今年のハースはかなり本気?
こんにちは!
プロジェクトマネジメントコーチの福井俊治(しゅんじ)です。
2023年のF1シーンもバーレーンでのプレシーズンテストが始まり盛り上がりを見せてきましたね。
いよいよ開幕も近づいてきました。
そんな気分をさらに盛り上げてくれるのは、バーレーンで披露された2023年型の新車の数々でしょう。
近年はカラーリング発表や、新車発表と言いながらプレスリリースバージョンを発表するのみで、実際のマシンはお預けというチームが少なくありません。
特にレッドブルなんて、ニューヨークで発表されたRB19とバーレーンで走っているRB19は同じ名前の完全に別のマシンですよね。
それはさておき、バーレーンでは新車以外でも、来るべきシーズンに向けて新たに披露されているものがあります。
それが、ピットレーンの装備の数々ですね。
F1チームがマシンをコースに送り出し、そしてメンテナンスを施し、勝利するためのデータを収集し、ロジカルにストラテジーを立案する空間ですね。
そんな装備の一つにピットウォールと呼ばれるものがあります。
要は、コースのすぐ脇に設置するコンピュータや通信設備が整えられたベンチのようなものですね。
F1のTV中継を見ていればそこに映っていたシーンを覚えている方がいると思いますが、チーム代表やエンジニアやストラテジストがバーのスツールのような椅子に座ってモニタを眺めたり、通信しているシーンがイメージできるのではないでしょうか。
今年のハースはそのピットウォールのシートの数を3つに制限したそうです。
昨年までは6席だったそうで、多いチームになると8席は確保されているそうです。
そう考えると、かなりコンパクトに仕上がっています。
目的はコスト削減だそうです。
製作自体はそんなにインパクトはないと思いますが、輸送コストが大幅に低減でき、25万ドル(約3400万円)の削減効果になるそうです。
しかし、タイトルスポンサーの付いた今年のハースは決して貧乏なわけではありません。
では、コスト削減をしてどうするかというと、マシン開発に優先してコスト投入するのが目的だそうです。
少しでも優先順位の低いコストは削減して、その分、マシンを速くするために投資するということです。
実に素晴らしい姿勢です。
まさにレーシングチームですね。
そんなストイックに上を目指すハースの今年の戦いに注目したいと思います。
今日も一緒にF1を楽しみましょう!