言語化することで思考を整理する
■こんにちは!
こんにちは!
時速350Kmの未来を達成するコーチ、福井俊治(しゅんじ)です。
■整理と要約が役に立つ
コーチングセッションの際、こちらからの問い掛けに対して、いろいろと周辺の話をして下さるのですが、結局聞きたい核心に触れられずに話が終わる方がいらっしゃいます。
そのような場合、お話しされた内容から、自分が聞きたかったポイントに近い部分を抜き出して、こういう事を言われていたのですか、と整理して確認することがあります。
そんな時、クライアントは、自分の頭の中ではまとまっていなかったものが整理でき、自分でも実はそういう事が言いたかったんだと気づく場合が多々あります。
そういう状況に遭遇すると、コーチの役割の一つはクライアントの思考を整理したり、要約したりすることにあると気づきます。
■かつてのF1ドライバーは思考の言語化が求められた
1980年代や90年代初頭のF1においては、ドライバーが思考を整理して言語化する能力が求められていました。
当時は、電子制御部品も多くなく、マシンに取り付けれらたセンサー類も限られていたため、マシンから収集できる情報が限定的でした。
そこで重要になるのは、実際にマシンをドライブして状況を理解しているであろうドライバーからのフィードバックです。
マシンから感じ取った情報を適切に言語化してエンジニアにフィードバックできる能力があれば、マシンのセットアップや熟成が効率的に行えます。
当時活躍していたジャン・アレジというドライバーがいます。
彼はスピードのある速いドライバーではありましたが、この思考の言語化については、十分とは言えないドライバーだったようです。
どちらかと言うと、イタリア系フランス人のラテン気質のフィーリングで体で感じたことを擬音語を使いながら伝えるようなタイプのドライバーでした。
そのためエンジニアとのコミュニケーションが技術的なフィードバックをするドライバーより難しかったようです。
そのせいだけでは無いでしょう(当時ドライブしていたマシンの能力の限界もあると思います)が、F1では1勝したのみで目立った成績を上げる事ができなかったのでした。
■目標達成にも思考の言語化は必要
目標達成に向けて、自分の思考を整理して言語化することは重要です。
目指すべき道や、改善するべき行動を正しく整理して自分にフィードバックすることが求められるからです。
冒頭でお伝えした事例のように、自分一人では思考が発散してしまい、なかなか整理できないという方もあるかもしれません。
そんな時は迷わずコーチに頼って頂いて結構です。
コーチと一緒に整理し、要点を明確にすることも一つの解決手段だと思います。
いずれにしても、思考の言語化を意識して日々の行動につなげてみてください。