その「走り続ける」努力は、本当に正しいのか? ~限界を超えるための、戦略的休養の技術~
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
今日は、自分自身の、少しばかり恥ずかしい「反省」から、話を始めさせてください。
それは、目標に向かって突き進む中で、私たちがいかに簡単に「本来の目的」を見失ってしまうか、という物語です。
ご存知の方もいるかもしれませんが、自分は、毎朝走ることを習慣にしています。
しかし、しばらく前、一週間ほど、原因不明の体調不良が続きました。
走り出した途端に、身体が鉛のように重く、全くペースが上がらない。
そして、わずか1、2km走ったところで「このまま続けても、練習にもならない」と、諦めて引き返してくる。
そんな、もどかしい毎日を繰り返していました。
今、冷静に振り返れば、答えは明白です。
素直に「完全休養」の日を作れば、よかったのです。
しかし、その時の自分は「毎朝走る」というルールに固執するあまり、「今日こそは回復しているはずだ」という淡い期待を抱いては走り出し、そして、やはりダメだったかと肩を落として戻ってくる、という無意味な消耗を繰り返していたのです。
この自分の行動は、有名な、あの木こりの話に、あまりにもよく似ています。
ある木こりが、刃がボロボロになったノコギリで、休むことなく、必死に木を切り続けている。
通りがかった旅人が「一度休んで、その刃を研いだ方が、もっと速く切れますよ」と声をかけても、木こりはこう答えるのです。
「そんな暇はないんだ!」と。
刃を研ぐ時間も惜しんで、なまくらのノコギリで木を切り続ける。
その姿は、一見すると、勤勉で、努力家に見えるかもしれません。
しかし、その努力は、本当に、目的にかなった「正しい努力」と言えるのでしょうか。
もし、彼が、一度だけ、立ち止まる勇気を持ち、ノコギリの刃を研いだとしたら。
肉体はリフレッシュされ、鋭くなった刃は、驚くほどのスピードで木を切り倒していく。
結果として、休みなく働き続けるよりも、遥かに早く、そして楽に、仕事は終わったかもしれないのです。
目標達成の道筋で、私たちが本当に向き合うべきは、目の前のタスクだけではありません。
そのタスクをこなすための「道具」すなわち、あなた自身の「心と身体」そして「スキル」の状態を、常に最高の状態に保つこと。
これこそが、隠された、しかし最も重要なミッションなのです。
一度、立ち止まり、体勢を整える。
それは、決して「停滞」や「敗北」ではありません。
未来の、より大きな成果を手に入れるための、極めて高度で、知的な「戦略的投資」なのです。
もちろん、その後の成果が、100%約束されているわけではありません。
だからこそ、立ち止まることには「勇気」が必要です。
しかし、闇雲に走り続けて、心と身体をすり減らしてしまう前に、一度、自問してみてください。
「自分が今、握りしめているノコギリの刃は、最高の切れ味を保っているか?」と。
その問いが、あなたの無駄な努力を止め、あなたを、真の成功へと導く、最初の、そして最も重要な一歩となるはずです。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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