なぜあなたの目標は「絵に描いた餅」で終わるのか? ~巨大プロジェクトを動かす思考法を、日常の武器に変える~

おはようございます!

一緒にやり抜くマネジメントコーチ、福井俊治(しゅんじ)です。

「今年こそは、この資格を取る」

「来月までに、この企画を必ず成功させる」

あなたは今、そんな熱い目標を胸に、日々奮闘されていることと思います。その進捗はいかがでしょうか。計画通りに進んでいますか。それとも、目の前のタスクに追われ、いつしかゴールが遠く霞んでしまってはいませんか。

もし、あなたが「頑張っているのに、なぜか前に進まない」という壁にぶつかっているのなら、その原因は、あなたの情熱や能力の不足ではありません。もしかしたら、それは「地図」を持たずに、「気合」だけで険しい山に挑もうとしているからなのかもしれません。

本日お伝えしたいのは、たった一つの、しかし極めて強力な真実です。

それは、あなたの人生における全ての目標達成は、プロジェクトマネジメントの思考法を活用すれば、驚くほどうまく行くということです。

「プロジェクトマネジメント」と聞くと、何やら専門的で、大企業が使う難しい手法のように感じるかもしれません。しかし、その本質は驚くほどシンプルです。

私が20年以上、チームを率いて、ソフトウェア開発プロジェクトを動かしてきた経験から断言できるのは、この思考法が、ビジネスだけでなく、あなたの個人的な目標達成にとっても、最強の武器になるということです。

では、その思考法とは一体何でしょうか。一緒に見ていきましょう。

まず、あなたが描いた目標。それは、プロジェクトマネジメントの世界で言うところの「あるべき姿(To-Be)」そのものです。それは、あなたが到達したいと願う、輝かしい未来の風景ですね。

次に、今のあなたの立ち位置。これが「現状(As-Is)」です。

そして、この「あるべき姿」と「現状」の間に横たわるギャップ。これこそが、あなたが解決すべき「問題」に他なりません。この問題を解決する行為が、すなわち目標達成に向けた行動になるわけです。

ここまでは、多くの人が無意識に考えているかもしれません。しかし、プロジェクトマネジメントの真髄は、ここから始まります。

優秀なプロジェクトマネージャーは、この漠然とした「問題」を、具体的な「課題」へと分解・定義します。「目標より体重が10kg多い」という問題があるなら、「なぜ体重が減らないのか?」を深掘りし、「日々の消費カロリーが摂取カロリーを上回るようにする」「定期的な運動習慣を身に付ける」といった、具体的な課題に落とすのです。

そして、それを改善するための方針を打ち立てます。「摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やす」という方針が決まれば、そこから日々の具体的な「タスク」へと落とし込んでいきます。「毎日の昼食をサラダチキンに変える」「週3回、30分のランニングを行う」。

どうでしょうか。

「ダイエットを頑張る」という漠然とした決意が、今すぐ実行可能な、具体的なタスクリストに変わりましたね。

しかし、最も重要なのは、ここからです。

プロジェクトマネジメントの魂は「進捗管理」にあります。決めたタスクが、決めた期日に終わるように、日々その進捗を追いかける。この地道な作業こそが、巨大なプロジェクトを成功へと導く心臓部なのです。

もし、想定よりも遅れてしまったら。

優秀なマネージャーは、決して「気合が足りない」とは言いません。

「なぜ遅れたのか?」を冷静に分析し、「どうすればリカバリーできるか?」という次の打ち手を考えます。そして、できるだけ早くその手を打てるように、毎日の進捗確認を絶対に怠らないのです。

また、走り続ける中で、新たな課題が見えてくることもあります。そんな時は、それを嘆くのではなく、「よくぞ見つかった」と歓迎し、新たなタスクとして計画に加えていく。この柔軟性こそが、プロジェクトをゴールへと導く推進力となります。

このように、一つひとつのタスクを、愚直なまでに達成し続ける。

その地味で、泥臭い積み重ねが、やがてはあなたを、想像もしなかったような「あるべき姿」へと導いてくれるのです。

あなたが今、挑んでいる目標は、あなた自身の人生という壮大なプロジェクトです。

そのプロジェクトマネージャーは、他の誰でもない、あなた自身です。

さあ、最強の思考法という武器を手に、そのプロジェクトを成功へと導きましょう。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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