解決していなくても「方角」が決まるだけで心は軽くなる

おはようございます!

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

本日は、頭の中に少しモヤがかかっているような感覚がある方に対し、その霧を晴らすヒントになれば嬉しいと考えてお届けします。

目標達成や課題解決における「見通し」の効果と、一人で抱え込まないことの大切さについて、テーマは「解決していなくても、どっちに行けばいいか分かるだけで人は救われる」です。

日々仕事や生活をしていると、やらなければならないことに追われ、何から手を付けていいか分からなくなることがあります。

なんとなく「あれもやらなきゃ」「これも問題だ」と思いながら、具体的な解決策が見つからず、ただ時間だけが過ぎていく。

この「モヤモヤしている状態」というのは、実は肉体的な疲れ以上に精神を削っていきます。

本当にしんどいのは、忙しいことそのものではありません。

「どう進めばいいか分からない」

「どっちに行けば正解なのか分からない」

という、ゴールの見えない暗闇を彷徨っている感覚こそが、私たちのストレスの正体だからです。

人は、やることがある程度見通せて、視界がスッキリするだけでも、精神的にかなり楽になります。

たとえ、その時点では何も解決していなかったとしてもです。

分かりやすい例え話をしましょう。

ある寒い冬の日、あなたが「今の環境は寒すぎて辛い、もっと暖かい住みやすい土地で暮らしたい」と思ったとします。

現状への不満と、理想の状態(暖かい場所)は明確です。

しかし、具体的に「何県の何市に住むべきか」という詳細なゴールまでは、すぐには分かりません。

不動産情報を見てもピンとこないし、仕事の都合もあるし、予算の問題もある。

考えれば考えるほど、思考が堂々巡りをして動けなくなってしまいます。

この時、もし誰かから「日本にいるなら、とりあえず南に行けば間違いなく暖かくなるよ」と言われたらどうでしょうか。

北に行けばもっと寒くなる。

南に行けば暖かくなる。

この単純な理屈が腑に落ちた瞬間、あなたの取るべき行動は「南へ向かう」という一点に絞られます。

新幹線に乗るのか、飛行機に乗るのか、あるいは車で移動するのかという手段は後で考えればいい。

まずは「南」という方角さえ決まれば、最初の一歩を踏み出すことができます。

この「とりあえず南に行けばいい」ということが分かるだけで、人の心には安心感が生まれます。

「そうか、南か」

それだけで、今まで全方位を警戒していた脳の緊張が解け、具体的なアクションプランを考えるフェーズへと移行できるのです。

ここで重要なのは、自分の置かれている「現在地」を知ることです。

先ほどの例は、あくまで「日本にいること」を前提とした話です。

もし、あなたが今住んでいる場所がオーストラリアだったとしたら、話は逆になります。

南半球では、南に行けば行くほど南極に近づき寒くなります。

暖かさを求めるなら「北」に行かなければなりません。

自分の現在地や前提条件を正しく理解していなければ、正しい方角すら導き出すことはできません。

そして、もう一つ面白い事実があります。

それは、「南に行こう」と決めただけの状態では、現時点では問題は1ミリも解決していないということです。

まだ寒い部屋にいます。

荷造りもしていません。

実際に引っ越しをして、新しい土地の空気を吸って初めて、寒さという問題は解決します。

それなのに、人は楽になるのです。

不思議だと思いませんか。

状況は何も変わっていないのに、心だけが先に救われている。

これこそが「見通し」の持つ力です。

みなさんも経験はありませんか。

何か大きなトラブルや悩みを抱えていて、自分一人ではどうすればいいか分からなくて追い詰められている時。

勇気を出して誰かに相談してみたところ、解決策そのものは出なかったけれど、「とりあえずこっちの方向で調べてみようか」とか「まずはこの人に話を通しておこうか」といった、次の一手が見えた瞬間。

ふっと心が軽くなって、深く息を吸えるようになったあの感覚。

肩の荷が半分くらい降りたような、あの安堵感です。

方向性が見つかるというのは、それくらいのメンタルケア効果があるのです。

出口が見えないトンネルは恐怖でしかありませんが、遥か彼方に小さくても光が見えれば、人はそこに向かって歩き出すことができます。

だからこそ、もし今みなさんが何かに迷っているなら、一人で抱え込まないで欲しいのです。

直接解決できそうになくても構いません。

信頼できる人に相談して、アドバイスを頂くことは、現状を改善する確実な第一歩になります。

「こんなこと相談しても答えなんて出ないだろう」

そう思って自分の中に閉じ込めてしまうのが一番よくありません。

答えが出なくてもいいのです。

「北か南か」

「右か左か」

そのヒントをもらうだけで十分なのです。

意外と、自分じゃない誰かの方が、客観的な目線で鋭い意見をくれたりするものです。

自分は渦中にいて「日本」しか見えていないけれど、外から見ている人は「あ、君は今オーストラリアにいるから北に行った方がいいよ」と冷静に指摘してくれるかもしれません。

自分一人で考えていると、どうしても思考の死角が生まれます。

「三人寄れば文殊の知恵」という言葉がありますが、知恵を持ち寄れば、一人では到達できなかった視点にレベルアップできるものです。

自分も、PMOとしてプロジェクトに行き詰まった時は、恥ずかしがらずにメンバーや他の専門家に意見を求めるようにしています。

「今、ここで詰まっているんだけど、どう思う?」

そう投げかけるだけで、会話の中から「あ、そっちのルートがあったか」と気づかされることが多々あります。

相談は弱さの露呈ではありません。

最短距離でゴール(方角)を見つけるための、賢い戦略です。

もし、ご自身の現在地や進むべき方角が見えなくなっているなら、少し手を止めて、周りの誰かに「ちょっと聞いて」と声をかけてみてはいかがでしょうか。

そのたった一言が、あなたの視界を劇的にクリアにしてくれるかもしれません。

まずはどっちに向かうか。

それだけを決めることから始めてみましょう。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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