ウェットコンディションでのパフォーマンスに改善の見込み
こんにちは!
プロジェクトマネジメントコーチの福井俊治(しゅんじ)です。
ピレリがF1への単独タイヤサプライヤーになったのは2011年からと永きに渡ってこの役割を務めていますが、残念ながらウェットコンデションでのタイヤの評判は良くありません。
特に、18インチタイヤになった昨年のエクストリームウェットに関しては、マックス・フェルスタッペンから日本GPでの走行に対して、「遅い上に排水量も多くない」という批判の言葉を浴びるに至りました。
まぁ、排水できないから、雨の路面コンディションではスピードを上げられないのでしょうが…
そんな状況をピレリ自身も問題認識しており、今年の第6戦となるエミリア・ロマーニャGPから新たなウェットタイヤが導入されることになりました。
新しくなったウェットタイヤは問題となっていた排水量を改善するとともに、タイヤウォーマーを使用しなくとも性能を発揮できる仕様だということです。
タイヤウォーマーに関しては、2024年から適用される使用禁止レギュレーションを先取りする形で導入された技術のようですね。
雨の日の温度管理が難しい中ではありがたいことなのでしょうかね。
一方で、昨今のF1マシンでは雨天下の水しぶきによる視界の悪化も問題視されています。
FIAは水しぶきの拡散を抑制するデバイスの開発を進めており、このデバイスをホイールアーチに取り付けることで問題の解決を図ろうとしています。
現在はCFD解析を行っているフェーズのようですが、今シーズン中にもコース上での実走テストを実施したいと考えているようです。
雨天時も視界を確保して走れるソリューション自体は良いのですが、個人的な関心はそのデバイスのデザインと言うか見た目ですね。
どんなマシンに変化するのかちょっと気になったりします。
とは言え、ヘイローのように安全に速く走れるのが一番ではあるのですが。
今日も一緒にF1を楽しみましょう!