強みは市場が決める。柔軟な視点でビジネスの価値を高める仕組み

おはようございます!

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

本日は、自らビジネスを進めていく中で、新しいサービスや企画を立ち上げる際の「基本コンセプト」の重要性についてお伝えさせて下さい。

テーマは、行動する前にしっかりと自分の軸を作りつつも、市場の反応を見て柔軟に強みを伸ばしていく仕組みについてです。

自らビジネスを行っていると、新しいサービスをリリースしたり、今の活動をさらに広げようとしたりする場面が多々あると思います。

行動を起こそうとする際に、最初にしっかりと「コンセプト」を決めておくことは非常に大切です。

コンセプトとは、ご自身のビジネスにおいて「誰の、どんな悩みを、どのような独自のアプローチで解決するのか」という一番の土台であり、すべての活動の中心軸になるものです。

この一丁目一番地とも言えるコンセプトの設定を間違えてしまったり、曖昧なまま見切り発車してしまったりすると、後になってからどれだけ小手先の修正を加えようとしても上手く噛み合いません。

結果的に、やればやるほど方向性がブレてしまい、アジャスト(調整)するのになかなか大きく苦労することになってしまいます。

このコンセプトの重要性について、自分が大好きなF1(フォーミュラ1)を例にお話しさせて下さい。

F1の世界では、毎年のように細かなルールの変更(レギュレーション)があり、各チームはそれに合わせて完全にモデルチェンジした新しいマシンを開発するのが通常です。

その際、マシンの設計を担うデザイナーたちは、「今年のルールの中で速く走るために、どういうコンセプトのマシンを作るか」という土台をしっかりと固めてからマシン作りを始めます。

例えば、空気抵抗に対応するコンセプトや、メカニカルな車両挙動を決定するコンセプト、あるいはそれらと組み合わせるパワーユニットのコンセプトなどです。

この中心軸が決まらないと、エンジンからタイヤに至るまで、すべてのパーツの設計がバラバラになってしまうからです。

ちなみに、F1は「競争してなんぼ」の世界です。

いくら自分たちが「最高のものができた」と満足できるマシンを作ったところで、サーキットに出て他のマシンと比較して遅ければ、それは駄作というシビアな結果になってしまう世界です。

開発したマシンを実際にサーキットに持ち込み、ライバルたちと比較試験をして初めて、「自分たちのマシンはストレート(直線)で速いのか、それともコーナー(カーブ)で速いのか」といった特徴や違いが明確になります。

ここで仮に、他のマシンと比較して「ストレートで速いマシン」であることが分かったとします。

それを、シーズン途中で急に「いや、うちはコーナーで速いマシンにしたいんだ」と変更しようとしても、それはマシンの基本コンセプトから設計を作り直さないといけないことになります。

時間的にもコスト的にも大掛かりな作業となってしまい、全く現実的ではありません。

だからこそ、後戻りできない最初のコンセプト作りというのは非常に大切になるという訳です。

しかし、ここで面白い現象が起こることがあります。

結果的に、例えば「コーナーで速いマシンにするぞ」と狙って設計し、その通りにコーナーで速ければ何の問題もありません。

ですが、「コーナーで速いつもりで作ったのに、実際に走らせてみるとコーナーはそうでもなく、なぜかストレートで速いマシンになっていた」という状況が起こり得るのです。

これは、当初のコンセプトからのズレが生じているとも言えます。

ある意味で、実際に他車と比較して走らせてみないと分からない「出たとこ勝負」の側面があるのです。

ですが、そこに自信を持ってリリースできるか否かも、プロフェッショナルとして大切なことだと思います。

ところで、結果的にストレートで速かろうが、コーナーで速かろうが、サーキットを1周走ったタイムがライバルよりも「0.1秒」速いのであれば、どちらでもいいと言えます。

(実際のレースで勝負しようとすると厳密には少し違うのですが、ここではそのあたりの話は割愛させていただきます。)

同じ0.1秒を稼げるのであれば、マシンのどこを尖らせてもいい訳です。

なので、当初はコーナーでタイムを稼ごうと思っていて、結果的にストレートで速かったとしても、それは想定とは違いますが、他より0.1秒稼げるという目的が達成できるならば、それはそれで成功とも言えます。

この考え方は、みなさんがご自身のビジネスを展開していく上でも全く同じことが言えると思います。

新しいサービスを世に出す時、コンセプトをしっかりと構築してリリースすることが何より大切ですが、いざお客様に提供してみると予想外の部分が評価されて「ストレートが速い」状態になることがあると思います。

自分としては丁寧に作り込んだカリキュラムを一番の強みだと思っていたのに、お客様からはセッション中のフラットな対話の時間が一番の価値だと喜ばれるような状況です。

その時は、その現実をニュートラルに確認して受け止めることが重要です。

さらに強みとして評価されたストレート(対話の時間)を伸ばしてより速くしてもいいですし、逆に弱点であることが分かったコーナー(カリキュラム)の速度を高める工夫をして改善する手もある訳です。

結果的に、お客様の満足度(0.1秒)を稼ぐのがストレートの部分でも、コーナーの部分でも、トータルでお客様にとっての価値が高まり優位性を保てれば良いということです。

このように、ご自身のサービスのコンセプトも、最終的にどこで差別化するかは、実際に市場にぶつけてお客様の反応を見て、その先でアジャストしていくのが正しい進め方だと考えます。

トータルで優位性を保てればいいので、自分はどこを尖らせて、それを武器にどうビジネスというレースを戦うかを柔軟に考えるのも一つの戦法です。

なので、まずはしっかりとご自身の頭でコンセプトを考え、それを世の中に問うてみる。

そしてその結果に応じて、今度はどの部分で差別化や尖がりポイントを見出すかを考えて進めるというのが良いと思います。

一人でビジネスをしていると、当初の想定と違う結果が出たり、狙っていた部分が評価されなかったりすると、ついつい焦って「失敗したのではないか」と思い悩んでしまうかも知れません。

しかし、結局のところビジネス全体を通して、お客様に喜んでいただき目標(0.1秒)を稼げばいいのです。

現状の事実をしっかりと踏まえて、「では、どこに改善ポイントを見出すか」という視点のずらしを行うことも非常に重要だと思います。

プロジェクトマネジメントの観点から見ても、最初に立てた計画通りにすべてが進むことなどあり得ません。

コンセプトというのは、あくまで行動を起こすための「最初のコンパスの示す方向」に過ぎないのです。

大切なのは、コンパスを持って実際に歩き出し、周りの景色(市場の反応)を見ながら、その都度最適なルートへと微調整を繰り返していくことです。

この柔軟性こそが、確実にご自身の目標を達成するための大きな武器になります。

かと言って、最初からコンセプトが適当で「とりあえず出せばいい」という姿勢では、比べるべき軸がないため、迷走することになってしまいます。

確固たるコンセプトという軸があるからこそ、市場の反応とのズレを計測し、正しい方向へとアジャストすることができるのです。

ぜひ、順を追ったしっかりとしたビジネスプランの構築と実践、そして柔軟なアジャストを続けていただければと思います。

本日の内容が、みなさんの日々の活動やサービスの改善で悩まれた際のヒントになれば幸いです。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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