【思考のOSアップデート】あなたの中に眠る「最高の自分マネージャー」を目覚めさせよ

おはようございます! 

一緒にやり抜くマネジメントコーチ、福井俊治(しゅんじ)です。

今日は、あなたの目標達成の旅を、より確実で、より力強いものにするための、少し特別な「思考のOS」についてお話しします。

それは、あなたの中に、あなただけの「専属マネジメントコーチ(=自分PMO)」を置く、という考え方です。

「PMO」とは、組織でプロジェクトを成功に導くための司令塔のような存在ですが、この考え方を個人の目標達成に応用すると、驚くほどの効果を発揮します。感情の波や日々の忙しさに流されることなく、着実にゴールへと進むための、強力なエンジンを手に入れることができるのです。

では、この「自分PMO」は、一体どんな価値をもたらしてくれるのでしょうか。3つの観点から、その絶大なパワーを解き明かしていきましょう。

1. 人生の羅針盤としての価値 〜「なんとなく」の努力を、"確信"の一歩に変える〜

組織のPMOは、個々のプロジェクトが会社の進むべき道、つまり経営戦略と合っているかを厳しくチェックします。これを個人に当てはめると、「今やっているその努力は、本当に自分の"なりたい姿"や"理想の人生"に繋がっているか?」を常に問い直す、人生の羅針盤としての役割を果たします。

私たちは日々のタスクに追われる中で、「これが本当にやりたいことだっけ?」と、心の声に蓋をしてしまいがちです。「みんながやっているから」「これをやっておけば安心だから」という理由で選択した道は、一見安全に見えても、魂が喜ぶ目的地には続いていないかもしれません。

自分PMOを持つということは、定期的に一人戦略会議を開き、「この一歩は、3年後の自分の笑顔に繋がっているか?」と、自分自身に問いかけることです。

これにより、他人軸の「やらされ仕事(Have to)」が、自分軸の「心からやりたいプロジェクト(Want to)」へと昇華します。自分の人生という船が、しっかりと理想の未来という宝島に向かっていることを確認できる。この確信こそが、困難な航海を乗り越えるための、折れない心の錨となるのです。

2. 目標達成の「再現性」を高める価値 〜感情や気合に頼らない、"自分だけの勝ちパターン"を作る〜

組織のPMOは、過去の成功や失敗を資産として蓄積し、誰がやっても成功しやすい「型」を作ります。これを個人に応用すると、気分や根性論に頼るのではなく、自分自身を冷静に分析し、目標達成の確率を飛躍的に高める「自分だけの成功法則」を確立する力になります。

「今回はうまくいったけど、次も同じようにできるか不安…」 

「やる気に満ち溢れている日は進むけど、そうでない日は全く手につかない…」

これでは、目標達成がまるでギャンブルのようになってしまいます。自分PMOは、そんなあなた自身を客観的に分析し、再現性のある「勝ちパターン」を構築する、もう一人の自分です。

例えば、

「過去にダイエットがうまくいった時、何が良かった?→朝食のメニューと軽い運動をセットにしていたことだ」

「あの資格試験に合格できた時は?→スマホのアプリで毎日15分、隙間時間に問題を解いていた」

というように、自らの成功体験を分析し、その要素を次の挑戦に組み込みます。

自分自身を最高の研究対象として、どんな環境で集中でき、どんなツールが有効で、どんな時間帯が最もパフォーマンスを発揮できるのか。そのデータを蓄積し、改善を繰り返すのです。これにより、意志の力だけに頼る不安定な戦い方から、「こうすれば、自分は着実に進める」という、仕組みで勝つスタイルへと進化させることができます。

3. 客観的な「見張り台」としての価値 〜"感情"と"事実"を切り分け、冷静に軌道修正する〜

航海の途中、嵐に見舞われるのは当たり前です。組織のPMOは、プロジェクトの状況を客観的なデータで可視化し、経営陣が冷静な判断を下すのを助けます。これを個人に置き換えると、不安や焦りといった感情の嵐に飲み込まれず、客観的な事実に基づいて、冷静に航路を修正していく力になります。

計画通りに進まないと、「もうダメだ…」「やっぱり自分には無理なんだ」というネガティブな感情が、私たちを支配しようとします。

しかし、自分PMOという見張り台に立てば、その感情と事実を切り離して見ることができます。「計画より3日遅れている(事実)。なぜなら、急な仕事が入ったからだ(事実)。では、週末の計画をどう見直すか?(次の打ち手)」というように、自分を責めるのではなく、問題解決に意識を集中できるのです。

手帳やアプリに「今日は3ページ進んだ」「今週は2回実行できた」という小さな「事実」を記録していくことは、この客観性を保つための非常に有効な手段です。感情的な「できていない感」ではなく、データとしての「できたこと」の積み重ねが、次の一歩を踏み出すための静かな自信を育んでくれます。


いかがでしたでしょうか。 あなたの中に「自分PMO」を置くとは、自分を厳しく管理することではありません。 自分自身の一番の理解者となり、最も信頼できる戦略家となり、そして何よりも、最強の応援団になる、ということなのです。

この思考のOSを、ぜひあなたの日常に取り入れてみてください。 あなたの目標達成の旅が、より確実で、希望に満ちたものになることを、心から願っています。

一緒にやり抜きましょう!

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