その計画は、あなたの「翼」ですか?それとも「重り」ですか? ~完璧な計画倒れから抜け出す、思考の技術~
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
あなたは今、自らの手で立てた、完璧なはずの「計画」そのものに、押し潰されそうになってはいないでしょうか。
目標達成のためには、計画が大切だ。
自分も、いつもそうお伝えしています。富士山に登るためには、そのための緻密な登山計画が不可欠です。
しかし、時に、その計画こそが、私たちの足かせとなり、前進する力を奪ってしまうという、皮肉な現実が存在します。
計画を立てた瞬間の、あの高揚感。
「あれもやろう」「これもやるべきだ」と、やる気に満ちて、タスクを詰め込み過ぎてしまう。
そして、いざ実行段階になると、そのあまりの重さに、一歩も動けなくなってしまうのです。
それは、まるで、世界一周旅行のために、たった一つのスーツケースに、考えうる全ての荷物を詰め込もうとしているようなものです。
あらゆる気候に対応できる服、万が一のための薬、退屈しのぎの本。
その一つひとつは、確かに「あった方がいい」ものかもしれません。
しかし、それら全てを詰め込んだスーツケースは、もはや一人では持ち上げられないほどの「重り」となり、あなたを空港から一歩も出られなくさせてしまうのです。
完璧な準備が、旅の始まりそのものを、不可能にしてしまう。
これが「完璧な計画倒れ」の正体です。
では、どうすれば、この重すぎるスーツケースから、解放されるのでしょうか。
単に、タスクを減らしたり、期間を延ばしたりするだけでは、根本的な解決にはなりません。
ここで、あなたの思考を劇的に変える、一つの法則をご紹介します。
それが「パレートの法則」です。
別名「80対20の法則」とも呼ばれます。
これは、「物事の成果の8割は、全体の2割の重要な要素によって生み出されている」という、驚くべき経験則です。
会社の売上の8割は、2割の優良顧客が生み出している。
ソフトウェアのバグの8割は、2割のコードに集中している。
この法則を、あなたの目標達成計画に、応用してみましょう。
あなたの計画書に並んだ、その膨大なタスクリスト。
その中で、成果の8割に直結する、本当に重要なタスクは、実は、全体の2割しかないとしたら。
そう考えると、見えてくる景色が、少しだけ変わってきませんか。
私たちがやるべきことは、100個のタスク全てを、満身創痍でこなすことではありません。
その中から、成果を生み出す「最重要の2割」を見つけ出し、そこに、自らの資源(時間、エネルギー)を、集中投下することなのです。
これは、賢明な旅人が、旅の荷物を厳選する作業に似ています。
彼らは、全ての荷物の中から「これがなければ、旅の目的が達成できない」という、必要不可欠なものだけを、バックパックに詰めます。
そして、残りの8割の「あったら便利だけど、なくても何とかなる」荷物を、勇気を持って、家に置いていくのです。
その身軽さこそが、彼らが、誰よりも遠くまで、旅を続けることを可能にするのです。
もし今、あなたの計画が、重荷となって、あなたを苦しめているのなら。
一度、その計画という名のスーツケースを、床に広げてみてください。
そして、一つひとつのタスクに、こう問いかけるのです。
「君は、本当に成果の8割に貢献してくれる、必要不可欠な存在か?」と。
100点満点を取らなければ、失格になる試験は、人生には、そう多くはありません。
多くの場合、8割の成果が出せれば、それは、十分に「大成功」と呼べるはずです。
どうか、完璧という名の「重り」を、自ら外す勇気を持ってください。
あなたの計画を、あなたを縛り付ける「鎖」ではなく、あなたを限界の先へと運んでくれる「翼」へと、変えるのです。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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