【思考のOSアップデート】最高の解決策は「できるかな?」の外にある

おはようございます!

一緒にやり抜くマネジメントコーチ、福井俊治(しゅんじ)です。

今日も、あなたの目標達成を加速させるための「思考のOS」を、一緒にアップデートしていきましょう!

さて、昨日のステップでは、問題解決に向けて、絡み合った事象の奥にある「真の原因」を探究する方法についてお伝えしました。根本的な原因が見えてくると、少し視界が晴れたような、気持ちが軽くなったような感覚があるのではないでしょうか。

しかし、本当の勝負はここからです。原因がわかっても、それを解決できなければ、現実は1ミリも変わりません。

今日のテーマは、その原因を解消し、あなたの理想の状態にグッと近づけるための「解決策を考える」ステップです。

多くの方が、この段階でピタッと足が止まってしまいます。

「原因はわかった。でも、どうすればいいんだ…?」

「色々考えてみたけど、どれも現実的じゃないし…」

頭の中で色々なアイデアが浮かんでは消え、結局「どうせ無理だ」という結論に落ち着いてしまう。そんな経験はありませんか?

実は、それこそが、私たちが無意識のうちに踏んでしまっている「心のブレーキ」なのです。

■なぜ、私たちは「どうせ無理」と思ってしまうのか?

私たちは成長する過程で、知らず知らずのうちに「常識」や「固定観念」という思考の枠を身につけていきます。

「予算がないから、この案は無理だ」

「前例がないから、きっと反対される」

「そんなことを言ったら、笑われるかもしれない」

こうした考えは、一見すると現実的で、リスクを避けるための賢明な判断のように思えます。しかし、問題解決というクリエイティブな作業においては、これが最大の足かせになってしまうのです。

この「心のブレーキ」が作動している限り、私たちは過去の経験や常識の範囲内でしか物事を考えられません。それでは、現状を打破するような画期的な解決策が生まれるはずがないのです。

では、どうすればこの強力なブレーキを外し、自由な発想の翼を広げることができるのでしょうか?

ポイントは2つあります。

■ポイント1:「できるかどうか」を完全に忘れる

一つ目のポイント、そして最も重要なのが「できるかどうかを考えない」ことです。

これは単なる精神論ではありません。思考のOSを切り替えるための、極めて具体的な技術です。

まずは、目の前にある問題や原因に対して、「もし、お金も、時間も、人も、技術も、すべての制約がなかったとしたら、どんな解決策があるだろう?」と自問してみてください。

「そんなこと言ったって、現実には制約だらけじゃないか」と思われるかもしれません。その通りです。しかし、最初から制約に縛られていては、思考は窮屈になる一方です。

一度、現実という重力から解放されて、自由に思考を飛ばしてみる。まるでSF映画のアイデアを出すように、荒唐無稽なことでも、馬鹿げていると思われることでも、何でも許される「無重力状態」を意図的に作り出すのです。

例えば、会社の売上が伸び悩んでいる、という問題があったとします。

「もし、魔法が使えたら?」

「もし、社長が明日から自分だったら?」

「もし、ライバル社のエースが仲間になったら?」

こんな風に、あり得ない仮定を置いてみる。そうすると、「社長になるなら、まず組織改革からだな」「あのエースの営業手法を徹底的に分析してみようか」といった、これまでとは全く違う角度からのアイデアの芽が生まれてくるのです。

この段階では、アイデアの「質」は一切問いません。とにかく、思考の枠を壊し、これまで見えていなかった可能性に光を当てることだけが目的です。

■ポイント2:一人ブレストで「アイデアのシャワー」を浴びる

「できるかどうか」というブレーキを外したら、次に行うのは、思いつくことを「すべて書き出す」ことです。

これも非常に重要です。頭の中だけで考えていると、アイデアはすぐに評価・判断のフィルターにかけられ、消えていってしまいます。

そうではなく、A4の紙や付箋、PCのメモ帳などに、考えたことを片っ端から書き出していくのです。これを「ブレインストーミング(ブレスト)」と言います。

一人でブレストを行う際のコツは、「時間を区切ること」です。タイマーを10分セットして、その間はとにかく手を止めずに書き続ける。どんな些細なことでも、重複していても構いません。

「売上を上げるには…」

・新商品を開発する

・値下げする

・SNSで毎日発信する

・DMを送る ・テレアポ100件

・海外に進出する

・全社員で富士山に登って気合を入れる

・神頼み

…最後の2つはふざけているように聞こえるかもしれませんね。でも、それでいいんです。ブレストの段階では、判断は不要。「質より量」を徹底し、アイデアのシャワーを浴びる感覚で、脳みそを解放してあげましょう。

そして、もう一つの強力な方法が、「周りの人に『どう思う?』とヒントを求めること」です。

これは単にアイデアの数を増やすためだけではありません。最大の目的は、「自分にはない発想(視点)を得る」ことです。

人はそれぞれ、全く違う経験、知識、価値観を持っています。自分一人では到底思いつかないような視点を、他人はあっさりと提供してくれることがあります。

「この問題、どう思う?」とストレートに聞くのも良いですし、「もしあなたが魔法使いだったら、どう解決する?」といった、少し変わった質問を投げかけてみるのも面白いでしょう。

きっと、あなたを驚かせるような、そして凝り固まった思考をほぐしてくれるような、新鮮な視点が得られるはずです。

■さあ、まず一歩を踏み出そう

解決策を考えるステップは、決して苦しいものではありません。むしろ、自らの創造性を解き放つ、とてもエキサイティングなプロセスです。

完璧な解決策を最初から見つける必要はありません。まずは、心のブレーキを外し、自由に発想を広げてみる。そして、出てきたたくさんのアイデアのかけらを、じっくりと眺めてみる。

その中に、きっとあなたの問題を解決し、理想の未来へと導いてくれる「宝石の原石」が隠されています。

さあ、まずはA4用紙を一枚、用意してみてください。そして、たった5分だけ、あなたの課題を解決するためのアイデアを書き出してみませんか?

その小さな一歩が、あなたの目標達成を劇的に加速させるはずです。

一緒にやり抜きましょう!

【お知らせ】
Amazon Kindleにて電子書籍を出版しています。Unlimited契約の方は無料でお読み頂けます。

一歩踏み出せなかったあなたが夢を実現する27のアイデア

人生で大切なことはすべてフォーミュラ1が教えてくれた

コメントを残す