未来を変えるための「正しい振り返り」の技術

おはようございます!

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

いよいよ今年も残すところあと一日、明日で終わりですね。

みなさんにとって、2025年はどのような一年でしたでしょうか。

思い描いた通りの一年だったという方も、思うようにいかなかったという方もいらっしゃるかと思います。

自分自身を振り返ってみますと、今年は起業をしたこともあり、人生の中でもかなり環境変化の大きかった一年になりました。

手前味噌ではありますが、年始には想像もしていなかったほどの飛躍を遂げた年になったと感じています。

とはいえ、これは決して自分が頑張ったという訳ではなく、勝手に環境が整っていったり、周囲の後押しに押されて、気が付けばここにいるという感覚が正直なところです。

人のご縁や運の要素が大きかったなと、感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、そんな激動の一年でしたが、自分は毎年この年末年始の時期に必ず行っているルーティンがあります。

それは、人生でこれから実現したいことの確認、そこから来年達成したい10個の目標設定、そして最も大事なのが「今年の振り返りと来年のアクションの検討」です。

特に、この「振り返り」こそが、PDCAサイクルの基本とも言える最も大切な行為だと考えています。

目標を立てることは、ワクワクしますし、誰でも比較的取り組みやすいものです。

しかし、いくら立派な目標を立てても、いくらそれに向かってガムシャラに行動しているつもりでも、その実績を正しく評価して、そこから今後どう行動していくかを考えない限り、目標達成の道は遠のいてしまいかねません。

やはり、冷静に事実を分析して、今後どうしていくかを決めるのが大切なのは、日々の業務だけでなく、自分の年間目標に対しても全く同じです。

特に、「今年の目標が達成できず、来年の目標にも同じ項目を入れたい」と思っている方、あるいは、「毎年同じような目標を立てては、年末に諦めている」という方、そんな方々にとっては、この振り返りをどれだけ丁寧に行うかが、来年こそ「限界突破」できるかどうかの分かれ道になります。

さて、その振り返りですが、みなさんはどのように実施されていますか?

「今年は目標達成できたかなぁ」

「来年はどうしようかなぁ」

とお酒を飲みながらぼんやり考える…というのも悪くはないのですが、せっかくの機会ですので、もっと深く、鋭くメスを入れるように考えて頂いた方が良いと思います。

そのために、自分が実践している考え方のヒントを、今日はお伝えできればと思います。

(前置きが長くなり過ぎました…すみません!)

振り返りで最初に行うべきは、「現状の立ち位置の確認」です。

カーナビでもそうですが、現在地が分からなければ、目的地までのルートは引けません。

今どういう状況にあるのかを、感情を排して、事実ベースでしっかり見つめ直します。

目標に対して、どこまで来たのか。

何が達成できて、あと何が達成できればゴールに到達するのか。

今まで実施したことは何で、その中で何が上手く行って、逆に上手く行かなかったことは何だったのか。

そして、本当はやった方がいいと分かっていたけれど、やれていないことはないか。

といったことを、ノートやPCに書き出して整理してみましょう。

挙げればもっといろんな観点がありますが、これだけでも頭の中がかなり整理されると思います。

「できたこと」と「できなかったこと」を可視化するだけでも、漠然とした不安や焦りは消えていきます。

この結果から、現状と目標のギャップ分析をしてください。

そして、その上で、今時点そのギャップが発生している真の原因を探っていきましょう。

ここが一番のポイントです。

表面的な現象ではなく、根本的な原因にたどり着く必要があります。

例えば、「売上が足りない」というギャップ(問題)があったとします。

ここで思考を止めず、「なぜ、その問題が表面化しているか」を深掘りしていきます。

売上が足りない

 ↓ なぜ?

新規顧客が想定通り増えていないから

 ↓ なぜ?

適切に訴求するキャンペーンが打てていないから

 ↓ なぜ?

ターゲットに刺さる表現でお伝えできていないから

といった感じです。

こうやって「なぜ」を繰り返していくと、当初の「売上がない」という漠然とした悩みから、「刺さる表現(メッセージ)の開発ができていない」という具体的な課題が見えてきます。

そうして、この真の原因に対して打ち手を考えていくのです。

先の例では、もし「売上が足りない」という表面的な問題だけを捉えていたら、どうなっていたでしょうか。

「とにかく広告費を掛けて大々的に宣伝しよう!」とか、「気合いで営業電話を増やそう!」といった、力技の解決方法になってしまいがちです。

しかし、真因である「刺さる表現」ができていなければ、いくら広告を出してもザルに水を注ぐようなもので、結局は空回りになるでしょう。

こうならないために、深掘りをして、真因に対するピンポイントな打ち手を考えるのです。

そして、打ち手が見えてきたら、最後に行動計画に落とし込みます。

この際、どうしても一発逆転を狙った大きな改善を求めたくなりますが、そこはぐっと堪えて下さい。

すぐにやれる小さな一歩(ベイビーステップ)からどんどん始められるように、タスクを小さく刻んで考えていきましょう。

大きな一歩を踏み出そうとして、「準備ができてから…」と立ち止まってしまうよりも、小股でもいいからどんどん進むこと。

行動することで、周囲の景色が変わり、新しい情報が入ってきます。

そこでまた新たなアイデアが生まれ、そこから斬新な打ち手が見つかることもあります。

最初から大振りでホームランを狙うより、コンパクトスイングでクリーンヒットを続けていく方が、結果的に得点は入りますし、何より精神衛生上もおススメです。

「これなら明日からできる」と思えるレベルまで、ハードルを下げてみて下さい。

このようにして、事実を確認し、真因を探り、小さなアクションに繋げていく。

この一連の振り返りのプロセスを、ぜひ年単位でも行ってみて下さい。

年末で世の中が少し静かになり、じっくり腰を据えて自分と向き合える今こそが、この作業に取り組む絶好のタイミングです。

この数時間の投資が、来年の365日を劇的に変えることになります。

新しい年を、最高のスタートで迎えるために。

ぜひ、ペンを片手に自分会議を開いてみてはいかがでしょうか。(ちなみに、自分はこういう時、PCよりアナログ派です。)

2026年が、みなさんにとって素晴らしい飛躍の年になることを心から願っています。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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