相手の時間を奪うことは、自らの信用をドブに捨てること

おはようございます。

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

最近、色々な方々とオンラインで打ち合わせをさせて頂く機会が多いです。

それは、クライアント候補の方であったり、協業先候補の方であったり、様々な方がいらっしゃいます。

場合によっては、単純にお互いのビジネスをよく知るためだけにお話をさせて頂く機会もあったりします。

いずれにしても、新たな出会いや情報交換をさせて頂くこと自体は非常に有意義で、自分にとっても大きなメリットがあることだと思っています。

しかし、そんな中で一つ、どうしても気になることがあります。

それは、時間を守らない人が意外と多くいるということです。

今日は、その「たった数分の遅刻」によって、自分の信用を少しずつ、しかし確実に失っていっているという事実について、少し厳しい視点も含めてお伝えできればと思います。

さて、先ほどの時間を守らない人の話ですが、自分の感覚的な話で恐縮ですが、これまでの実績でだいたい1~2割の方が、予定の時刻から遅れて会議に参加されるという気がします。

自分は、だいたい5分前くらいには会議ルームに入って、通信環境やカメラのチェックを済ませ、先方をお待ちすることを習慣にしていますが、時間になっても先方が現れないということが、先ほどの比率くらいいらっしゃるというイメージです。

しかし、こんな偉そうなことを言っている自分も、会社員時代は全く違っていました。

むしろ、遅刻常習犯の側でした…

基本的に、日中の通常の時間帯はほぼ会議で埋まっており、朝一から定時までずっと会議ということも日常的にありました。

そんな状況でしたので、前の会議から次の会議まで移動する時間もなく、加えて前の会議が議論の白熱などでちょっとでも押してしまうようなことがあれば、それがそのまま次の会議の参加のディレイ(遅延)に繋がってしまうという、完全に綱渡りの生活を送っていました。

会議の他の参加者も、プロジェクト関係者とはカレンダーを共有していたので、自分がそんな状況であるということを分かっており、「福井さんは前の会議が押しているから」と、遅れたら遅れたで先に始められるところから始めておいて頂けるという状況が出来上がっていました。

それがいいか悪いかといえば、決して良くはないのですが…

しかし、このような状況が成立するのは、会議をする関係者が同じ会社のメンバーであったり、あるいは日々相対している気心の知れたお客様であったりと、こちらの状況や事情がよく分かっている方が相手だから成立することになります。

ある意味、日頃のアウトプットが出ていれば、忙しいことは理解されているので、多少会議への参加が遅れたところで、他でちゃんとやってくれればいいよという許される空気感がそこにあったのだと思います。

逆にこちらも、その空気感に乗っかって、「こんなにスケジュールが詰まってるんだから、会議に遅れることぐらいはしょうがないよね」と、どこかで甘えてしまっていた部分もあることは否めません。

しかし、自らビジネスを行うようになって、その状況は変わっています。

今のところ、会社員時代のように毎日顔を合わせて一緒にビジネスをさせて頂くメンバーはいませんので、自分の状況を深く理解してくれている方は、打ち合わせの相手にはいません。

初めてお会いする方や、まだ関係性が浅い方がほとんどです。

そんな相手に対して、「前の会議が押してまして」という言い訳は通用しません。

相手にとっては、あなたの前の予定など知ったことではありませんし、興味もありません。

相手にとって重要なのは、「約束の時間にあなたがそこにいるかどうか」という事実だけです。

また、自分が会社員時代と大きく違うのは、会議の時間を隙間なく埋めるということはせずに、会議と会議の時間に「隙間時間」を必ず設けるように徹底していることです。

これは、以前お伝えした「バッファ(余白)」の考え方です。

60分の会議なら、次の予定まで最低でも15分、できれば30分の間隔を空けてスケジュールを組みます。

そうすると、前の会議が多少押しても、その隙間時間で調整ができ、次の会議への参加が遅れることは物理的になくなります。

また、その隙間時間を使って、直前の会議の議事録を整理したり、次の会議の資料に目を通したりと、心の準備を整えることもできます。

このようにすることで、自分は5分前には会議への参加を行えるという状況を作り出しています。

そうすると、相手の時間を奪うことにもなりませんし、何より「あなたの時間を大切に考えています」という相手への敬意と感謝の気持ちを、言葉ではなく態度で表すことができるというものです。

しかし、逆に遅れてきたらどうでしょう。

画面の向こうで待たされている側になって想像してみて下さい。

黒い画面を見つめながら、「日時は合っていたかな?」「リンクは間違っていないかな?」と不安になりながら待つ数分間。

そして、ようやく現れた相手が、いくら「遅れてきてすいません」と口で謝られたところで、無駄に浪費してしまった待ち時間は帰ってきません。

時間は、お金と違って取り戻すことができない、唯一無二のリソースです。

それを奪うということは、相手の命の一部を奪っているのと同じことだという認識が必要です。

口では「まぁ、お忙しいでしょうし」と大人の対応をしつつも、心の中では「そんな状況を作り出しているこの人は、仕事の管理能力は大丈夫かな?」「約束を守れない人なのかな?」と、信用が削れていっているのは間違いありません。

特に、初回面談での遅刻は致命的です。

当然、事情があるのであれば、それは理解しますし、それに対して配慮はさせて頂きます。

しかし、そんな事情もなく、第一印象で「ルーズな人」というレッテルを貼られてしまえば、その後の提案内容がいかに素晴らしくても、そのマイナスのバイアスを覆すのに余計な力が必要になります。

そんなつまらないことで信用を削るぐらいであれば、頑張って時間通り、いや、時間の前に入室した方がいいに決まっています。

たった5分の早起き、たった15分のスケジュール調整で、信用が守れるなら安いものです。

やはり、自分たちのようなスモールビジネスやフリーランスを行っている場合、信用が重要であることは間違いありません。

大企業の看板がない分、自分自身の行動そのものがブランドであり、信用そのものです。

なので、こんなつまらないことで自らの信用を落とし込んでいくような行為は、全力で避けないといけません。

能力が足りないことや、経験不足は、努力でカバーできますし、相手も応援してくれるかもしれません。

しかし、「時間を守らない」という姿勢の問題は、人間性の問題として捉えられ、静かに人が離れていく原因となります。

みなさんも、このような安易な遅刻を繰り返していないか、自らの行動を振り返って頂き、もし当てはまる場合は改善を図って頂ければと思います。

「1分くらいならいいだろう」

「オンラインだし、繋がらなかったと言えばいい」

そんな心の緩みがないでしょうか。

その1分の遅れが、相手の心に小さな不信感の種を植え付けてしまいます。

一人でやれることは知れていますので、必ず誰かと一緒に行動する必要があります。

その際に、このような悪しき習慣が足かせになってしまうこともあります。

素晴らしいスキルを持っていても、素晴らしいビジョンを持っていても、時間を守れないというだけで、協力者が現れないとしたら、これほどもったいないことはありません。

是非、基本の「き」として、相手の時間を尊重し、約束を守るということに気をつけて頂ければと思います。

5分前に涼しい顔で座っている。

それだけで、あなたは「信頼できるパートナー」への第一歩を踏み出しているのです。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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