あなたは、コックピットから「だけ」で戦っていないか? ~勝利を手にするための、もう一つの視点~

おはようございます!

一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。

あなたは今、目標達成という名の長く、そして過酷なレースを必死に戦っていることでしょう。

しかし、その戦いをたった一人、コックピットの中から「だけ」で、戦ってはいないでしょうか。

今日は目標を達成するために、なぜ一度「立ち止まる」必要があるのか、なぜ時には、順位を「明け渡す」勇気が求められるのか、その逆説的な真実を、自分が愛してやまない自動車レースの最高峰、F1の世界から、お話ししたいと思います。

F1の決勝レースは、約305Kmの距離を誰よりも速く走り抜いた者が、勝者となります。

一見、その答えは、非常にシンプルです。「ひたすら、速く走り続ければいい」。

しかし、F1の奥深さは、そう単純ではありません。

レースに勝利するためには、速く走るために、あえて「停止」する時間が必要になるのです。

ご存知の方も多いと思いますが、それは「ピットストップ」と呼ばれます。

レースが進むと、タイヤは摩耗し、グリップ力を失い、ラップタイムはどんどん遅くなっていく。

その状態で、ただ我慢して走り続けるよりも、一度ピットに入り、数秒間マシンを停止させ(速度制限のあるピットロードを通過するためロスタイムは20秒以上になります)、新しいタイヤに交換した方が、その後の走行速度が劇的に向上し、結果として、レース全体の時間は速くなるのです。

もちろん、このピットストップの間、ライバルたちは猛スピードで駆け抜けていきます。

コックピットの中のドライバーの視点から見れば、これは、順位を失う、屈辱的な「後退」に見えるかもしれません。

しかし、ピットウォールと呼ばれる指令所で、レース全体のデータを俯瞰し、チェッカーフラッグが振られる、その瞬間だけを見据えている「戦略家」の視点は、全く違います。

彼らにとって、このピットストップは「後退」ではありません。

勝利という、たった一つの目的を達成するための、極めて重要な「戦略的投資」なのです。

彼らは、レース全体を見渡しています。

だからこそ、一時的に順位を失うという「短期的な損失」を受け入れてでも、レース全体での勝利という「長期的な利益」を、冷静に、そして確信を持って、選択することができるのです。

これが、もし、レースのその瞬間、その瞬間しか見ていなければ、どうでしょう。

わざわざ停止する、順位を明け渡す、などという判断ができる訳がありません。

さて、この話は、そのまま、私たちの人生や、目標達成の道のりに、置き換えることができます。

私たちは皆、自分自身の人生というレースを戦う、孤独なドライバーです。

目の前のタスク、今週の締め切り、ライバルとの競争など、コックピットから見える景色に、私たちは、つい、心を奪われてしまいがちです。

しかし、本当に、そのレースに勝ちたいと願うのなら。

私たちは、ドライバーであると同時に、自分自身の「最高の戦略家」でなければなりません。

時には、コックピットから幽体離脱し、ピットウォールから、自らのレースを、冷静に、客観的に、俯瞰してみるのです。

「今の走り方(やり方)のまま、ゴールまで予定通りたどり着けるのか?」

「一度立ち止まってでも、新しいスキル(タイヤ)に交換すべきではないか?」

「目先の小さな勝利にこだわり、本当に大切な、人生全体の勝利を、見失ってはいないか?」

ぜひ、あなたも、刹那的な状況だけで判断するのではなく、レース全体を見渡す、もう一つの視点を持つことを意識してみてください。

その視点こそが、あなたを単なる参加者から、真の勝者へと引き上げてくれるはずです。

今日も一緒にやり抜きましょう!

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