あなたは、どちらのコンパスで生きていますか? ~自分らしい人生の羅針盤を取り戻す方法~
おはようございます!
一緒にやり抜くマネジメントコーチ、福井俊治(しゅんじ)です。
今日もあなたは、目の前の仕事や役割に、誠実に向き合い、懸命に一日を過ごされていることでしょう。その慌ただしくも充実した毎日は、あなたの心を本当に満たしてくれているでしょうか。そして、その道はあなたが心から望んだ目的地へと、確かに続いているでしょうか。
私たちは、人生という大海原を航海する船乗りです。そして、無意識のうちに、二つのコンパス(羅針盤)を手にしています。
一つは、「社会のコンパス」です。 これは、会社での評価、世間体、周囲からの期待といった、外部の基準が示してくれる方位磁石です。このコンパスが指す方向は、とても分かりやすい。「これをすれば評価される」「こうすれば間違いない」という、安全な航路を示してくれます。このコンパスに従うことは、決して悪いことではありません。むしろ、組織や社会の中で生きていく上で、必要なスキルとも言えるでしょう。
しかし、この「社会のコンパス」だけを頼りに航海を続けると、私たちはいつしか、ある違和感に気づきます。
「なぜ、こんなに頑張っているのに、心は満たされないのだろう?」
「この航海の先に、本当に自分の望む景色は広がっているのだろうか?」
それは当然です。なぜなら、そのコンパスが指し示しているのは、会社や社会が望む目的地であって、必ずしも「あなた」が心の底から望む目的地ではないからです。
そこで、もう一つのコンパスの出番です。 それは、あなたの内側にある、「心のコンパス」です。
このコンパスの針は、「ワクワク」や「情熱」、「これは自分の本心だ」と感じる瞬間に、かすかに、しかし確かに振れます。その針が指し示すのは、誰かのためではない、あなただけの「真の北」。あなたらしい人生の目的地です。
ただし、こちらのコンパスは少し厄介です。社会のコンパスのように、常に明確な方角を示してくれるわけではありません。日々の喧騒の中では、その微かな針の振れを見失いがちです。そして、その針が指す方向は、時にいばらの道であったり、誰も進んだことのない未知の航路であったりするため、それに従うには少しの勇気が必要になります。
私たちは、つい扱いやすい「社会のコンパス」ばかりを見てしまい、自分の「心のコンパス」が錆びついていることに気づかずに、人生という航海を続けてしまいがちなのです。
では、どうすれば、自分だけの「心のコンパス」の感度を取り戻せるのでしょうか。 いきなり、人生の舵を180度切る必要はありません。大切なのは、定期的にコンパスの針を確認する「対話の時間」を、意図的に持つことです。
週に一度、ほんの15分で構いません。静かなカフェや、一人になれる書斎で、手帳とペンを用意し、自分自身にこんな問いを投げかけてみてください。
【心のコンパスを確認する3つの問い】
- 「この1週間で、心が『これは自分の仕事だ』と熱くなった瞬間は、どんな時だっただろう?」
- 「逆に、『これは自分の本心ではないな』と、心にかすかな曇りを感じたのは、どんな時だっただろう?」
- 「もし、ほんの1度だけ舵を切れるとしたら、来週はどんな小さな行動をとるだろう?」
この静かな対話の時間が、あなたの「心のコンパス」の錆を落とし、針の動きを敏感にしていきます。そして、「ほんの1度の舵取り」を繰り返すうちに、あなたの船は、いつの間にか「社会のコンパス」が示す航路から、あなただけの輝かしい航路へと、着実に針路を変えているはずです。
誰かの期待に応える人生も尊いものです。しかし、一度きりのあなたの人生です。どうせなら、あなたにしか見られない最高の景色が広がる目的地を目指してみませんか。
ぜひ、あなただけの羅針盤を手に、あなたらしい人生の航海を、心から愉しんで頂ければと思います。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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