リスクマネジメントを考える
おはようございます!
おはようございます!
プロジェクトマネジメントコーチの福井俊治(しゅんじ)です。
リスクマネジメントとは
計画を作ってPDCAを回して行く際に気にしないといけないのはリスクマネジメントの概念だと思います。
いつもお伝えしていることですが、計画は一旦作って終わりという訳ではなく、作って育てることが大切です。
必ず計画通りに行かない事は発生しますので、その時に打ち手を考えて計画表に反映していく必要があるのです。
これを日々繰り返すことによって、質の高い計画表に育て上げることができるという訳です。
この育てる際に重要になるのは、起こったことに対して反応するだけではなく、あらかじめリスクを想定して、それをマネジメントする考え方です。
要は、この先どんな問題がありそうかを考え、それに対する打ち手を検討して対処するアクションプランを盛り込んでいく考え方です。
今日はこのリスクマネジメントの考え方ついてお伝えできればと思います。
リスクマネジメントの4フェーズ
リスクマネジメントは4つのフェーズに従って考えて行きます。
その4つとは、発見、分析、評価、対処になります。
それでは順番に見て行きましょう。
まずは発見のフェーズです。
ここはどんなリスクが潜んでいるかを抽出するフェーズです。
自らの過去の経験や、発生し得る状況に照らし合わせて考えます。
例えば、自分が未経験のタスクであれば、作業の遅れを想定しておくという考え方もあります。
ここでは、自分のタスクだけなく、関連する周囲のタスクに関するリスクも考える必要があります。
例えば、自分の上流工程のタスクが存在した場合、その担当者たちは予定通り自分のインプットとなる成果物を準備できるか?
自分より先の工程で、自分のタスクの成果物を使う場合、組み合わせを考えた時に先回りして考慮しておくべきことはないか?
このように問題になりそうな項目を抽出します。
次に分析のフェーズです。
各リスクがどのような影響を及ぼすかを考えるのがこのフェーズです。
そのリスクが発生することによって、自分にとってどのような悪い事が起こるか、プロジェクト全体では、どんな課題を誘発するかといった観点で影響分析します。
この時点では、インパクトの大小は一旦考えず、大から小まで想定されるリスクの影響を一通り考えておきます。
次に評価のフェーズです
ここでは、先ほど分析した各リスクに対して、その影響度合いを評価します。
影響が非常に小さく発生しても即時リカバリ可能なリスクに関してはそのままの計画で進めます。
また一方で、想定される影響があまりにも大きく、計画の大幅な見直しを必要とされるような場合は、代替プランであるプランBを考えておく必要があります。
このようにその影響度合いによってリスク管理の仕方を変えていくことが必要です。
やみくもに全てのリスクを同じに扱ってしまうと時間がいくらあっても足りませんので、メリハリをつけ、各リスクをどのようにフォローするかを考えておくのです。
ここで評価した各リスクの影響を持って次のフェーズに移ります。
最後は対処のフェーズです。
先ほど評価したリスクが発生した場合、どのようなリカバリープランがあるかを考え、それを実行するのが対処のフェーズです。
どのような状況が発生したら、リカバリープランを発動させるか。
どのような考え方で、発動するリカバリープランを選択するか。
そういったことをあらかじめ考え、必要が発生した時に素早く実行に移すのがフェーズの重要なポイントです。
いかがでしょうか?
以上の4つのフェーズを実行することによって、発生するリスクに対して、あらかじめ対策を考えておくことができると思います。
経験を積めば、打ち手のバリエーションも広がっていくと思いますので、日々鍛えてリカバリの達人になって下さい。
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