なぜ、一流の登山家はシェルパを雇うのか? ~自分の中から「勇気」を絞り出せないあなたへ~
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
あなたは今、新しい挑戦という名の、断崖絶壁の前に、たった一人で佇んではいないでしょうか。
その一歩を踏み出せば、まだ見ぬ素晴らしい景色が広がっていると、頭では分かっている。
それなのに、足がすくみ、心が恐怖に支配され、どうしてもその一歩が踏み出せない。
「自分には、勇気がないのだろうか…」
そんな風に、自分自身を責めてしまうこともあるかもしれません。
ビジネスの世界では、リスクを恐れず、最初に未知の海に飛び込む「ファーストペンギン」の勇気が賞賛されます。しかし、その賞賛の声が、かえって私たちを苦しめることもあります。
なぜなら、私たちは知っているからです。二番目以降に飛び込んだペンギンは、最初の勇敢な一羽が、アザラシに襲われなかったのを「確認」してから、安全に飛び込んでいるという事実を。
もし、あなたが今、一歩を踏み出せずにいるのなら。
それは、あなたが臆病だからではありません。
むしろ、その先に潜むリスクを、冷静に分析できている、極めてクレバーな証拠なのです。
では、どうすれば、この恐怖を乗り越え、最初の一歩を踏み出すことができるのでしょうか。
自分の中から、無理やり「勇気」を絞り出す必要はありません。
答えは、もっとシンプルで、もっと戦略的です。
世界最高峰のエベレストに、初めて挑む登山家を想像してみてください。
彼らは、決して一人では、その頂を目指しません。
必ず、その山を何度も制覇した経験豊富なシェルパを雇います。
なぜでしょうか。
それは、シェルパが、彼らにとって単なる「案内人」以上の、三つの極めて重要な価値を提供してくれるからです。
1. シェルパは、未来への「地図」を与えてくれる
シェルパは、その道筋を知っています。どこに危険なクレバスが隠れているか、どこで天候が急変しやすいか、どこなら安全に休息できるか。その知識が、登山者が抱く「未知への恐怖」を、劇的に和らげます。
私たちも同じです。未経験の挑戦は、暗闇の中を手探りで進むようなものです。しかし、その道を先に歩んだ経験者がいれば、その暗闇の中に、確かな一本の光の道筋を照らしてくれるのです。
2. シェルパは、勇気の「伝染源」となる
シェルパが、どんな困難な状況でも、冷静に、淡々と、一歩を踏み出す姿。
その姿は、「この道は、進める道なのだ」という、何よりも雄弁なメッセージとなります。
言葉を超えたその確信が、私たちの心の奥深くに眠る「勇気」を呼び覚ますのです。
勇気とは、自分の中から絞り出すものではなく、信頼できる誰かから「伝染」するものなのかもしれません。
3. シェルパは、挑戦の「当事者」になってくれる
そして、これが最も重要です。
シェルパを雇うことで、あなたの挑戦は、もはやあなた一人の孤独な戦いではなくなります。あなたの成功に責任を負う、もう一人の「当事者」が生まれるのです。
「大丈夫だ、俺がついている」
その一言が、どれほど私たちの心を強くしてくれることか。
この「一人ではない」という感覚こそが、絶望的な状況で、最後の一歩を踏み出させる、最強の原動力となります。
もし、あなたが今、一歩を踏み出せずにいるのなら。
どうか、一人で勇気を振り絞ろうとして、これ以上、苦しまないでください。
あなたのエネルギーを、内なる恐怖との戦いに使うのではなく、外の世界にいる「あなたのシェルパ」を探すために使うのです。
それは、尊敬する先輩かもしれません。
同じ志を持つ、コミュニティの仲間かもしれません。
あるいは、私たちのような、目標達成の伴走を専門とするコーチかもしれません。
本当の勇気とは、無謀にも、一人で崖から飛び降りることではありません。
自らの限界を認め、最高のシェルパを探し出し、その助けを借りて、最も安全で、最も確実なルートで、まだ見ぬ頂を目指す。
その「賢明な決断」を下すこと。それこそが、真の勇気なのです。
さあ、あなたのシェルパを探す旅に、今日から出かけましょう。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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