走り続けるための「エイドステーション」としての大晦日

おはようございます!

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

今日はいよいよ大晦日ですね。

みなさんは、この最後の一日をどのようにお過ごしのご予定でしょうか。

お正月の準備でバタバタされている方もいれば、帰省して久しぶりにご家族とゆっくりされている方、あるいは変わらずお仕事をされている方もいらっしゃるかもしれません。

どんな過ごし方であれ、今日は一年間走り続けてきた自分自身を労い、少しだけ肩の力を抜いて、英気を養う日にして頂ければと思います。

昨日は、「正しい振り返り」として、現状と目標のギャップを見つめ、真因を探るという、少しストイックな(でも非常に大切な)お話をさせて頂きました。

振り返りというと、私たち日本人はどうしても真面目ですので、「反省会」にしてしまいがちです。

「あれもできなかった」

「ここがダメだった」

「もっとやれたはずだ」

そうやって、自分のできていない部分、不足している部分にばかり焦点を当てて、自分を叱咤激励してしまう。

もちろん、成長するためにはそれも必要なプロセスではあるのですが、それだけでは心が持ちません。

ガソリンが入っていない車に、「もっと速く走れ!」とムチ打っているようなものです。

ですので、今日はあえて逆の提案をさせて下さい。

この一年間、あなたが「やってきたこと」「達成できたこと」に目を向け、思いっきり自分をほめてあげて欲しいのです。

自分は、趣味でトレイルランニングというスポーツをやっていました。

山の中を走る過酷な競技なのですが、その中でも100マイル(約160km)という長距離のカテゴリーになると、レース時間は30時間を超えてきます。

丸一日以上、不眠不休で山道を走り続けるわけです。

想像するだけで「なんでそんな辛いことを…」と思われるかもしれません。(汗)

確かに、足は自分のものではないように重くなりますし、一人で走る深夜の山中は真っ暗で孤独ですし、何度も心が折れそうになります。

そんな極限状態の中で、ランナーが楽しみにしているのが、「エイドステーション」の存在です。

数km〜数十kmごとに設置された休憩所のような場所なのですが、そこには飲み物だけでなく、おにぎりやパン、フルーツ、温かいスープ、場合によっては地域の特産品などが用意されています。

暗闇の中からエイドステーションの明かりが見えた時の安堵感といったらありません。

そこで足を止め、温かいスープを胃に流し込み、スタッフの方や他のランナーと「キツイですね」「ナイスランです」と声を掛け合う。

場合によっては、そこで15分だけ仮眠をとって、脳と身体をリセットすることもあります。

もし、このエイドステーションがなかったらどうなるでしょうか。

「休んでいる暇なんてない!」「止まったら負けだ!」と、補給も休息もせずに走り続けたら?

間違いなく、途中でエネルギー切れ(ハンガーノック)を起こして倒れるか、怪我をしてリタイアすることになるでしょう。

30時間を超えてゴールまで走り切れるのは、自分を追い込むからではなく、適切なタイミングで自分を休ませ、栄養を与え、ケアをしてあげるからこそなのです。

エイドステーションで立ち止まる時間は、決して「無駄な時間」ではなく、ゴールするために必要な「戦略的な時間」なのです。

人生やビジネスも、この100マイルレースと同じではないでしょうか。

私たちは、常に何かを目指して走り続けています。

それは、30時間どころか、数年、数十年と続く長い長い旅路です。

そんな長い道のりを、一度も立ち止まらず、自分をほめることもせず、ただひたすらに「まだまだダメだ」と走り続けることは不可能です。

いつか心がガス欠を起こしてしまいます。

だからこそ、今日という「大晦日」を、人生のロングトレイルにおける「エイドステーション」にして頂きたいのです。

今年一年を振り返ってみて下さい。

大切な目標で達成できなかったものがあったかもしれません。

計画通りにはいかなかったこともあったかもしれません。

でも、その中でも「できたこと」は必ずあったはずです。

「毎日会社に行った」

「家族のためにご飯を作った」

「新しい本を読んだ」

「ブログを書き始めた」

そんな小さなことでも構いません。

厳しい山道を、一歩でも前に進んだという事実。

その事実を認め、「よくやったな、自分」と声を掛けてあげて下さい。

美味しいお酒を飲んだり、好きな映画を見たりして、自分にご褒美をあげて下さい。

これは、決して「自分を甘やかせ」と言っているわけではありません。

ここには明確な線引きがあります。

やるべきことから逃げて楽をするのは「甘え」ですが、頑張った結果(成果やプロセス)を正当に評価して認めるのは「承認」です。

この「自己承認」こそが、明日からまた走り出すための最強のエネルギー源になります。

「自分は頑張れる人間だ」「やればできる人間だ」というセルフイメージの向上にも繋がります。

エイドステーションで栄養満点のスープを飲んだランナーが、また力強く暗闇の山道へと駆け出していけるように、今日自分を認めてあげることで、来年の元旦から、あなたはまた力強い一歩を踏み出すことができるはずです。

自分自身も、今日はPCを閉じて、家族とゆっくり蕎麦でも食べながら、「今年はよく走ったな」と自分を労いたいと思います。

(もちろん、反省点はたくさんあるのですが、その振り返りは昨日やったので今日は棚に上げておきます…笑)

みなさんも、ぜひ今日という今年の最後の日に、自分で自分をほめてあげて下さい。

誰になんと言われようと、あなたの人生というレースを走っているのはあなた自身であり、その頑張りを一番知っているのもあなた自身なのですから。

2025年、本当にお疲れ様でした。

そして、自分のブログを読んで下さり、一緒に走り続けて下さり、本当にありがとうございました。

それでは、良いお年をお迎えください。

そして来年もまた、一緒にやり抜くためによろしくお願いいたします。

今日も(そして今年最後の日も)一緒にやり抜きましょう!

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