余裕がない時の「正論」は単なる攻撃になる場合もある
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
最近、自分はかなり忙しくさせて頂いているのですが、正直に言えば精神的な余裕が少しずつ削られているのを感じる瞬間があります。
そんな時こそ自分の心の状態を客観的に観察することが大切です。
本日はプロジェクトや日々の仕事において誰もが一度は経験するであろう「余裕のなさ」と、それが引き起こす「人間関係の摩擦」についてお伝えさせて下さい。
「困っている人にむだに正義を振りかざしてはいけない」という話です。
みなさんは仕事をしていて「なぜあの人はあんなに攻撃的なんだろう」と感じたことはありませんか。
あるいは逆に、自分が誰かに対して、ついキツイ言い方をしてしまったことはないでしょうか。
多くの場合、その原因は個人の性格ではなく「余裕の有無」にあります。
人間は余裕がなくなると、無意識のうちに防衛本能が働き攻撃的になります。
お互いに余裕がない状況に追い込まれると、意図せず攻撃の繰り出し合いになってしまう。
売り言葉に買い言葉。
メールの文面が少しずつ刺々しくなり、チャットの返信が素っ気なくなる。
そんな殺伐とした空気が流れるプロジェクトは、メンバー全員にとって不幸でしかありません。
さらに、自分だけに余裕がない状況にも気を付けないといけません。
相手には全く悪気がない。
ただ普通に「進捗どうですか」と聞いているだけ。
それなのに自分に余裕がないと、その言葉がまるで「まだ終わらないのか」「遅いぞ」という責めの言葉のように聞こえてしまうことがあります。
相手は、自分がどれだけ追い込まれているかを知る由もありません。
だからこそ、普段通りのトーンで接してくるのですが、受け手である自分の心が波立っているために、すべてを攻撃として処理してしまうのです。
これは認知の歪みですが、渦中にいるときはなかなか気づけないものです。
もちろん、理想論を言えば、そんな状況にならないように段取りをするべきです。
余裕がなくなっている状況というのは、多くの場合、見通しが十分できておらず、後から後からやらないといけないことが期限をもって迫ってきているる状態です。
だからこそ、可能な範囲で先手管理して、余裕がない状況にならないようにリスクヘッジをする。
それがプロの仕事です。
しかし。
そう思って完璧にできるなら、誰も苦労はしません。
ビジネスの現場では予期せぬトラブルや急な仕様変更、突発的な欠員など自分ではコントロールできない要因でどうしても追い込まれてしまうことがあります。
ここで大切にしたいのが「想像力」です。
もしあなたの周りに、簡単な作業さえも滞らせている人がいたらどう思うでしょうか。
「メール一本返すだけなのに」
「資料のこの部分を直すだけなのに」
「なぜこんな簡単なことが何日も止まっているんだ」
そうイライラしてしまうかもしれません。
でも、そこで一歩踏み込んで、相手の背景を慮(おもんぱか)ってみて欲しいのです。
余裕がない状況に追い込まれた時には、簡単そうに見えることでも、なかなか進まないことがあります。
それは能力が低いからではありません。
その人の前には「今すぐやらないとプロジェクトが死ぬ」というレベルの最重要タスクが山積みになっていて、簡単な作業になかなか順番が回ってこないのです。
タスクの優先順位という見えない壁の前に、5分で終わる作業が追いやられている状態です。
また、よくある指摘として「忙しいなら誰かに頼めばいいじゃないか」というものがあります。
これも正論です。
しかし、現場のリアルはそう単純ではありません。
人に作業を依頼するには「背景の説明」や「手順の指示」、そして「アウトプットの確認」というオーバーヘッド(付帯作業)が発生します。
切羽詰まっている時というのは、この説明コストすら惜しいものです。
「説明に30分かけるくらいなら自分で10分でやった方が早い」
「任せてミスが起きて、リカバリするリスクを負うくらいなら、自分でやった方が安心だ」
そんな心理状態に陥り抱え込んでしまう。
これは決して褒められたことではありませんが、極限状態の心理としては十分に理解できるものです。
こうした背景を知らずに、溺れかけている人に向かって
「なぜ、もっと早く助けを求めなかったんだ」
「なぜ、泳ぎ方を練習しておかなかったんだ」
と正論(正義)を振りかざすことほど残酷なことはありません。
それは浮き輪を投げるどころか、石を投げているのと同じです。
こういう状況に対して、無神経に「あるべき論」で相手を追い込む態度は、相手への理解と想像力が欠如していると言わざるを得ません。
困っている人が本当に求めているのは、「過去への批判」ではなく「現在への加勢」です。
「ここは手伝えそうだから、サポートしようか」
「このタスクは私が巻き取ろうか」
そうやって、具体的に負荷を下げるアクションこそが求められているのです。
そして、もし指摘をするのであれば、事態が収束した後です。
「そもそも、なぜそんな状況を作ってしまったか」
「次はどうすれば防げるか」
それを冷静に話し合い、再発防止策を考える方がよほど生産的であり、未来につながります。
自分もマネジメント観点で、プロジェクトの遅れを指摘しなければならない場合もあります。
だからこそ、常に自分に問いかけています。
「今、自分は相手を追い込んでいないか」
「相手が抱え込まざるを得なかった背景に思いを馳せているか」
正義感をかざして、相手を断罪するのは、簡単で気持ちがいいことかもしれません。
しかし、それでは信頼関係は崩れ、プロジェクトは失敗に向かいます。
もし、今みなさんの周りに余裕をなくして、トゲトゲしている人がいたら、あるいは、レスポンスが悪くなっている人がいたら、どうか正論で殴るのではなく「何か事情があるのかもしれない」というまなざしを向けてあげて下さい。
その優しさが、張り詰めた糸を緩め、事態を好転させるきっかけになるかもしれません。
そして、もし今みなさんご自身がいっぱいいっぱいの状況にあるならば、どうか自分を責めすぎないで下さい。
あなたは十分に頑張っているはずです。
ただ、少し荷物が重すぎるだけです。
勇気を出して「今、余裕がなくて」と周囲に伝えてみて下さい。
案外周りの人は、あなたが思う以上に優しく手を差し伸べてくれるはずです。
お互いがお互いの「余裕のなさ」を許容し合い、補完し合える関係、そんなチームこそが、どんな困難な目標も乗り越えていけると信じています。
心に少しの余白を持って、周りの人にも、自分にも優しく接することができる毎日を作っていきましょう。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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