「5つの段階」で確実に自分の行動を変容させる
おはようございます。
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
今日は、多くの人が悩み、そして自分自身も日々向き合い続けている行動変容、つまり自分を変えることについてお話しさせて頂ければと思います。
みなさんは、これまでの人生で「よし、明日から変わろう!」と決意したことが、何度あるでしょうか。
そして、その決意が実際に定着し、今の自分を形作っているものは、そのうちのいくつあるでしょうか。
正直に告白しますと、自分は数え切れないほどの三日坊主を積み重ねてきました。(汗)
英語の勉強や、趣味など、中断してしまっていることが多々あります…
そんな経験をするたびに、「自分はなんて意志が弱いんだろう」「なんてだらしない人間なんだろう」と、自分を責めたい気持ちになっていました。
しかし、目標達成のサポートをさせて頂く中で、そして自分自身が試行錯誤を繰り返す中で、一つの気づきがありました。
それは、「行動が変わらないのは、意志が弱いからではない」ということです。
むしろ、気合や根性といった意志の力だけで自分を変えようとすること自体が、そもそも難易度が高かったのです。
人が変わるためには、手順があります。
今日は、精神論ではなく、行動心理学でも提唱されている「行動変容の5つのステージ」という考え方をベースに、どうすれば着実に新しい自分へと生まれ変われるのか、そのロードマップを共有させて頂ければと思います。
この5つの段階を知っているだけで、なぜ今まで失敗してきたのかがクリアになり、次に何をすべきかが明確になるはずです。
まず、一つ目の段階は「無関心期」です。
これは、行動を変えようという気持ちがまだない状態です。
「今のままで特に困っていないし」
「健康診断の結果が悪かったけど、まあまだ大丈夫だろう」
そんな風に、問題意識がまだ薄い、あるいは自分には関係ないと思っている状態です。
この段階にいる自分自身に対して、いくら「行動計画を立てよう!」と意気込んでもまったく響きません。
まずは、現状のリスクを知ったり、変わることのメリット情報に触れたりして、「今のままではまずいかも?」「変わった方が得かも?」と気づくことがスタートになります。
次に、二つ目の段階は「関心期」です。
おそらく、このブログを読んで下さっているみなさんの多くが、様々なテーマにおいてこの段階にいらっしゃるのではないでしょうか。
「やった方がいいのは分かっているけれど…」
「いつか始めようと思っているけれど、今は忙しいし…」
そうやって、変化の必要性は感じているものの、実際の行動には移せていない状態です。
ここで足踏みをしてしまい、何年もこの場所に留まってしまうことが非常によくあります。
自分も、「英語勉強しなきゃな~」と口にしながら、数年間止まったままということも何度も経験があります…
ここでは、無理に動こうとするのではなく、動くための動機付けを強化したり、自分の背中を押してくれる情報を集めたりすることが有効です。
そして、三つ目の段階が「準備期」です。
ここに来てようやく、「よし、来月から始めよう!」「まずは靴を買いに行こう!」と、具体的な準備を始める段階です。
周りの人に宣言したり、具体的な計画を立てたり、環境を整えたりする時期です。
実は、多くの方が失敗するのは、この「準備期」を飛ばして、いきなり次の「実行期」に飛び込もうとするからです。
準備運動なしに全力疾走すれば、怪我をするのは当たり前ですね。
いきなり走るのではなく、走れる環境を作る、走りやすい靴を買うといった、外堀を埋めることに注力するのが、このフェーズの大切なポイントです。
いよいよ、四つ目の段階は「実行期」です。
実際に新しい行動を始めて、まだ6ヶ月未満の状態です。
この時期は、一番エネルギーを使いますし、同時に一番挫折しやすい時期でもあります。
人間の脳には「現状維持メカニズム(ホメオスタシス)」という機能があり、変化を嫌って元の生活に戻そうと強力なブレーキを掛けてくるからです。
「今日は雨だからいいか」
「仕事が忙しいからまた明日」
そんな悪魔の囁きが聞こえてくるのもこの時期です。
ここでは、意志の力で戦うのではなく、環境の力や他者の目をフル活用して、とにかく続けることに執着する必要があります。
一人で戦わずに、周りを巻き込むのが得策です。
最後に、五つ目の段階は「維持期」です。
行動が6ヶ月以上続き、それが生活の一部として定着した状態です。
ここまでくると、逆にやらないと気持ち悪い、という感覚になります。
歯磨きやお風呂と同じレベルで、意志の力を使わずに自然と体が動く状態です。
ここまでくれば、もう「努力」はいりません。
習慣という最強の自動操縦モードに入っています。
さて、なぜ今日この話をしたかといいますと、自分の現在地を知ることで、打つべき対策が変わってくるからです。
多くの失敗は、自分が今どの段階にいるのかを無視して、いきなり頂上へ飛び乗ろうとすることで起こります。
もし、あなたが今「関心期(やりたいけど動けない)」にいるのであれば、無理に自分を責めて走らせようとする必要はありません。
まずは、次の「準備期」に進むことだけを考えればいいのです。
具体的には、情報を集める、小さく試してみる、あるいは自分のようなパートナーに壁打ちをして「やる理由」を固める。
それで十分な前進です。
もし、「実行期(始めたけど辛い)」にいるのであれば、それは一番苦しい登り坂にいる証拠です。
「辛いのは自分の意志が弱いからではなく、今が実行期だからだ」と客観的に捉え、とにかくハードルを下げてでも辞めない工夫をすることです。
人は、デジタル時計のように0から1へ瞬時に切り替わるわけではありません。
グラデーションのように、少しずつ段階を経て変わっていくものです。
一足飛びに結果を求めず、この5つの段階を一つずつ、着実に上っていくこと。
それが、結果として限界突破への近道になります。
今のあなたの目標は、どのステージにありますか?
そして、次のステージに進むために必要な「小さな一歩」は何でしょうか。
もし、自分がどこにいるか分からない、あるいは次のステージへの上がり方が分からないという場合は、いつでもご相談下さい。
プロジェクト診断などを通じて、一緒に現在地を確認し、次の一段を登るお手伝いをさせて頂きます。
自分も、みなさんと一緒に階段を上り続けるチャレンジャーでありたいと思っています。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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