あなたの言葉は相手の「?」を生んでいないか
おはようございます。
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
目標達成に向けて行動する中で、当然、一人では成し遂げられないことも多々発生します。
そんな時は、誰かの手を借りることになります。
そこで不可欠となるのが「コミュニケーション」です。
しかし、このコミュニケーションで、もし、あなたが、ある一つの「落とし穴」に気づかずにいるとしたら。
良かれと思って発した言葉が、かえって相手との間に深い溝を作り、プロジェクト全体の大きな遅延や、失敗の原因にさえなりかねません。
あなたは、こんな経験はないでしょうか。
誰かに仕事を依頼する。
自分では、丁寧に、そして、正確に伝えたつもりだった。
しかし、上がってきた成果物は、あなたのイメージとは全く違うものだった。
そこから、何度も、何度も、修正のやり取りを重ねる。
その度に、時間と、お互いのエネルギーはすり減っていく。
そして、ようやく、自分が思っていたものに近い成果物が完成する。
この、不毛な時間。そして、徒労感。
一体、何が、原因なのでしょうか。
多くの人は、この時、心の中でこうため息をつきます。
「相手の理解力が足りないんだ」
「ちゃんと伝えたのに、なぜ分かってくれないんだ」と。
その気持ちは、痛いほど分かります。
しかし、もし、あなたが本気でこの状況を改善したいと願うなら。
今日、この思考の矢印を180度自分自身に向ける必要があります。
少し厳しい話になりますが、この認識のズレが生まれている原因は全てあなた自身にある、と受け入れるのです。
そして、その原因の一つとして、今日、特に焦点を当てたいのが「専門用語の使い方」です。
自分も経験があり、反省しないといけない点ではあるのですが、相手に何かを伝える時、ついつい、自分が当たり前に使っている専門用語を、そのまま使ってしまうことがあります。
同じ業界や、バックグラウンドを共有している仲間内であれば、それでも全く問題ないでしょう。
しかし、違う業界の方や、初めて一緒に仕事をするような方に対して、突然、専門用語を連発してしまったら、どうなるでしょうか。
相手は、その言葉の意味が分からず、思考が停止してしまうかもしれません。
あるいは、分かったふりをして、後で大きな認識のズレを生んでしまうかもしれません。
このような場合のコミュニケーションの基本。
それは「使わなくていい専門用語は、極力、使わない。分かりやすい別の言葉に置き換える」ということです。
あまりにも当たり前のことのように聞こえますか?
しかし、なぜ、私たちは、このシンプルな原則を、いとも簡単に破ってしまうのでしょうか。
そこには、いくつかの人間的な心理が隠されています。
1. 「便利さ」という甘い誘惑
専門用語は、確かに便利です。
複雑な概念をたった一言で言い表すことができる。
しかし、その便利さは、あくまで「知っている者同士」の間でしか成立しません。
相手が知らないという可能性を少しでも考えるなら、その便利さに甘えてはいけないのです。
2. 「自分をよく見せたい」という小さな見栄
少し意地悪な言い方になるかもしれませんが、専門用語を使った方がなんとなく頭が良さそうに見える、ちょっとかっこいい、そんな無意識の自己顕示欲が、隠れていることはないでしょうか。
もし、そうだとしたら、その小さな見栄は、今すぐ捨て去るべきです。
あなたが目指すべきは、かっこよく見せることではなく、プロジェクトを成功させることのはずです。
虚勢を張るのではなく、達成結果という「実」を取るという思考に切り替えてみて下さい。
3. 「相手のレベルを測りたい」という傲慢さ
自分もたまにやってしまうことがあり、深く反省するのですが。
相手の知識量や、レベル感を確認するために、あえて専門用語を投げかけて、反応を見てしまう。
これも、非常に危険な行為です。
相手のレベルを測る方法は、他にもいくらでもあります。
無理に専門用語をぶつけて、相手に無用なプレッシャーや、不快感を与える必要はどこにもないのです。
4. そして、最も深刻な「自分の理解不足」
実は、これが最も根深く、そして、改善すべき問題かもしれません。
本当は別の言葉で分かりやすく説明した方がいい、と頭では分かっている。
しかし、それを表現するための適切な言葉を、自分自身が持っていない。
だから、仕方なく専門用語で押し切ってしまう。
これは、もはやコミュニケーションの問題だけでなく、あなた自身の知識や、思考の浅さを露呈しています。
なぜなら、自分が本当に深く理解していることであれば、必ず小学生にでも分かるような、平易な言葉で説明できるはずだからです。
もし、自分の中に少しでもそのような可能性がある、と感じるのであれば。
それは、まず、その用語や、背景にある概念を、自分自身がもう一度学び直す必要がある、という重要なサインです。
その上で、自らの行動を正し、相手とのコミュニケーションを再構築していくべきでしょう。
いずれにしても、コミュニケーションとは「相手が正しく受け取って、なんぼ」の世界です。
あなたが、どれだけ素晴らしい知識を持っていたとしても、それが相手に、正確に、そして、心地よく、伝わらなければ何の意味もありません。
どうか、自己満足に陥ることなく、常に相手の視点に立ち、最も適切で、分かりやすい表現を選択する努力を続けて下さい。
その地道な、しかし、価値ある努力こそが、あなたの周りに信頼と、協力の輪を広げ、あなたの目標達成を力強く後押ししてくれるはずですから。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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