起きた日も、今できる一歩を選び進んでいきたいというのが、自分なりの考え方です。
もし今日、予定通りにいかなくてため息をついている方がいらっしゃったら、まずは目の前のご家族や対応に向き合ったご自身をねぎらってあげて下さい。
その上で、起きていることはすべて正しいと一息ついて、新しい現在地から自分のペースで計画を引き直してみて下さい。
そして、自分たち自身も望む未来へ向かって、前向きな一歩を重ねていきましょう。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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