感覚を信じるな、客観的数値を信じろ
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
先日、勝田マラソンを走ったのですが、いまだに頭の中ではレースの振り返りが続いています。
今日は、その振り返りの中で判明した、ある事実についてお伝えさせて下さい。
それは、私たちがビジネスや目標達成において陥りがちな、危険な落とし穴にも通ずる話です。
先日もお伝えした通り、今回の勝田全国マラソンの結果は、昨年の自分の記録よりも約2分遅いというタイムでした。
悔しい結果ではありますが、走っている最中の自分の感覚(体感)としては、なんとなく敗因が分かっているつもりでした。
当日は非常に寒く、風も強かった。
スタート直後は体がガチガチに固まっていて、全く動かなかった。
最初の5km、周りのペースに置いていかれる感覚があり、明らかに遅かった。
中盤以降は、なんとか持ち直して昨年並みには走れていた気がする。
そして終盤、35km過ぎからは、キツイなりにも粘って、むしろ昨年より良い走りができたんじゃないか…。
走り終わった直後の自分の脳内反省会は、こんな感じでした。
「やっぱり、寒さで体が動かなかった最初の5kmでタイムを失ってしまったんだな」
「あそこで出遅れた分が、そのまま2分の遅れに繋がったんだ」
自分の体感としては、これに間違いはないという、妙な確信がありました。
しかし。
後日、大会の公式記録を確認し、昨年のデータと比較してみたところ…
自分にとっても驚きの結果がありました。
ふたを開けてみると、そこには、体感とは真逆の事実が記録されていました。
まず、体が動かなくて遅かったと感じていた最初の5Kmを含むハーフ(中間点)までは、実は、昨年よりもタイムが速かったのです。
寒さで遅れていると思っていたのは完全な思い込みで、実際には去年に比べると良いペースで入れていたのです。
そして、昨年並みと思っていた中盤。
ここは区間タイムでは徐々に落ちて行っており、昨年のタイムに近づいていました。
35km地点での通過タイムを見ると、昨年と今年で、なんと数秒の差しかありませんでした。
つまり、35km地点までは、昨年とほぼイーブンです。
では、2分の遅れはどこで生まれたのか?
答えは、自分が「キツイなりに粘れた」「昨年より良かったんじゃないか」と感じていた、ラストの7km(35km〜ゴール)でした。
この区間だけで、ほぼ2分、タイムを落としていたのです。
この事実を確認した時、自分でもびっくりしました。
人間の感覚、いや、自分の感覚がいかに当てにならないか。
「遅い」と思っていたところが「速く」、「速い(粘れた)」と思っていたところが「遅い」。
真逆です。
もし、この客観的なデータを見ずに、自分の「体感」だけを信じて次のトレーニング計画を立てていたらどうなっていたでしょうか。
きっと、こう考えたはずです。
「課題は『立ち上がり』だ。最初の5kmで体が動くように、アップを念入りにしよう。序盤からスピードに乗れるトレーニングをしよう」
しかし、事実は違います。
本当の課題は、「35km以降の失速をどう防ぐか」です。
本来やるべき対策は、終盤の粘りを強化する持久力トレーニングなのかもしれません。
もし体感を信じていたら、私は「間違った課題」に対して、「間違った解決策」を一生懸命実行するところでした。
本当は終盤対策をすべきなのに、序盤対策をしてしまう。
これでは、来年もまた同じ失敗(後半の失速)を繰り返すことは目に見えています。
まさに、努力の方向性が「ちぐはぐ」になってしまうのです。
これは、マラソンに限った話ではありません。
ビジネスや、人生の目標達成においても、全く同じことが言えるのではないでしょうか。
私たちは、何かの分野でプロフェッショナルになり、経験を積めば積むほど、自分の「勘」や「経験則」を信じたくなります。
もちろん、熟練の職人さんが、手計りで1gの狂いもなく材料を計量できるような、研ぎ澄まされた感覚を持つことはあります。
しかし、私たちが取り組んでいる多くのプロジェクトや新しい挑戦においては、私たちはそこまでの達人ではありません。
目標に向かって進む時、一直線にゴールに到達できることはまずありません。
あっちに行ったり、こっちに行ったり。
壁にぶつかり、悩み、うろうろしながらゴールに向かうのが常です。
この試行錯誤のプロセスにおいて、羅針盤となるのが「フィードバック」です。
一般的に、フィードバックというと、「ギャップ分析(理想と現実の差)」や「改善活動(どう埋めるか)」に目が向けられがちです。
「どうすればもっと良くなるか?」
「次はどうする?」
ここを議論するのは楽しいですし、前向きな気持ちになります。
しかし、その手前にある、最も地味で、最も重要な工程を忘れてはいけません。
それが、「事実認識」です。
「今、何が起きているのか?」
「数値はどうなっているのか?」
「感覚と、事実は一致しているのか?」
ここを客観的な数値で冷徹に確認すること。
自分の思い込みや希望的観測を排除して、ありのままの事実を捕まえること。
これができていなければ、その後の分析も改善策も、すべてが絵に描いた餅になってしまいます。
ビジネスの現場でもよくあります。
「お客様の反応は良かったと思います(感覚)」
→実は売上データを見ると、購入には至っていない(事実)。
「チームの雰囲気は良いです(感覚)」
→実は進捗率が遅れており、メンバーは残業続きで疲弊している(事実)。
感覚は、自分を守るために嘘をつくことがあります。
「頑張ったから成果が出ているはずだ」と思いたい。
「あそこは上手くいったはずだ」と信じたい。
そんなバイアスが、目を曇らせます。
だからこそ、私たちは意識的に「数字」という鏡を見なければなりません。
客観的事実は、時に残酷です。
自分のマラソンのように、「お前は最後ボロボロだったんだぞ」と淡々と事実を突きつけてきます。
でも、その残酷な事実こそが、正しい成長へと導いてくれるナビゲーターなのです。
今年の勝田マラソンは、タイムこそ振るわなかったものの、この「客観的数値で確認することの重要さ」を教えてくれました。
みなさんも、今取り組んでいるプロジェクトや目標において、
「なんとなくこうだと思う」
「たぶんここが原因だ」
という感覚だけで進めてしまっていることはありませんか?
一度立ち止まって、数値を確認してみて下さい。
ログを見て下さい。
事実を調べてみて下さい。
そこには、あなたの感覚とは全く違う、意外な「正解へのヒント」が隠されているかもしれません。
正しい事実認識が、正しいフィードバックを生み、正しい成長へと繋がります。
感覚に頼らず、事実を味方につけるため、しっかりと数値で確認していきましょう。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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