焦りを手放す。悪循環を断ち切り本来の力を発揮する仕組み
おはようございます!
思考の整理から、課題設定、実行推進までを寄り添う「ビジョン実現ストラテジスト」、福井俊治(しゅんじ)です。
本日は、自らビジネスを進めていく中で、予定通りに物ごとが進まない時に陥りがちな「焦り」という感情との向き合い方についてお伝えさせて下さい。
テーマは、時間や気持ちに追われている時こそあえて一度立ち止まり、焦りが生み出す悪循環を断ち切るための仕組みについてです。
ひとりでビジネスをされていると、毎日のようにタスクが積み重なり、分刻みでスケジュールをこなさなければならない日もあるかと思います。
お客様とのセッションや打ち合わせが連続し、その合間に事務作業や新しいサービスの準備などの本来業務をこなしていく。
そんなタイトな日々の中で、一つの予定が少し長引いてしまったり、想定外のトラブルが起きたりすると、一気にその後の予定が狂ってしまいます。
そして、「早く終わらせなきゃ」「次の予定に遅れてしまう」という強い焦りが生まれ、頭の中がいっぱいになってしまう経験は、どなたにでもあるのではないでしょうか。
実は先日、自分自身もこの「焦り」によって、絵に描いたような失敗をしてしまいました。(お恥ずかしい話ですが…(汗))
あるミーティングに参加していた時のことです。
そのミーティングは、進行や終了時間のコントロールが全くできておらず、当初予定していた時間の1.5倍の時間を掛けても、まだ終わる気配がないという状況でした。
その時、自分のスケジュール上ではすでに次の打ち合わせの時間が始まってしまっていました。
心の中では「次の会議に遅れている、どうしよう」という猛烈な焦りを感じながらも、自分はそのまま最初のミーティングの場に留まっていました。
しかし実際のところ、頭の中は次の予定への焦りでいっぱいです。
そのため、参加し続けていた最初のミーティングの議論にはほぼ加わることもできず、話されている内容もあまり頭に入ってきませんでした。
そして、あまりにも終わる気配がないため、結局は耐えきれずに途中で退席してしまいました。
そうして急いで次の会議に参加したわけですが、当然ながら冒頭のお話が一切分からない状態でのスタートです。
しかも30分以上も遅れての参加でしたので、議論の前提が良く分からないまま同席することになり、こちらでも十分な価値を提供したり、有意義な発言をしたりすることができませんでした。
結果的にどうなったかというと、最初の会議の主催者に気を使ってその場に残ったばっかりに、最初の会議でも結論が出るまでいられず、終盤の議論は焦りからほぼ頭に入ってきませんでした。
そして、次の会議は前提を理解しないまま、議論にまともに加われない。
見事なまでに、どちらの会議においても何も良いことがないという残念な結果を招いてしまいました。
後になって冷静に振り返ってみれば、この時の最適な解決策は非常にシンプルでした。
最初の会議が大幅に延びると分かった時点で、早々に切り上げて次の会議に移動するという決断をするべきだったのです。
そうしていれば、中途半端になってダメにしてしまうのは最初の会議だけで済み、次の会議には100パーセントの力で貢献できたはずです。
気持ちの焦りが、冷静な判断力を奪い、すべてを共倒れにさせてしまった出来事でした。
このように、時間に追われたり、気持ち的に焦ったりして行動すると、良くない結果を招いてしまうことが多々あります。
焦っていると、極端に視野が狭くなってしまいます。
その狭まった視野の中にある、ごく限られた情報と限られた選択肢の中から、無理やり次のアクションを選ぼうとしてしまいます。
今回の場合で言えば「目の前の会議から途中で抜け出すのは申し訳ない」という感情だけの狭い視野にとらわれ、プロジェクトマネジメントにおける全体最適の視点が見えなくなっていました。
その結果として、また別の良くないことが起こるという悪循環が発生してしまったわけです。
これは、みなさんの日々のタスク管理やお客様へのご対応でも、全く同じことが言えると思っています。
例えば、午前中に終わらせるはずだった業務が長引いてしまい、午後のお客様とのセッションの直前まで焦ってパソコンに向かっているような状況です。
焦りながら処理した内容はチェックもそこそこになりがちですし、そのままセッションに突入しても、頭の切り替えができていないため、お客様のお話に深く寄り添うことが難しくなってしまうかもしれません。
焦りという感情は、みなさんが本来持っている素晴らしい能力やパフォーマンスを、想像以上に下げてしまうものだと考えています。
ビジネスを進める上では、持っている時間やエネルギーという資源には限りがあります。
すべてを予定通り完璧にこなすのは理想ですが、現実にはリソースが足りなくなる場面が必ず訪れます。
そんな時、プロジェクトマネジメントの観点では「何を捨てるか」を決めることが非常に重要な戦略となります。
すべてを救おうとしてすべてを中途半端にしてしまうのではなく、最も重要な目的を守るために、あえて一部を手放す勇気を持つことです。
では、このような焦りによる悪循環を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。
行動する際は焦りは禁物であり、余裕ある行動を心がけるというのは大前提ですが、ビジネスを進めていれば思い通りにいかないことも当然あります。
大切なのは、万一焦りを感じて視野が狭くなっている自分に気づいた時に、一度気持ちをリセットできるような「自分なりの仕組み」を持っておくことです。
例えば、予定が押して焦りを感じたら、そのまま次の行動に雪崩れ込むのではなく、あえて完全に手を止める時間を作ってみて下さい。
例えば、窓を開けて大きく深呼吸をして、物理的にその場から少し離れてみる。
どんなに時間がなくても、この数分のリセット動作を挟むことで、狭まっていた視野がフッと広がり、「今は目の前のお客様に100パーセント集中しよう」というような、勇気ある冷静な選択ができるようになることも多いものです。
プロジェクトを進める上で、計画通りにいかないことは失敗ではありません。
本当に避けるべきなのは、計画のズレから生じた焦りに飲み込まれ、すべての行動の質を落としてしまうことです。
みなさんは、ビジネスに対しても、お客様に対しても、真面目で誠実だからこそ、すべての予定やタスクを完璧にこなそうとして、焦りを抱え込んでしまうのだと思います。
でも、時には勇気を持って「今はやらない」「ここで打ち切る」という選択をすることも、ご自身のビジネスと大切なエネルギーを守るための立派な戦略(ストラテジー)です。
もし日々の活動の中で、もやもやとした焦りを感じて行動が止まりそうになった時は、まずは一度立ち止まり、状況を俯瞰するためのリセットの時間を取ってみていただければと思います。
焦りを手放し、ご自身が本来持っている力を最大限に発揮できるような環境づくりができるのではないかと思います。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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