段取り8割で確信と行動を生み出す

おはようございます。

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

今日は、目標達成における計画の重要性について、改めて深掘りしてお伝えできればと思います。

みなさんは、「段取り8割」という言葉を耳にされたことがあるでしょうか。

仕事やプロジェクトの成否は、事前の準備や計画(段取り)で8割方決まってしまう、という意味の言葉です。

自分も、これまでの会社員経験や、現在のビジネス活動を通じて、この言葉は真理だと感じています。

実行フェーズに入ってから、「あ、あれが足りない」「これも決まっていなかった」とバタバタしているようでは、質の高いアウトプットは出せませんし、何より精神的な疲労が半端ではありません。

逆に、しっかりと練り上げられた計画があれば、実行は驚くほどスムーズに進みます。

しかし、今日お伝えしたいのは、単に「スケジュールを引きましょう」とか「タスクを洗い出しましょう」といった事務的な話ではありません。

もっと感覚的で、しかし行動の質を劇的に変える、「パズルのピースがはまるような計画」についてです。

みなさんは、計画を立てていて、「気持ちいい」と感じたことはありますでしょうか。

多くの人にとって、計画づくりは面倒な作業かもしれません。

しかし、本当に考え抜かれ、あらゆる要素が考慮された計画が出来上がった時、そこにはある種のアートのような美しさが宿ります。

ゴールまでの道のり、必要なリソース、投入できる時間、想定されるリスク。

これら全てのピースが、カチッ、カチッとはまり、一枚の美しい絵画のパズルのように繋がって見える瞬間があります。

無理な詰め込みもなく、かといって無駄な緩みもない。

論理的な整合性が取れていて、ストーリーとして完結している。

そんな洗練された計画が出来上がると、頭の中の霧が晴れ、非常にスッキリとした感覚になります。

そして、ここが重要なのですが、このようにパズルのピースが完璧にはまった計画ができると、その計画に対してハラ落ちしやすくなります。

ハラ落ちとは、頭で理解しているだけでなく、お腹の底から「これならいける」「この通りにやれば必ずゴールにたどり着く」と納得できている状態です。

以前もお伝えしたことがありますが、人間は理屈だけでは動きません。

「この計画なら絶対に大丈夫だ」という確信、つまりハラ落ちができていないと、迷いが生じ、行動へのコミットメントが弱くなってしまうのです。

逆に言えば、計画の段階でこのハラ落ちの状態まで持っていけるかどうかが、その後の行動量とスピードを決定づけると言っても過言ではありません。

よく、「計画は立てたけれど、実行できない」という悩みをお聞きすることがあります。

三日坊主で終わってしまったり、そもそも最初の一歩が出せなかったり。

その原因は、意志の弱さでも能力不足でもなく、実は計画の質にあることが多いのです。

行動できない原因の多くは、自分でも心のどこかで「これは無理だ」と思っている計画を立ててしまっていることにあります。

いわゆる、「絵に描いた餅」です。

上司を説得するためだけの見栄えの良い計画や、自分の願望だけを詰め込んだリアリティのない計画、あるいは終わらせないといけない期限から逆算して無理やり詰め込んだ頑張ることが前提の計画。

これらは、パズルのピースが強引に押し込まれているか、あるいはピースが足りていない状態です。

一見、計画表としては成立しているように見えても、自分の脳は騙せません。

無意識のうちに「こんなの無理に決まってる」「どうせ破綻する」と感じ取ってしまっているのです。

自分が信じていない地図を持って、全力で走れるわけがありません。

だから、アクセルを踏めないのです。

では、どうすればパズルのピースがはまるような、ハラ落ちできる計画が立てられるのでしょうか。

まずは、自分のリソース(時間、体力、精神力)を、正直に見積もることです。

以前お話ししたエネルギー管理の観点も含め、自分が実際に使えるパワーを直視します。

そして、ゴールから逆算したタスクを、そのリソースの枠内に、テトリスのように丁寧に配置していきます。

この時、無理に詰め込もうとすると、必ずどこかで歪みが生じます。

「ここは余裕を持ってバッファを置こう」

「ここは重なりそうだから、事前に調整しておこう」

そうやって、現実的なシミュレーションを繰り返しながら、ピースを調整していくのです。

また、解像度を高めることも重要です。

「頑張って営業する」という曖昧なピースではなく、「A社にアポイントのメールを送り、B資料を準備する」という具体的なピースにする。

具体的であればあるほど、ピースの形が明確になり、前後のタスクとカチッとはまりやすくなります。

そうやって調整を重ね、最後に全体を俯瞰した時、

「よし、これならいける」

「明日の朝、まずこれをやれば、夕方にはここまで進んでいるはずだ」

という具体的なイメージ動画が頭の中で再生できれば、計画は完成です。

その瞬間、不安は消え、「早く着手したい」「早くこのパズルを完成させたい」というワクワク感すら湧いてくるはずです。

計画を立てることは、未来の自分へのプレゼントです。

未来の自分が迷わず、苦しまず、最短距離でゴールへ向かえるように、今の自分が最高のレールを敷いてあげる。

そんな気持ちで、計画というパズルに取り組んでみてはいかがでしょうか。

もし、今手元にある計画を見て、なんとなくモヤモヤしたり、やる気が起きないとしたら、それはまだピースがはまっていないサインかもしれません。

一度立ち止まって、どこに無理があるのか、どこが具体的でないのかを見直してみて下さい。

カチッとはまる音が聞こえるまで、粘り強く調整する姿勢も必要です。(ただし、ここだけに囚われていては、先に進めないので、バランスは必要なんですが…)

その労力は、必ず実行段階での圧倒的なスピードとなって返ってきます。

納得のいく計画を武器に、迷いなく突き進んでいきましょう。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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