成功への「魔法」は、いつも足元に隠されている

おはようございます!

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

目標に向かって突き進む中で、私たちはつい、何か特別な「魔法」や、誰も知らない「裏技」を探し求めてしまいがちです。

しかし、本当に大きな成果を生み出すのは、いつだって、地味で、当たり前で、誰もが知っているはずの「基本」の徹底だったりします。

今日は、そのことを自分自身の少し昔の、しかし大切な原体験を通じて、お話しさせてください。

かなり昔の話になりますが、自分が学生時代に、町の本屋でアルバイトをしていたことがあります。

ある日、自分は、文庫本コーナーの担当を任されました。

そして、結論から言うと、バイトで素人の自分でも、その売り場の売り上げを、目に見えて改善することができたのです。

では、何か凄いことをしたのかというと、全然そんなことはありません。

やったことは、おそらく、これを読んでくださっているあなたでも、「なんだ、そんなことか」と思うような、ごくごく「当たり前」のことだけでした。

当時の文庫本コーナーは、在庫管理が十分とは言えない状況でした。

売れ筋の新刊が平積みされている一方で、棚に差さっている本の多くが、長い間、動いていない。いわゆる「死に筋」商品が、貴重な棚の面積を占領し、販売効率を下げていたのです。

そこで、自分がまずやったこと。

それは「流れを良くする」という、商売の基本でした。

売れていない本は、思い切って出版社に「返品」する。そして、空いたスペースに、出版社が提供してくれる販売ランキング上位の、確実に「売れる」本を仕入れて、並べる。

書店は、売れない本を返品できる、という素晴らしい仕組みがあるのです。自分は、ただ、その当たり前の仕組みを、当たり前に活用しただけでした。

次にやったことは、「成果の見える化」です。

当時、本の売上集計は、本に挟まっている「スリップ」と呼ばれる伝票を、レジで抜き取り、それを閉店後に手作業で数える、という、非常に地道で、大変な作業でした。

自分は、その地味な作業を毎日続け、週間の売上ベスト10ランキングを手書きで作り、売り場の最も目立つ場所に、掲示したのです。

すると、お客様はランキングに興味を持ち、売れている本が、さらに売れる、という好循環が生まれました。

そして、最後にやったこと。

それは、ほんの少しの「自分の情熱を乗せる」ことでした。

自分が読んで、心の底から「これは面白い!」と思った本(当時は海外の冒険小説が大好きでした)を、毎月1冊「今月の特選本」として、手作りのポップと共に、平積みで紹介するコーナーを始めたのです。

最初は見向きもされなかったマイナーな本でも、熱意を込めて紹介し続けるうちに、少しずつファンがつき、やがては、そのコーナーは定番となりました。

また、文庫コーナーの正面で特集を組んだりしました。
F1が大好きだったので「F1 Grand Prix特集」を組んだり、ミステリが好きだったので「秋の夜長のミステリ特集」を組んだりもしました。

特にバイト代が上がる訳でもないのに、本当に、ただ楽しんでやっていました。

今、振り返れば、これらの行動は、全てがビジネスの「基本」です。

しかし、その当たり前のことが、なぜか、やられていなかった。

自分は、ただ、その「当たり前」を、一つひとつ、淡々と、実行しただけなのです。

もし今、あなたが、目標達成の壁の前で、立ち尽くしているのなら、どうか一度、足元を見つめ直してみてください。

あなたが探し求めている、状況を打破するための「魔法」は、もしかしたら、あなたが「当たり前すぎて、やる価値もない」と、見過ごしてしまっている、その地道な一歩の中に、隠されているのかもしれません。

当たり前のことを、誰にも真似できないくらい、徹底的に、やり続ける。

それこそが、平凡を非凡に変える、唯一無二の道なのです。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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