その車輪は、空転していないか? ~泥沼から抜け出すための、最小で、最強の一歩~
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
目標に向かって突き進む、その道のりの途中。
ふと、自分の車輪が、ぬかるみにはまり、空転しているかのような感覚に陥ることはないでしょうか。
アクセルは踏み込んでいる。エンジン音は、耳をつんざくほどに鳴り響いている。
それなのに、景色は一向に変わらず、ただ、時間とエネルギーだけが、虚しく消費されていく。
そんな時、私たちは、どうすればいいのでしょう。
講演家の福島正伸さんは「手法は100万通り、あきらめない」という言葉を大切にされているそうです。
自分も、この考え方を、自らの行動指針としています。
道は、必ずある。
しかし、問題は、その100万通りもの道筋の中から、どうやって「次の一手」を見つけ出すか、です。
ここで、多くの人が陥りがちなのが「一発逆転の、完璧な一撃」を探し求めてしまうことです。
この泥沼から、一瞬で、車体ごと引き上げてくれる、クレーン車のような、魔法の一手。
しかし、そんなものは、現実の世界には、ほとんど存在しません。
そして、その完璧な一手が見つからないあまり、私たちは、思考停止に陥り、動けなくなってしまうのです。
では、どうすればいいのか。
答えは、視点を180度、変えることです。
天を見上げて、クレーン車を探すのをやめる。そして、地面に這いつくばり、タイヤの下に挟める、たった一つの「小石」を探すのです。
ゴールに至るための、華麗な一歩である必要はありません。
今日、今、この瞬間に、自分ができる、最もささやかで、最も確実な一歩は何か。
ただ、その一点に、思考を集中させるのです。
例えば、あなたが「富士山に登る」という壮大な目標の前で、立ち尽くしているとします。
その時、あなたが見つけるべき「小石」とは、何でしょうか。
・「必要な道具を、ノートに書き出してみる」
・「どんな登山ルートがあるか、インターネットで検索してみる」
・「とりあえず、今日の夕食後、30分だけ散歩をして、足を鍛える」
そのどれもが、あまりにも地味で、富士山頂という壮大なゴールとは、かけ離れているように見えるかもしれません。
しかし、この「小石」こそが、空転していたあなたの車輪に、再び、大地を掴むための「最初の摩擦」を与えてくれるのです。
その小さな摩擦が、あなたの車体を、たとえ1ミリでも、前に進ませる。
そして、その1ミリの前進が、あなたの視点を変え、これまで見えていなかった、次の「小石」のありかを、教えてくれるのです。
一歩進んだ先で、同じように、次の一手を打つ。
これを、ただ、ひたすら繰り返す。
そうして、一歩、また一歩と、泥沼から這い出していくのです。
やがて、あなたは気づくでしょう。
気がつけば、ぬかるみを抜け、固い大地の上に立ち、遠くに見える山頂までの、開けた景色を、見渡している自分に。
いつもは「ゴールを見据えて行動しよう」とお伝えしていますが、もし、動きにくいと感じた場合は、一度、その視線を、足元に戻してみてください。
そして、あなたの次の一歩を可能にする、ささやかな、しかし、確実な「小石」を、見つけ出すのです。
その一歩が、あなたの世界を、再び、動かし始めます。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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