孤独な決断を手放す。外部の参謀(チーフ・ストラテジー・オフィサー)を持つ仕組み
おはようございます! 在り方から課題を設定する「ビジョン実現ストラテジスト」、福井俊治(しゅんじ)です。
本日は、自らビジネスを進めていく中で、経営の方向性を一緒に考え、実行を支えてくれる外部のパートナーの重要性についてお伝えさせて下さい。
テーマは、個人事業主やひとり社長だからこそ「社外チーフ・ストラテジー・オフィサー(最高戦略責任者)」を持ち、迷いなくビジネスを前へ進めるための仕組みについてです。
ひとりでビジネスを立ち上げて活動していると、事業の方向性を決める大きな決断から、日々の細かい業務の処理まで、本当にすべてのことを自分ひとりで考え、決定していかなければなりません。 特に、起業してから数年の方は、事業を軌道に乗せるために無我夢中で走り続けている時期かと思います。 新しいサービスの企画、集客の方法、お客様への対応、そして売上の管理。 やらなければならないタスクは際限なく湧いてきて、それをこなすだけで1日が飛ぶように過ぎていきます。
そのような忙しい毎日の中で、ふと立ち止まって「自分のビジネスはこのままでいいのだろうか」「本当にやりたかったことはこれだったのだろうか」という不安や孤独感に襲われることはないでしょうか。 相談できる同僚や上司がいない環境では、ご自身の判断が正しいのかどうかを壁打ちする相手もいません。 結果として、目先の緊急なタスクばかりに追われ、本来目指すべき目標や、ご自身の在り方に基づいた重要な課題(重要だけど緊急ではない『第二領域』)が手つかずのまま、意識の底に沈んでいってしまうことも多いものです。
大きな企業であれば、経営企画といった、戦略を練り、社長の壁打ち相手となる専門ポジションの方がいらっしゃる場合もあります。 彼らは、社長が日々の実務に忙殺されることなく、未来のための正しい課題設定ができるように思考を整理し、客観的な視点からプロジェクトの実行を推進する役割を担っています。
しかし、個人事業主やひとり社長の場合、この「実行者」と「戦略家」の二つの役割を、自分ひとりの頭の中で同時にこなさなければなりません。 プレイヤーとして目の前のお客様に全力で向き合っている時に、同時に経営者としての冷静な視点を持つことは、非常に負荷の高い業務だと言えるでしょう。
ここからは少し客観的な事実としてお伝えしたいのですが、人間の脳の仕組みとして「目の前のタスクを処理する(実行)」モードと、「全体を俯瞰して未来の計画を立てる(戦略)」モードは、全く異なるエネルギーを使っているという話もあります。 例えば、午前中にお客様へのメール返信や納品物の作成といった実務を全力でこなした後、午後から「さて、来年の事業展開についてゼロから戦略を練ろう」と机に向かっても、なかなか良いアイデアが浮かばないという経験はないでしょうか。 それは気合いや能力が足りないのではなく、実行モードで意思決定のスタミナをすでに使い果たしてしまっているからかも知れません。 この状態で無理に戦略を練ろうとしても、どうしても「今あるタスクをどう早く終わらせるか」という目線の低い解決策しか出てこなくなり、本来向き合うべきビジネスの根本的な課題からは遠ざかってしまうことが多いものです。 構造的に、ひとりの人間が同じ日に、同じ頭で「完璧な実行者」と「完璧な戦略家」を両立させることには、限界があるのかも知れません。
さらに別の視点として、個人事業主として独立される方の多くは、ご自身の提供するサービスやスキル(例えばデザイン、コーチング、各種専門技術など)の専門家としては非常に優秀な方々です。 しかし、その専門的なスキルが高いことと、事業全体を俯瞰してプロジェクトを管理する「経営や戦略のスキル」が高いことは、全く別の能力になります。 ご自身の専門分野には100パーセントの自信を持っていても、いざ自分のビジネスの全体戦略となると、「この方向で合っているのか」「どの順番で手をつければいいのか」と手が止まってしまうのは、ある意味で当然のことなのです。 専門家としての強みを最大限に活かすためにも、客観的な視点が必要な「戦略の構築と進行管理」の部分は、専門機能として切り出してしまう方が、結果としてビジネス全体ははるかに効率よく回るようになる場合があります。
また、ビジネスにおいて最も避けなければならないのが「迷って立ち止まっている時間」です。 ひとりで悩み、「あっちがいいか、こっちがいいか」と何週間も答えが出ないまま時間が過ぎてしまうことは、客観的に見て大きな機会損失(本来得られたはずの利益や成長を逃してしまうこと)に繋がります。 特に起業してからの数年間という、ビジネスの土台を作る最も重要な時期において、迷っている時間は致命的なスタミナ切れを引き起こす要因にもなります。 外部のパートナーを入れるということは、単にアドバイスをもらうということ以上に、この「迷っている無駄な時間」を手放し、確実な前進というスピードを手に入れるための客観的な投資でもあるのです。
だからこそ、ひとりでビジネスに向き合っているみなさんにこそ、この「戦略家」の役割を担う外部のパートナー、つまり「社外チーフ・ストラテジー・オフィサー」が必要なのではないかと自分は考えています。
社外に参謀を持つことの最大のメリットは、何よりもご自身の「思考の整理」ができることです。 ひとりで悩んでいると、どうしても視野が狭くなり、同じところをぐるぐると回ってしまいがちです。 しかし、外部の客観的な視点を持つパートナーと対話をすることで、頭の中で絡まっていた糸がスルスルと解け、本当に向き合うべき課題が明確になります。
また、外部のパートナーは、ご自身のビジネスの「ペースメーカー」としての役割も果たします。 ひとりで進めていると、どうしても「今日は気分が乗らないから明日にしよう」と、自分に対して甘くなってしまうことがあると思います。 しかし、定期的に伴走者と進捗を確認する場があることで、良い意味での強制力が働き、決めたタスクを確実に前へ進めることができるようになります。
自分が提供している「ビジョン実現ストラテジスト」としての伴走支援も、まさにこの「社外チーフ・ストラテジー・オフィサー」としての役割を担うものです。 ただ単にやり方を教えるだけのコンサルティングではなく、ご自身の「在り方」を起点として、本当に達成したい目標は何かを一緒に整理します。 そして、その目標に到達するために、今ぶつかっている壁は何か、どのような手段を取るべきかをプロジェクトマネジメントの知見を用いて明確なタスクに落とし込みます。
もちろん、最終的に決断を下し、行動を起こすのは他でもないクライアントの方々です。 しかし、その決断に至るまでのプロセスにおいて、客観的な事実に基づき、時には耳の痛い事実もお伝えしながら、一緒に最適な道を模索する。 ひとりで孤独に迷う時間を減らし、ご自身が本来持っている力を、本当に必要な課題に100パーセント注げるようにするための土台作りです。
ビジネスを成長させていく過程において、すべてをひとりで抱え込む必要はありません。 外部の専門家の力を上手に活用することは、ビジネスをより確実に、よりスピーディに前へ進めるための賢明な戦略(ストラテジー)の一つです。
ひとりでビジネスの方向性に迷い、立ち止まりそうになった時は、ぜひ「社外チーフ・ストラテジー・オフィサー」という存在を思い出していただければと思います。 ご自身の思考を整理し、客観的な視点を取り入れる仕組みを持つことで、ビジネスは驚くほど軽やかに動き出します。
みなさんがご自身にとって本当に必要な課題に迷いなく取り組み、本来の力を発揮できるような環境づくりができるのではないかと思っています。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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