なぜ、私たちの脳は「問い」に逆らえないのか? ~自分を動かす、魔法の質問の作り方~

おはようございます!

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

目標に向かって突き進む中で、ふと、分厚い壁の前に立ち尽くしてしまう。

何をしても状況が好転せず、思考は同じ場所をぐるぐると回り続ける。

あなたも今、そんな「階段の踊り場」で、どうすべきか思い悩み、立ち止まってしまってはいないでしょうか。

この踊り場は、決して悪い場所ではありません。むしろ、次のステップへと飛躍するための、またとない「作戦会議室」です。

問題は、その作戦会議で、私たちがどんな「議題」を設定しているか、にあります。

多くの場合、私たちは、無意識のうちに、自分自身を追い詰める、一つの「ダメな議題」を設定してしまいます。

それは「なぜ、うまくいかなかったのだろう?」という、過去を向いた、反省の問いです。

この問いは、誠実であればあるほど、私たちを「犯人探し」へと駆り立てます。「自分の能力不足が原因だ」「あの時の判断がいけなかった」と。そして、その自己批判は、次の一歩を踏み出すためのエネルギーを静かに、しかし確実に奪っていくのです。

しかし、もしこの議題を、たった一言変えるだけで、あなたの脳が、勝手に、未来志向の解決策を探し始めてくれるとしたら、どうでしょう。

実は、私たちの脳には、ある面白い性質があります。

それは、「問い」を投げかけられると、その答えを、抗うことなく、自動的に探し始めてしまうという性質です。

信じられないかもしれませんね。

では、少しだけ、実験にお付き合いください。

「昨日の夜、何を食べましたか?」

どうでしょうか。

今、あなたの頭の中では「昨日の夜は…えーっと…」と、自動的に、昨日の食卓の光景を検索する作業が、始まったのではないでしょうか。

「考えるな」と命令しても、脳は、問いの答えを探すことをやめられないのです。

これが、人間が「考える生き物」であることの、何よりの証拠です。

そして、この抗いがたい脳の性質こそ、私たちが停滞期から抜け出すための、最強の武器となります。

大切なのは、自分の脳に、どんな「問い」という名の、検索キーワードを与えるか。

もし、あなたが「なぜ、うまくいかなかったのか?」という、過去を向いたネガティブな問いを投げかければ、あなたの脳は忠実に、過去の失敗リストや、あなたの欠点を大量に検索して、あなたの目の前に並べてくれるでしょう。

では、この問いを、こう変えてみたら、どうでしょうか。

「どうすれば、次回は、もっとうまく行くだろうか?」

この瞬間、あなたの脳の検索エンジンは、180度、その向きを変えます。

過去の失敗データベースを閉じて、未来の成功事例や、改善のアイデア、新たな可能性といった、希望に満ちた情報を、全力で検索し始めるのです。

聞いてることは、本質的に同じです。

しかし、後者の方が、圧倒的にポジティブで、前向きな気持ちで、思考を巡らせることができるとは思いませんか。

これが、「魔法の質問」の正体です。

その力は、停滞したあなたの思考を、強制的に、未来へとワープさせてくれます。

もし、あなたが今、「階段の踊り場」で立ち止まっているのなら。

どうか、自分を責めるのは、もうやめにしてください。

そして、代わりに、あなたの脳に、こんな「未来への問い」を、投げかけてあげてください。

・「この経験から学べる、たった一つの教訓は何だろう?」

・「もし、親友が同じ状況で悩んでいたら、自分はどんな言葉をかけるだろう?」

・「もし、予算や時間が無限にあるとしたら、どんな大胆な打ち手が可能だろう?」

・「この状況をゲームだと捉えたら、どんな『裏技』や『隠しコマンド』があるだろうか?」

あなたの内側には、あなた自身がまだ気づいていない、膨大な知識と、無限の可能性があります。

適切な問い、という名の鍵さえあれば、その扉は、いつでも、あなた自身の手で、開くことができるのです。

さあ、あなたの脳に、最高の質問を投げかけてみましょう。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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