頭の中の「夢」が、いつまでも「完成」しない理由 ~情熱を“設計図”に変える思考法~

おはようございます!

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

あなたは何か目標に向かって行動する時、どのように、その一歩を踏み出していますか。

「理想の家を建てるぞ」という情熱だけで、設計図も持たずに、いきなりレンガを積み上げ始めるような無謀な建築家になってはいないでしょうか。

完成形はなんとなく頭の中にある。

しかし、そのための土台も、柱の位置も、配管のルートさえ、はっきりと見えない。

そんな状態で、前に進むのは、あまりにも不安で、あまりにも危険です。

自分はというと、基本的に、小さな目標であっても、まず「計画を書き出し、可視化する」ことから始めます。

なぜなら、この「書き出す」という、たった一つのシンプルな行為が、頭の中の漠然としたイメージを、実現可能な、精密な「設計図」へと変えてくれる、絶大な力を持っているからです。

今日は、この「計画の可視化」がもたらす、4つの具体的な効用についてお話しします。

1. 思考の霧が晴れ「致命的な欠陥」を防ぐ

私たちの頭の中は、常に様々な思考や感情の「霧」に包まれています。

その霧の中で「やるべきこと」を記憶しようとしても、必ず、いくつかの重要な要素を見落としてしまいます。

しかし、一度、紙に書き出し、設計図にしてみると、どうでしょう。

思考は整理され、脳のメモリに余裕が生まれます。そして、描き出された設計図を、客観的に俯瞰することができるのです。

「この壁を先に作ると、資材を運び込めないぞ」

「配線のルートが、水道管と干渉してしまう」

全体像が見えることで、これまで気づかなかった計画の「致命的な欠陥」や、危険な落とし穴を、事前に発見することができます。

2. 最適な「工程」が見えてくる

描き出されたタスクは、それぞれが独立しているわけではありません。

あるタスクは、別のタスクが終わらなければ、始めることすらできない。そんな「前後関係」が存在します。

計画を可視化することで、このタスク同士の繋がり、すなわち「工程」が、一目瞭然となります。

「壁を建てる」ためには、まず「頑丈な基礎工事を完了させる」必要がある。この当たり前の順番が、複雑な目標になればなるほど、見えにくくなるのです。

可視化された設計図は、あなたに進むべき「最適な工程」を、明確に示してくれます。

3. 「専門家」に助けを求められるようになる

どんなに優秀な建築家でも、全ての作業を、自分一人で行うわけではありません。

基礎工事は専門の業者に、電気配線は電気技師に、仕事を依頼するでしょう。

私たちの目標達成も同じです。

全てのタスクを、自分一人で抱え込む必要はありません。

計画を可視化し、タスクをリストアップすることで、初めて「この部分は、自分より、あの人の方が得意かもしれない」「この作業は、専門家にお願いできないだろうか」という、客観的な判断が可能になります。

他者に協力を依頼するなら、早いに越したことはありません。その意味でも、計画の可視化は、あなたを孤独な戦いから解放してくれるのです。

4. 「進捗」が分かり、次の一手を打てる

そして、これが最も重要です。

可視化された計画、すなわち「設計図」があって初めて、私たちは、自らの「進捗」を正確に把握することができます。

「計画では、今日中に、1階の骨組みが完成しているはずだった。しかし、現実は、まだ基礎工事の途中だ」。

この「計画」と「現実」のギャップを認識できて、初めて、私たちは「このままでは納期に間に合わない。人員を増やすか、あるいは、工法を変更するか」という、次の一手を打つことができるのです。

進捗が分からないまま進むのは、欠陥住宅への第一歩です。

社内の巨大なプロジェクトであれ、個人的なささやかな目標であれ、その本質は変わりません。

情熱という名のイメージだけでは、あなたの夢は、いつまでも完成しない。

緻密な計画という名の「設計図」を手にして初めて、私たちの挑戦は、成功への軌道に乗るのです。

さあ、あなたの頭の中を、最強の設計図へと変える時間です。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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