去り際にこそその人の「在り方」が透けて見える
おはようございます。
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
以前から自分は交流会をはじめ様々なコミュニティに参加させて頂いています。
目標達成に向けて行動を加速させるためには、やはり人とのご縁が欠かせません。
一人でできることには限界がありますし、他者からの刺激や情報は自分の視座を高めてくれる貴重なリソースになります。
そうやってご縁が広がる中で、当然ながら全てのコミュニティに対して均等にコミットすることは物理的に難しくなってきます。
時間は有限です。
自分のリソースも有限です。
目標達成のためには「何をするか」と同じくらい「何をしないか」を決めることが重要になります。
いわゆる「選択と集中」です。
その結果として、状況によっては関係性を整理させて頂き、離れさせて頂くという判断が必要になる場合もあります。
今日はそんな人とのご縁の入り口と出口の中で気づいた、目標達成やビジネスの本質に関わる学びをお伝えできればと思います。
みなさんは交流会などコミュニティに入る場合にどのようなルートで参加されますでしょうか。
気になった団体が元々あって、自ら調べてこちらからアクセスして入会を申し込むというパターンも当然あると思います。
しかし、自分もそうですが、多くの場合は誰か知り合いの方からお誘い頂いて、そのご縁という経路で新たなコミュニティに参加させて頂くというパターンが多いのではないでしょうか。
信頼できる方からのご紹介であれば安心ですし、参加へのハードルも下がります。
このような場合によくあるのが、まずはお試しのような形でその場の雰囲気を味わってみて、その体感した結果に基づいて正式に加入するか否かを決めるというプロセスです。
そうすると、多くの場合お誘いして下さった方は本当に親切にいろいろケアをして下さるわけです。
会の趣旨や、そのコミュニティ特有のお作法や振舞い方など、新参者が困らないように細やかに教えて頂けることもあります。
そして、入会するまでいろいろ面倒見て下さる方も非常に多いと思います。
そのような親切な方がいて下さると、その会での初心者にとっては心強いですし、心理的にも安心して参加できるというものです。
そこからの一人立ちに向けてもサポートして下されば、なおさらありがたい限りです。
ここまでは、非常に美しく、温かい人間関係の構築プロセスに見えます。
しかし、冒頭にお伝えした通り、足し算ばかりでは全てのコミュニティに参加することができなくなりますので、多くの場合どこかのタイミングで取捨選択することになります。
そして残念ながら、離れざるを得ないコミュニティも発生します。
その判断自体は、目標達成に向けた戦略的な意思決定であり、決してネガティブなことではありません。
その場合、自分はお誘い下さった方に対して、これまでの感謝とお礼をお伝えして、自らの状況と離れるという事実を誠心誠意お伝えすることにしています。
それに対して「残念ですが承知しました。また機会があったらご一緒しましょう。」と親切な応対をして下さる方も多くいらっしゃるのは事実です。
こういう言葉を頂けると、離れた後もその方とのご縁は大切にしたいと思いますし、また別の形でお力になれればとも思います。
しかし、自分がちょっとモヤっとするのは、そういった離れるというご連絡をした際に、既読スルーであったり、完全に無視されることがあるという事実です。
特に、入会前にはかなり熱心にアプローチして下さり、面倒を見て下さった方であっても、そういった形で「離れる(=顧客や会員でなくなる)」となると、手のひらを返すとは言いませんが、全く反応がなくなることがあります。
これがその会の運営者やリーダー格の方だったりすると、正直目も当てられません。
まぁ、いろいろ事情はあるのだろうと思います。
忙しいのかもしれませんし、期待していた分だけ裏切られたような気持ちになってしまったのかもしれません。
その方からすれば、せっかくお誘いしたのに離れられるということが、自分が信用されていないという風に感じる部分もあるのかもしれません。
仮にそうだとしても、お互いの事情もあるわけですから、そこはビジネスパーソンとして、いえ、人として大人の対応をするのが良いような気がするのは自分だけでしょうか。
せめて「分かりました」の一言ぐらい反応してくれてもいいのにな、と自分の観点からは思ってしまいます。
結局、ご縁が始まる時にだけ熱心にアプローチしてきて、一度離れる時に全く相手にされないというのは、その人の人間性が現れているように感じてなりません。
もっと言えば、その方の「在り方(Being)」が、その去り際の姿に透けて見えてしまっているということです。
入会する時、すなわち自分にとってメリットがある時は親切にする。
退会する時、すなわち自分にとってメリットがなくなれば無視をする。
これは、相手を「人」として見ているのではなく、自分の利益のための「駒」や「数字」として見ていることの証左ではないでしょうか。
そのような態度を取られると、自分のような器量の狭い人間は、もし何か次の機会があった時にその方のことはあんまり信用できなくなります。
表面的には大人なので変なことはしませんが、心の底から信用してアプローチしたり、大事な仕事をお願いしたりすることは二度とないだろうなという風に考えます。
「この人は、調子が良い時だけ寄ってきて、都合が悪くなると知らんぷりをする人だ」というレッテルが、自分の中で貼られてしまうのです。
なので、ご本人はおそらく分からないのだと思いますが、そうやって人の信用を自ら削り取って失っていっているということになります。
そして怖いのは、それがその対象の人だけでは終わらないということです。
「あの人は、去り際は冷たいよ」「釣った魚には餌をやらないタイプだよ」という評判は、意外なほど早く、広く伝わります。
その人から他の人に情報が広がる可能性もあると考えると、将来的な損失は計り知れない大きなものになる可能性もあるわけです。
信用という資産は、積み上げるのには途方もない時間が掛かりますが、崩れるのは一瞬です。
そして、その崩れる瞬間というのは、多くの場合、こういった「利害関係がなくなるタイミング」に訪れるのです。
結局のところ、ビジネスの世界も狭いものです。
そういった方々にも、別のコミュニティや仕事の現場で再度お会いすることがあるのも事実です。(これが意外と多いのです…)
その時、気まずい思いをするのか、それとも「お久しぶりです!」と笑顔で再会できるのか。
それは、別れ際の対応一つで決まります。
なので、今日自分が一番言いたいのは、人はご縁がつながる時に気を使うのはもちろんですが、一度離れるタイミングが来た時にこそ、その人の真価が問われるということです。
次のご縁のためにも、始まり以上にこの終わりのコミュニケーションは大切にした方が良いということです。
「終わり良ければ総て良し」という言葉がありますが、人間関係においては「終わり方こそが、次の始まりを決める」と言っても過言ではありません。
あなたがもし、誰かを見送る立場になった時。
あるいは、サービスを解約される立場になった時。
その時こそ、あなたの「在り方」が試されていると思って下さい。
去っていく人の背中に、どんな言葉を投げかけるか。
どんな態度で見送るか。
その一挙手一投足を、周りはしっかりと見ています。
そして何より、あなた自身がそれを見ています。
損得勘定だけで動くのではなく、一人の人間として相手を尊重し、最後まで誠実に向き合う。
そんな「在り方」を大切にできる人こそが、最終的に多くの人から応援され、大きな目標を達成できる人なのだと自分は信じています。
ぜひ、ご縁の入り口だけでなく、出口にこそ誠意を尽くせるような、そんなコミュニケーションを意識してみてはいかがでしょうか。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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