思考の発散を防ぐ。行動を導き出す2つのプロセスの使い分け
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
本日は、自らビジネスを進めていく中で、課題解決に向けた具体的な行動計画を立てる際の「思考の整理」についてお伝えさせて下さい。
テーマは、思考を「拡げる」場面と「狭める」場面を明確に使い分け、迷うことなく確実に行動へと繋げていく仕組みについてです。
現在自分は、自らビジネスを立ち上げて活動されている方々と、日々課題解決に向けたセッションをさせていただいています。
特に起業して間もない期間は、実現したいアイデアや乗り越えるべき壁が多く、常に頭の中がいっぱいになっている方も少なくないと思います。
セッションを通してお話を伺いながら、その頭の中の情報を整理し、次の一歩を踏み出すための行動を導き出していくのですが、そのプロセスの中で、たまに思考がどんどん発散してしまい、なかなか一つの結論に収束しない方がいらっしゃいます。
こちらが対話を通して情報を整理し、具体的な行動に向けて考えを集約しようとしても、「あ、でもこういう見方もできますよね」「あの人がやっていた別の方法も取り入れてみたいのですが」と、そこからさらに次々と新しいアイデアが拡がってしまい、お話の着地点が迷走してしまうという状況が起こってしまいます。
まぁ、ビジネスをより良くしたいという熱量が高いからこそ、少しでも多くの可能性を探りたいというお気持ちは痛いほどよく分かります。
しかし、課題を解決して結果を出すためには、どこかで思考を現実の行動に落とし込まなければなりません。
いつまでもアイデアを広げ続けているだけでは、具体的な一歩を踏み出せないという厳しい局面に立たされてしまいます。
そこで本日は、課題解決に向けた行動を導き出すための考えるヒントとして、そこに至る思考の流れについてお伝えできればと思います。
まず、課題解決に向けた行動を導き出すためには、「拡げる」プロセスと「狭める」プロセスの2つが必要になるということです。
一つ目の「拡げる」プロセスについてお伝えします。
これは、現在ご自身が抱えている問題を特定し、目指すべき理想の目的地とのギャップを認識した上で、そのギャップを埋めるための解決方法を考える初期の段階です。
この初期の局面においては、思考を「拡げる」というアクションが非常に重要になります。
目的地にたどり着くために考えられるルートや打ち手を、できる限り色々と導き出します。
そもそも、理想と現状のギャップからどういう課題に優先して取り組むべきかということも含めて、様々な視点からアイデアを挙げていく必要があります。
その際は、自分の中で制限をかけず、可能な限り広い視野を持って、どのような対策が考えられるかを探っていくことが求められます。
思いつく限りのアイデアや情報を、まずはテーブルの上にすべて出し切るというイメージです。
とはいえ、自分一人で考えていても、どうしても過去の経験や自分の知識の範囲内でしかアイデアが出ず、行き詰まってしまうこともあると思います。
そのような時は、周囲の方に相談したり、過去に同じような課題に取り組んだ経験のある有識者を巻き込んで検討したりすることも有効な手段になります。
あるいは、書籍などを通じて広く世の中に伝わっている情報を収集し、そこから様々な打ち手のヒントを導き出すというアプローチもあると思います。
この「拡げる」局面においては、色々な情報や周囲の協力を駆使しながら、自分がどういう課題に向き合おうとしているのか、あるいはその課題に対してどんな方針で対策を打とうとするのかという材料を、とにかく「出し切る」ということが最優先されます。
ここでは、とにかくアイデアを広く展開するということが重要なキーワードになります。
そして次に来るのが、「狭める」プロセスです。
これは、広げたアイデアをもとに、実際にプロジェクトとしてどう動くかという「具体的な行動」を考える場面になります。
広げる場面で様々な課題や打ち手を抽出した上で、では「今日、具体的に自分はどういうアクションを取るのか」を決定する局面です。
ここでは、思考を「拡げる」モードから「狭める」モードへと、ご自身の意思で明確に切り替える必要があります。
先ほどテーブルの上に広げた大量の課題や打ち手の中から、今自分にとって本当に重要な課題はどれか、そしてその課題を解決するために最も有効だと考えられる打ち手はどれかを選び出し、具体的な行動計画に落とし込んでいくという作業が求められます。
