決断疲れを手放す。代償と価値を天秤にかけて行動を選ぶ仕組み
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
本日は、自らビジネスを進めていく中で、どうしても迷ってしまってなかなか答えを出せない時の「決断のヒント」についてお伝えさせて下さい。
テーマは、何かを決定する際に発生する代償を客観的に見極め、決断疲れを回避してスムーズに行動するための仕組みについてです。
自らビジネスを立ち上げて日々活動していると、毎日が選択と決断の連続になります。
今日はどのタスクから手をつけるべきか。
新しいサービスをリリースするタイミングはいつにするか。
ブログやSNSの投稿はどのような切り口で書くべきか。
あるいは、ご自身のビジネスをさらに成長させるために、少し高額なツールを導入するべきか、どの専門家のサポートを受けるべきか。
特にひとりでビジネスをしていると、大きな投資の判断から日々の細かな業務の進め方まで、自ら決めなければならないことが山のように存在します。
最終的な決定権が自分にあるという自由がある反面、その決断に対する結果もすべて自分で引き受けなければならないというプレッシャーが常に伴います。
「もしこの選択をして失敗したら、これまで投資した時間とお金が無駄になってしまうのではないか」
「もっと他に、自分にぴったりの効率的な方法があるのではないか」
そんな風に色々な可能性を考えすぎてしまうと、頭の中がいっぱいになり、実際に行動を起こす前に疲弊してしまうことがあります。
この状態が長く続くと、決断を下すこと自体が億劫になり、結果的にビジネスの歩みが止まってしまうという事態に陥りかねません。
そんな日々の決断に迷った時、少し心を軽くしてスムーズに行動を選ぶためのヒントとして、最近自分が読んだ本の中からある気づきを共有させて下さい。
それは、『不完全主義 限りある人生を上手に過ごす方法』(オリバー・バークマン著)という書籍を読んでいた時に出会った考え方です。
その本の中には、決断を下す際に自らに問うべきことはただ2つしかない、という趣旨のことが書かれていました。
それは、「その代償は何か」ということ。
そして、「それを支払う価値はあるか」ということ。
この2つだけを自分に問うという、非常にシンプルで力強い考え方です。
この考え方の根底にあるのは、何かを決断するということは、同時に決断しなかったことを実行しない場合の代償を支払う必要があるという事実です。
私たちの時間や体力、そして資金といったリソースには明確な限りがあります。
特に、起業して一人でビジネスを回している状況であれば、自分自身の稼働時間がそのままビジネスの限界になります。
ある時点で一つの行動を選択するということは、必然的にそれ以外の行動にリソースを割くことはできなくなるということを意味します。
書籍の中では、この事実をローマで過ごすと決めれば、パリで過ごす可能性を捨てることになるという分かりやすい表現で説明していました。
確かにその通りだと、深く納得する部分がありました。
私たちは何か新しい企画を始めたり、新しい環境に飛び込んだりする時、無意識のうちに「そこで何が得られるか」というプラスの側面にばかり目を向けてしまいがちです。
しかし、何かを決断して手に入れるという行為の裏側には、必ず「別の何かを手放す」という行為が隠れています。
ローマでの素晴らしい体験を手に入れる代わりに、パリで得られたであろう経験や出会いを手放すという代償を、私たちは支払っているのです。
ビジネスの現場においても全く同じことが言えます。
例えば、新しいターゲット層に向けて新サービスを立ち上げると決断したとします。
その決断の裏側には、これまでメインとしていた既存のお客様への対応や発信の時間を少し減らさざるを得ないという代償や、別の有望な企画を一旦保留にするという代償が必ず存在します。
オプションとして実行可能な選択肢をいくつか並べて、その中からどれを実行するか決断する場合、選んだもの以外のオプションは「実行しない」という明確な決断を下すことになります。
ここで重要なのは、すべての可能性を完璧に吟味して、絶対に失敗しない唯一の正解を探し出すことではありません。
現実問題として、存在するすべての可能性を検証し尽くすことなど不可能ですし、そこに時間をかけすぎるのはビジネスのスピード感を損ないます。
そうではなく、「選ばなかった選択肢を捨てることによる代償を、自分はしっかりと受け入れられるか」という観点で、客観的に事実を確認することが求められます。
以前、意思決定の際には「やらないデメリット(機会損失)」も考慮に入れましょうというお話をさせていただきました。
今回の書籍にあった「代償」というキーワードは、まさにこの機会損失の考え方と同じ軸を持つものだと考えます。
この行動を選ぶことで、自分はどんな代償(機会損失)を払うことになるのか。
そして、その代償を払ってでも、今目の前にある選択肢を実行する価値が本当にあるのか。
そのような観点でご自身の状況を整理してみると、頭の中のもやもやが具体的な事実として可視化され、どちらに進むべきかの判断が非常にシンプルになります。
日々のビジネス活動は、大小さまざまな決断の連続です。
そのすべてに対して、時間をかけてメリットとデメリットを細かくリストアップし、深く吟味し続けることは現実的ではありません。
すべての選択においてベストを尽くそうとしてしまいたくなるかもしれませんが、そんなことをしていればあっという間に脳のエネルギーを消耗し、「決断疲れ」を起こしてしまいます。
決断疲れに陥ると、本当に重要な場面での判断力が鈍ってしまったり、本来提供すべきお客様へのサービスの質が落ちてしまったりすることにも繋がりかねません。
しかし、「この決断によって払う代償は何か」「それに価値はあるか」という2つの問いかけであれば、日常の些細な迷いに対しても、簡単に思考を巡らせることができます。
例えば、「今から3時間かけてブログの構成を練り直すか、それともまずは現状のまま書き出してみるか」と迷った時。
構成を完璧に練り直すことに3時間を使う代償は、「今日中に記事を公開して、読者の反応を得る機会」を捨てることです。
今の自分にとって、その代償を払ってでも構成を練る価値があるのか。
そう自らに問うことで、「いや、今は完璧さよりも早くアウトプットを出して反応を見る価値の方が高い」と、素早く次の行動を選択できるようになります。
このように、自分なりの判断の指標(ガイドライン)をあらかじめ持っておくだけで、日々の迷いを大幅に減らし、スムーズに行動へ移すことが可能になります。
一人でビジネスを進める道のりは、明確な正解のない海を地図なしで航海するようなものです。
だからこそ、様々な本を読んだり、先人の知恵を吸収したりしながら、ご自身の思考を整理するためのガイドラインを少しずつ整備していくことをおすすめします。
確固たる判断の指標を持つことができれば、不必要な迷いや不安にエネルギーを奪われることなく、目の前のやるべきことに集中できるようになります。
それは結果として、ご自身のビジネスをより確実に前へ進めるだけでなく、日々の活動そのものを多少生きやすく、心地よいものにしてくれるはずです。
ぜひ、どっちに進もうか悩んで行動が止まりそうになった時は、この「代償と価値」という2つの問いかけをヒントにしてみていただければと思います。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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