本州縦断に学ぶ計画立案と実行のプロセス
こんにちは!
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個人プロジェクト完遂プランニングコーチの福井俊治(しゅんじ)です。
本州縦断完走を題材にプランニングを語る
すでにお伝えしていることではありますが、自分は本州縦断・青森〜下関1521Kmフットレースという異常なレースの完走経験があります。
JR青森駅をスタートして、JR下関駅までの1521Kmを制限時間30日間で走破するという国内最長のレースです。
2017年当時ですが、歴代最高記録で完走しました。
この挑戦が計画立案と達成について語る好材料だと思いましたので、本日はこれを題材にお伝えしたいと思います。
逆算思考で計画立案
挑戦した当時は会社員だったので、どう逆立ちしても30日間の休みは取れません。
でも、諦めたくない。
じゃあ、どれくらいの休みなら取れそうかの検討から入りました。
考えたのは、ゴールデンウィークと当時権利を取得していた勤続20年の報償休暇に加えて、年間で一度取得が必要だった3日連続の休暇取得を組み合わせるという技です。
これで、連続19日間が確保できます。
1521Kmの距離を19日間で走破するとすると、平均80Kmを毎日走ればいいという計算になります。
当時の自分は、100Kmウルトラマラソンの経験はありましたので、一日80Kmくらいなら何とかなるかな?と素人考えで挑戦する事にしたのでした。(現実はもう少し厳しかったですが)
ちなみに、当日の最速記録は20日18時間11分でしたので、それより2日近く速く走らないといけないのですが、そこは全く気にしてませんでした。
自分が毎日80Km進めるか否かしか考えずに、最速記録に挑戦するという気負いもありませんでした。(たまたま結果的に最速になるという認識でした)
ここでのポイントは与えられた状況の中で、どうやったら自分が現実的に挑戦可能な状況を作れるかを逆算思考で組み立てることです。
ただ、権利を組み合わせているとはいえ、現実に仕事を休むとなると周囲に迷惑を掛けます。
そこで、事前のアナウンスとお詫び、そして、先回りしてできる業務は終わらせておいて極力迷惑を掛けないことを意識しました。
計画実行に向けた事前の調整は、計画立案と並行で実施する事が重要です。
仮に、周囲の協力が得られないと、計画自体の見直しや再調整が必要になるので、早めに周囲を巻き込んで調整しておく必要があるためです。
進捗把握のためマイルストーン設定も必要
このレースは34箇所のチェックポイントを通過すれば、コースは自由となっています。
そのため、自分は18日分のホテルを全て押さえ(野宿で進む方もいます!)、そこを日々のマイルストーンに設定して進む事にしました。
ここで、ホテルは一日80Kmを前提に多少の前後調整は必要なものの予約を済ませました。
これで必然的に毎日の走行ルートと距離が確定します。
毎日ちゃんとホテルに到着するかが日々のマイルストーン管理になるわけです。
あとはそれを実現するために、走行する際の平均時速を想定し、行動時間を想定しておきます。
日々の疲れもある中ですが、最低でも3時間は睡眠時間を確保することとしました。
結果的に、一日の走行時間(食事時間等を含んだ行動時間)が20時間を超える日もありましたが、事前の想定があった事が頑張る力になりました。
実行しながらPDCAを回す
結局のところ、計画立案の際に、どこまで想定しているかが重要です。
また、想定外の事が起きた際に、どこまで頑張るか(先の例で言うと最低3時間は寝る)を明確にしておくのも大切だと思います。
ここを超えたら、計画を見直す必要があるというラインですね。
完走した際は、幸い計画を見直す必要は生じませんでしたが、もし計画とずれが生じるようであれば、リカバリを検討するのか、全体計画を見直すのかの判断が必要になります。
そんな感じで、計画を立てて実行することが必要になります。
今日はちょっと長文になってしまいましたが、参考になればと思います。
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