見通しの立たない難局では「チャレンジ回数」を目標に据える

おはようございます。

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

いつも自分は、目標達成に向けて計画を立てて、それに向かって着実に行動していきましょうという話をさせて頂いています。

しかし、みなさんも経験があるかと思いますが、チャレンジングな目標に対しては、その計画を立てることすら難しいという場面に直面することがあるかもしれません。

それは、試行錯誤があまりにも多すぎて、こうすれば確実にゴールに近づけそうという道筋が全く見えていない状態だからです。

地図のないジャングルを前にして、どちらに進めばいいのか検討もつかない。

そんな状況で「計画を立てろ」と言われても、それは無理というものです。

今日はそんなチャレンジングで先行きが不透明な目標に向かう方に対して、目標設定の一つの考え方についてお伝えできればと思います。

もし、あなたが今、正解のない問いに向き合い、足が止まりそうになっているなら、今日の話は現状を打開する一つのヒントになると思います。

まず、計画を立てて守れないという場合、どのようなパターンがあるでしょうか。

単純に、行動量が足りていないというパターンも当然あると思います。

あるいは、行動してみたが、思っていた結果と違う結果が出てしまったという、読み違いのパターンもあるでしょう。

しかし、本日取り扱いたいのは、そもそもどのように進めればいいのか不明瞭な中、暗中模索しながら道を切り開いていくというような場合に関してになります。

新規事業の立ち上げであったり、誰もやったことのないプロジェクトへの参画であったり、あるいは自分自身の未経験分野への挑戦などがこれに当たります。

先々の見通しも立たず、とりあえず今目の前にある課題に対して、最初の一手を試してみて、それすらも合っているかどうかわからないので、結果を確認しながら進めていく必要があるというような場合です。

そうすると、その進め方でいいかどうかも分かりませんし、その壁を乗り越えるためにどれぐらい期間がかかるかも分かりません。

こうなってしまうと、計画を立てるということ自体がなかなか難しい局面だと思います。

計画が立てられるぐらいであれば、今現在こんなに苦労していないよ、というのが正直な心の声ではないでしょうか。

そのような方々に対しては、まず精神的なアプローチとして、ある程度試行錯誤して悩む時間を受け止めて頂く必要があると思います。

「悩んでいる時間」は 無駄な時間ではなく、「必要な投資時間」であると定義し直すのです。

しかし、ここで重要になるのが、この試行錯誤という状態をどのように計画に織り込んでいくかということです。

いくら試行錯誤が必要だからといって、特に計画を持たせず出たとこ勝負で、ただ漫然と時間を使っているようでは、問題は解決するかもしれませんが、気がついたら時間が経ち過ぎていたということも発生してしまいかねません。

ビジネスにおいて、時間切れはすなわち敗北を意味することもあります。

なので、達成できるかどうか分かりませんが、ある程度行動を計画するということは大切です。

そして、やることが明確でないという状況であれば、その考え方として「チャレンジする回数」を目標として定めてみるのはいかがでしょうか。

どういうことかというと、最初の一手が合っているかどうかわからないということは、二手三手と次々繰り出していく必要がある可能性が高いということだと思います。

正解がわからない以上、数を打って当てるしかない。

あるいは、数を打つことでしか、データが集まらないという状況です。

それであれば、あらかじめ複数回トライをしないといけないということを想定しておき、ある一定期間内に何回チャレンジをして、その結果を検証して次の打ち手につなげるかという、この「チャレンジ回数」そのものを目標に定めるというのも 一つの有効なやり方です。

例えば、「この課題を解決する」という目標だと、解決できなければ「未達(失敗)」となり 自己肯定感が下がります。

しかし、「この課題に対して、1週間で3回異なるアプローチを試す」という目標であれば どうでしょう。

解決したかどうかは一旦脇に置いておき、3回試行錯誤を実行できれば、それは「達成(成功)」なのです。

例えば、1週間に1チャレンジを自らに課して行動し、その結果を検証し、次の行動のためにフィードバックを行って翌週の活動を決定すると、それだけでも確実に1週間ごとに進んでいくという状況が作れます。

「今週はA案を試した。ダメだった。よし、来週はB案だ」

このサイクルが回っている限り、あなたは停滞していません。

確実に、前に進んで行けます。

この期間やチャレンジ回数は、取り組む課題や、みなさんに与えられた時間などを加味して設定して頂ければいいかと思いますが、これもあまりに高いハードルであれば、ついつい行動が止まってしまったり、あきらめてダラダラと過ごすことになってしまいますので、実現可能な範囲に収めるのがポイントだと思います。

無理に「毎日やる」と決めて三日坊主になるよりは、「週に1回は必ず新しい手を打つ」と決めて、淡々と継続する方がはるかに価値があります。

この手法の最大のメリットは、精神的な安定感にあります。

先が見えない中で、成果だけを追い求めると心が折れそうになります。

「今日も何も進まなかった」

「今日も成果が出なかった」

そうやって自分を責めてしまうからです。

しかし、行動目標としてチャレンジ回数を定めていれば、

「成果はまだだけど、今日は予定通り1回チャレンジした」

「今週はノルマである3回の試行錯誤を完了した」

という具合に、自分を評価してあげることができます。

この「チャレンジ回数」を定めて行動するだけでも、確実にPDCAを回すことにつなげられますので、ただ闇雲にやれることをやる場合に比べて、物事が前に進むとともに、自らのコントロール感を持って行動につなげられると思います。

人間にとって一番のストレスは、「コントロール不能」な状態に置かれることです。

成果はコントロールできませんが、チャレンジする回数は自分の意志で100%コントロールできます。

そのコントロールできる部分に焦点を当てることで、難局にあっても、心の平穏を保ちながら 粘り強く戦い続けることができるのです。

難しい課題に取り組んでいて、この先の一手すらあまり見えていないという方であれば、是非一度試して頂きたい手法です。

この目標設定においては、チャレンジしたこと自体が成功になりますし、それを積み重ねた先に、必ずブレイクスルーの瞬間が待っているはずです。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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