一つ解決すればすべてラクになるという幻想。課題と向き合い続ける仕組み
おはようございます!
思考の整理から、課題設定、実行推進までを寄り添う「ビジョン実現ストラテジスト」、福井俊治(しゅんじ)です。
本日は、自らビジネスを進めていく中で、直面する課題との向き合い方と、外部のサポートを活用する際の注意点についてお伝えさせて下さい。
テーマは、「これをやればすべて解決する」という幻想を手放し、次々と現れるビジネスの課題にしなやかに対処していくための仕組みについてです。
ひとりでビジネスをされていると、毎日のように新しい問題に直面し、その解決に頭を悩ませることがあるかと思います。
現在自分は、クライアントの方々が抱えていらっしゃるお困りごとを整理し、解決してビジネスを前へ進めるための伴走支援を行っています。
しかし、支援する立場にある自分自身のビジネスが、常に何の障害もなくスイスイと進んでいるかというと、決してそんなことはありません。
ご相談にお越しになるみなさまと同じように、自分自身も日々のビジネスの中で壁にぶつかり、自分の課題に向けて考えたり、時には信頼できる第三者に相談したりしながら、なんとか一歩ずつ進めているというのが実際のところです。
ビジネスを進めている以上、課題に直面するのはごく自然なことです。
そのような日々の活動の中で、課題解決の提案をする側としても、あるいは提案を受け取る側としても、ある種の違和感を覚える場面があります。
それは、ある特定の課題に対して、「これをやればすべて解決する」「これさえ導入すればラクになる」というトーンで情報が提示されたり、あるいはご自身からそのような情報を求められてしまったりする場面に出会った時です。
ビジネスにおいて、たった一つのアクションで課題が一発で解決し、そのまま目標達成まで何の障害もなくたどり着けるような方法があれば、それに越したことはありません。
しかし、現実のビジネスにおいてそのような魔法のようなことはまず起こりません。
そのため、課題解決を真剣に期待して情報を探している方に対して、「これですべて解決する」と伝えることは、大きなミスリードになってしまうのではないかと考えています。
特に、ご自身のビジネスをスタートさせてからまだ経験が浅い時期は、目の前にある課題がとてつもなく大きく、絶対に越えられない壁のように見えてしまうものです。
そのため、ご自身の現在地から先の道のりがイメージしづらく、「とにかくこの目の前の課題さえ突破できれば、あとはすべてスムーズに進むはずだ」と勘違いしてしまうことも多いものです。
不安が大きければ大きいほど、早く安心したいという思いから、一発でラクになれる方法を探してしまうのは自然な心理かもしれません。
一方で、解決策を提示するサポート側にも問題がある場合があります。
目の前にある具体的な課題を解決するための方法を提示すること自体は素晴らしいことです。
しかし、その解決策を実行しさえすれば、あたかもご自身のビジネスの目標がすべて達成可能であるかのようなトーンで語られている場合があることには、注意が必要です。
おそらく、提示された方法を使えば、今直面している目の前の課題そのものは対応可能なのでしょう。
しかし、ビジネスを前へ進めるということは、新しい景色を見に行くということです。
一旦、目の前の視界がクリアになったとしても、ある程度ビジネスが進めば、また次のステージに応じた新しい壁に突き当たることは普通に起こり得ます。
その現実の可能性には一切触れずに、「あなたはこれをやればすべてラクになりますよ」という感じで迫ってくるような情報には、少し警戒していただきたいのです。
自分の違和感の正体はここにあって、ビジネスの支援を仕事にしているプロフェッショナルであれば、課題が次から次へと形を変えてやってくることなど、当然分かっているはずです。
その現実に触れずにいるのは、クライアントに対して不誠実であると感じます。
もし仮に、その事実を本当に分からずに「すべて解決する」と伝えているのだとしたら、それはもう率直にプロ失格としか言えない状況です。
だからこそ、何か新しい手段を取り入れる際は、「今直面しているこの課題はこれで解決できるが、すべてがクリアになるわけではない」という前提を持つことが必要になります。
その先へ進めば、また別問題として新たな課題に対処する必要があるということを、支援する側と受ける側が共通理解として持っておくことが非常に重要です。
そうしないと、いざ新しい課題にぶつかった時に「せっかくあの人のサービスを利用したのに、結局役に立たなかった」という残念な感想を持たれることに繋がってしまいます。
お互いにとって、それは不幸な結果です。
そもそも、課題が次々とやってくるというのは、決してビジネスが停滞しているわけではありません。
ご自身が行動を起こし、ビジネスが成長して新しいステージに進んだからこそ、これまで見えていなかった新しい課題に出会っているのです。
そう捉えれば、課題に向き合い続けることは、ビジネスが着実に前へ進んでいる証拠でもあります。
そういう意味でも、単発のノウハウを提供するだけでなく、課題解決にはある程度の期間をともにする伴走支援が必要ではないかと自分は思っています。
一つの課題が解決したら、次の課題がやってくる。
この終わりのないプロセスを確実に前へ進めるためには、単に答えを教えてもらうのではなく、ご自身の中に課題解決のための仕組みを作ることが求められます。
何か問題が起きた時に、現状を客観的に整理して明確な「課題」を設定し、それに対する具体的な「対応策」を検討してタスクに落とし込む。
この一連の思考の流れをご自身で回せるようになることが、何よりも強力な武器になります。
少なくとも、この思考のサイクルの訓練が必要な方は、本や講座で知識として学ぶだけでなく、ご自身のビジネスという実践の場を通した伴走支援の中で学んでいただくのが一番確実な方法だと感じています。
とにかく、何か目の前の課題を一つ解決したら、それだけで永続的にラクになれるというのは幻想です。
しかし、だからといって悲観する必要は全くありません。
課題を解決する思考の流れに慣れてくれば、ご自身で対処できる範囲がどんどん広がっていきます。
そうやってご自身の力がついてくれば、目の前の大きな課題をクリアした後、本当の意味でスイスイとビジネスを進めていける可能性も十分にあります。
ご自身のビジネスを育てていくのは、他でもない自らの力です。
まずは今の状況や現在地をしっかりと見極め、単なる正解を与えてくれる魔法を求めるのではなく、ご自身の思考を鍛えるための外部サポートを上手く活用してみていただければと思います。
みなさんが迷いなく課題に取り組み、本来の力を発揮できるような環境づくりができるのではないかと思います。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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