冒頭でお伝えしたような、セッションで思考が発散してしまう方というのは、本来この「狭める」局面に移行しなければならない時にも、無意識のうちについつい思考を「拡げて」しまっているのだととらえられます。
今決めるべき行動を絞る段階なのに、さらに新しい情報を探しに行ってしまったり、広げたままの大量のアイデアをすべて同時に実行・管理しようとしたりして、結果的に何から手をつけていいか分からなくなってしまうという状況です。
最初の広げる場面で徹底的に情報を広げた後は、それをベースにして今度はしっかりと「狭める」という行動に集中することが大切です。
今はアイデアを拡げる場面なのか、それとも行動を狭める場面なのか。
この2つの使い分けをご自身でしっかりと理解し、今の状況に従って思考を拡げたり狭めたりということを意識して実行していくことが、確実な行動へと繋がります。
では、この「狭める」場面において、具体的にどのように思考を収束させていけばよいのでしょうか。
それは、ご自身の中で優先順位をしっかりと意識して、「落とすべき情報は落とし、拾うべき情報は拾う」という取捨選択を通して、選択肢を絞り込んでいきます。
この場面では、優先順位をつけて、自分にとって今不要なものは「落とす(捨てる)」という決断が不可欠になります。
自分一人のリソース(時間や体力)には限りがありますから、すべてのアイデアを同時に実行することは物理的に不可能です。
だからこそ、ご自身にとっての優先順位付けを強く意識して行動する必要があります。
この優先順位付けを明確に意識できているかできていないかで、「狭める」というプロセスがうまく機能するかどうかが決まってきます。
冒頭のセッションで、狭める場面でも思考を拡げ続けてしまう方というのは、やはりこの優先順位付けが上手くできていないという印象を受けます。
「せっかく調べた情報だから」「もしかしたら後で役に立つかもしれないから」と、どれも捨てきれずにすべてを抱え込もうとしてしまうのです。
情報を捨てるというのは勇気がいることなので、その気持ちはよく分かるのですが、捨てないことで行動自体が止まってしまう方が、結果的にご自身のビジネスにとって大きな損失になってしまいます。
そこを意識していただき、何がこのタイミングの自分にとって重要なのかを判断するための「指標」を、あらかじめしっかりと定義しておくということがおすすめです。
例えば、「現在のプロジェクトにおいて、一番の目的として何を最優先で達成しないといけないか」あるいは「今週中に必ず終わらせないといけない具体的なタスクは何か」といったように、比較的具体的で近い目標を思い描いてみて下さい。
そういった判断の指標を持つことで、「このアイデアは面白いけれど、今週達成すべき目標には直接関係ないから、今はテーブルから下ろそう」といったように、優先順位のつけ方が非常に容易になると思います。
ぜひ、そういった具体的な指標を持つという観点を意識して、優先順位をつけて進めていただければと思います。
以上のように、目の前の課題に対して情報を整理し、自分が取るべき行動を決めていくというプロセスを考える時、「拡げる」そして「狭める」という2つのフェーズを明確に分けることが、非常に有効なやり方だということがご理解いただけると思います。
一人でビジネスを進めていると、誰かに思考の方向性を修正してもらう機会が少なく、気づかないうちにずっと「拡げる」行動ばかりを続けてしまうこともあります。
情報収集ばかりしてインプット過多になってしまったり、色々なノウハウに目移りしてしまったりして、肝心の行動(アウトプット)が伴わないという状態です。
みなさんも、何か新しい行動計画を立てようとする時や、頭の中がもやもやして手が止まってしまった時は、ぜひ「今は思考を拡げる時間」「ここからは行動に向けて狭める時間」という2つのアクションの使い分けを意識してみて下さい。
事実を整理し、優先順位をつけて選択肢を狭めることで、ご自身が本当に今日踏み出すべき具体的な一歩が見えてくるはずです。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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