自分の現在位置を測る「定点観測」という考え方

おはようございます!

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

みなさんは、定期的に必ず行う恒例行事のようなものをお持ちでしょうか。

初詣に行く、特定の本を読み返す、あるいは健康診断を受ける。

いろいろあるかと思います。

自分にとっては、その一つが地元のマラソン大会に出走することです。

今日は、なぜ自分が毎年同じ時期に、同じコースを走ることにこだわっているのか。

そして、それがビジネスや目標達成においてどのような意味を持つのかについて、「定点観測」というキーワードでお伝えさせて頂ければと思います。

私たちは日々、変化の中に生きています。

昨日と同じ今日はなく、今日と同じ明日はありません。

ビジネス環境も、人間関係も、そして自分自身の身体や心も、刻一刻と変わり続けています。

そんな流動的な日々の中で、自分が「前に進んでいるのか」「停滞しているのか」、あるいは「道に迷っているのか」を知ることは、実はとても難しいことです。

毎日鏡を見ていても自分の顔の老け具合に気づきにくいように、微細な変化というのは、自分ではなかなか認識できません。

だからこそ、あえて条件を変えずに測定する「定点観測」が必要だと考えています。

自分にとって、地元の勝田全国マラソンを走ることは、単なるレースではありません。

「今の自分の現在地」を教えてくれる、健康診断のような存在です。

毎年1月の最終日曜日。

同じひたちなか市のコース。

この変わらない条件(定点)の中に、一年間過ごしてきた「自分」というパラメータを放り込むことで、変化が浮き彫りになります。

「去年よりも、上り坂が楽に感じるな」

「タイムは落ちたけど、レース後の疲労感は少ないな」

「前半飛ばすと、やっぱり後半失速してしまうな」

こうして、過去の自分というゴーストと並走することで、この一年間のトレーニングの成果や、生活習慣の変化などが、客観的事実というデータで突きつけられます。

もし、毎回違う大会、違うコース、違う時期に走っていたら、この比較はできません。

「今回はコースが厳しかったから」

「季節が暑かったから」

そんな勝手な解釈が入る余地が生まれてしまうからです。

言い訳のできない環境に身を置くことが、定点観測の意義であり、シビアさでもあります。

さて、この考え方は、マラソンに限らず、みなさんのビジネスや目標達成のプロセスにも全く同じことが言えます。

目標達成のコーチングをしていると、とにかく「新しいこと」や「変化」を追い求めるあまり、自分の現在地を見失ってしまう方に出会うことがあります。

「今月はあれをやりました」

「来月はこれをやります」

行動量は素晴らしいのですが、「で、結局あなたは進んでいるのですか?」という問いに対して、明確に答えられないのです。

プロジェクトマネジメントの世界でも、「モニタリング」や「コントロール」というプロセスが非常に重要視されます。

計画(ベースライン)に対して、実績がどうなっているかを定期的に測定する。

これを怠ると、プロジェクトは漂流します。

みなさんの人生というプロジェクトにおいて、この「定点観測」のポイントは設けられているでしょうか?

例えば、

「毎月1日に、資産残高を確認する」

「毎週金曜日に、一週間の振り返り日記を書く」

「半年に一度、信頼できるメンターに会ってフィードバックをもらう」

ポイントは、毎回同じ指標、同じ基準で確認することです。

そうすることで初めて、「変化」を確認することができます。

そして、ここからが重要です。

変化を確認したら、次にやるべきは「分析」と「フィードバック」です。

マラソンで言えば、

「タイムが5分縮まった(事実)」

だけで終わらせてはいけません。

「なぜ縮まったのか?(分析)」

「月間走行距離を伸ばしたからか、筋トレを取り入れたからか、あるいは当日のペース配分がうまくいったのか」

ここを言語化できて初めて、その成功は「再現性」を持ちます。

逆に、タイムが落ちたのであれば、

「練習不足か、体調管理のミスか、年齢による筋力低下か」

原因を特定しなければ、対策(フィードバック)は打てません。

ビジネスでも同じです。

「今月は売上が良かった」

で一喜一憂しているだけでは意味がありません。

「なぜ良かったのか」

「市場の追い風か、自分の施策が当たったのか、たまたま大口の注文が入っただけなのか」

定点観測したデータをもとに、冷静に分析し、次のアクションにフィードバックする。

「良かった要因は継続・強化しよう」

「悪かった要因は改善しよう」

このPDCA(Plan-Do-Check-Action)のサイクルを回すためにこそ、定点観測はあるのです。

そして、このサイクルの先にあるもの。

それが、「在りたい姿」への到達です。

私たちは、単に数字を良くするためだけに生きているわけではありません。

マラソンで速くなること自体が人生の目的ではありません(プロランナーでない限り)。

売上を上げることだけが目的でもありません。

定点観測を通じて、

「自分は、自分が望む人間に近づけているか?」

を確認することが、本当の目的です。

自分にとって、勝田マラソンを走り切ることは、

「今年も一年、健康で、挑戦し続けるマインドを持ち続けられたか」

という、自分の在り方の確認でもあります。

タイムはそのおまけのようなものです。

30kmを越えても、諦めずに足を前に出せる自分であれるか。

そういった「自分」を、42.195kmという距離の中で確認しています。

もし、昨年の自分よりも、少しでも強く、粘り強くなれていると感じられたなら、その定点観測での分析は満足のいくものとなります。

そして、そこで得た自信や課題を、また明日からの日常、ビジネス、そして人生にフィードバックしていく。

そうやって、螺旋階段を登るように、少しずつ、でも確実に、理想の自分へと近づいていく。

これが、自分が考える成長の姿です。

みなさんにとっての「定点観測」は何でしょうか。

もし、まだそれをお持ちでないなら、何か一つ、決めてみてはいかがでしょうか。

年に一度のイベントでも、毎日の小さな習慣でも構いません。

「変わらない場所」を持つことで、「変わっていく自分」を楽しむことができるようになります。

自分の変化に気づき、分析し、在りたい姿へと繋げていく。

そんなサイクルを、今日からまた一緒に回していきましょう。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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