あなたの「弱さ」は、誰かをヒーローにするためにある
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
世の中には、本当に、様々な特徴を持った人がいます。
当然、あなたもその一人です。あなたを、あなたたらしめる、数え切れないほどの特徴を持っている。
そして、私たちは、無意識のうちに、その特徴の一つひとつに「長所」や「短所」という、レッテルを貼ってしまいがちです。
長所は、誇らしく、磨くべきもの。
短所は、恥ずかしく、克服すべきもの。
本当に、そうなのでしょうか。
今日は、この、私たちが当たり前のように受け入れている「長所と短所」という概念を、根底から覆す、一つの考え方について、お話しさせてください。
自分はいつも、世の中は、そして人間関係は、互いに助け合うことで、初めて美しく成立するものだと考えています。
この考え方を前提にすると「長所」の役割は、非常にシンプルです。
それは、自分が、他の誰かを助けるために授かった、天賦の「能力」と言えるでしょう。
では、一方で「短所」はどうでしょうか。
これもまた、実は、人に役立つための、かけがえのない「能力」なのです。
「何を言っているんだ?」と思われるかもしれませんね。
短所とは、すなわち、あなたの「弱さ」や「不得手」な部分です。
それは、見方を変えれば「他の人が、あなたを助けるための『余地』」であり、他の誰かが、その人自身の「長所」を発揮するための、最高の「機会」を提供している、ということなのです。
少し、例え話をさせてください。
あなたが、誰かと二人で、食事に行ったとします。
食事が終わり、会計の段になって、相手が「ここは、自分がご馳走させてください」と、笑顔で言ってくれました。
さて、あなたなら、どうしますか。
「いえ、そんな、悪いですよ」と、頑なに断るのも、一つの誠実さかもしれません。
しかし、相手の「ご馳走したい」という、温かい気持ちは、行き場を失ってしまいます。
一方で、こう返すこともできます。
「本当ですか?ありがとうございます!すごく嬉しいです。では、お言葉に甘えさせてください」
そして、心からの感謝を伝える。
どちらが良い、悪い、という話ではありません。
しかし、自分は、後者の方が、お互いにとって、より気持ちの良い、幸せなコミュニケーションになるのではないか、と思います。
なぜなら、それは、相手の「ご馳走したい」という気持ちを、あなたが、真正面から受け止め、その行為を「完成」させてあげた、ということになるからです。
これを、長所と短所の話に、当てはめてみましょう。
「長所」とは、自らが持つ能力で、相手をサポートしたい、という能動的な力です。
先の例で言えば「ご馳走したい」という、与える側の心です。
一方で、「短所」とは、相手に、その人の長所を発揮する機会を与え、補ってもらう力です。
先の例で言えば「ご馳走になる」という、受け取る側の心にあたります。
相手の「助けたい」という気持ちを、素直に受け止め、それを、自らの成果に結びつける。
これもまた、簡単には真似のできない、一つの、極めて高度な「能力」ではないでしょうか。
私たちは、つい、何でも一人でできる「完璧な人間」を目指してしまいがちです。
しかし、もし、あなたが、本当に完璧で、何の弱みもない人間になってしまったとしたら。
誰も、あなたを助けることはできません。
あなたは、誰の助けも必要としない、孤高の存在になってしまうのです。
お互いが、気持ちよく、相手を助けたり、助けられたりするために。
その、美しい、人間関係の循環を生み出すために。
「長所」と「短所」というものは、まるで、パズルのピースの「凸」と「凹」のように、存在しているのだと、自分は思います。
どうか、あなたの「短所」を、悪いものだと思わないでください。
それは、あなたが、誰かと、深く、そして温かく繋がるために与えられた、最高の「ギフト」なのです。
その凹みを、ありのままに受け止め、それを、自分の成果にどう繋げるか。
あるいは、その凹みを通じて、相手の成果に、どう貢献できるか。
そんな風に、考えてみても、良いのではないでしょうか。
あなたの「弱さ」は、きっと、あなたの隣にいる誰かを、ヒーローにするために、あるのですから。
これからのあなたの行動の、ヒントにしていただければ、幸いです。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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