「なぜ」と問うのをやめた時、本当の答えが見つかる
おはようございます。
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
いつもお伝えしている通り、何か目標に向かって行動する際に、何も問題が発生せずに淡々とゴールに到達することはまれです。
というか、ほぼ無いと思って頂いた方がよい、というのが自分の見方です。
なので、目標達成に向けた行程というものは、何かしら上手く行かないことに対して、改善を積み重ねて行くこと、とも言えます。
そのためには、これまで実施したことや、達成したことなど、事実を正しく確認して、そこから次のステップに向けて、打ち手を考えていくことが必要になります。
その際に、気を付けて頂きたいポイントがあります。
それは、必ず「未来に向かった問い掛け」を行って、これからの打ち手を検討して頂きたいということです。
どういうことでしょうか。
もう少し詳しく説明させて下さい。
まず、未来に向いていない典型的な問い掛けの事例からお伝えします。
それは、今まで実施してきたことを踏まえて「何が良くなかったんだろう?」という質問を自分にしてしまう事です。
あなたもついつい、こんな問い掛けを自分にしていませんか?
「何が良くなかったから、結果が出なかったんだろう?」
「何で、あの人はあんな風に動いたんだろう?」
「何で、あの時、自分はああしなかったんだろう…」
これは、油断すると、誰もが無意識にしてしまう問い掛けです。
しかし、これには一つの大きな問題が潜んでいます。
それは、あなたの思考が未来ではなく、完全に「過去」に向いてしまっている、ということです。
過去にどれだけ意識を向けても、その時のあなたの判断や、行動や、周りの出来事を変えることはできません。
過去に目を向けることで、私たちは無意識にその出来事に心を囚われてしまいます。
そして「なんで、なんで」という、出口のない思考のループから逃れられなくなってしまうのです。
この問い掛けは、反省という名の美しい仮面を被っていますが、その実態はあなたから次の一歩を踏み出すエネルギーを奪う、ただの堂々巡りに過ぎません。
なので、自分がおススメしたいのは、その思考のベクトルを意識的に180度転換することです。
あなたの思考を過去という「牢獄」から、未来という「広野」へと解き放つのです。
問い掛け方を「何で」から、「どうすれば」へと変えてみてください。
「どうすれば、次は思い通りの結果を出せるだろう?」
「どうすれば、あの人は期待通りに動いてもらえるだろう?」
「どうすれば、次の機会では判断を間違えずに済むだろう?」
そのように未来の事象に対して、あなたの創造的な思考を巡らせるのです。
その際、自分の強みを発揮するために、どういうアクションに繋げるかを考えて頂けると、さらに良いと思います。
このほんの少しの問い掛け方の違いが、あなたの心に劇的な変化をもたらします。
過去への後悔や、自責の念が消え去り、あなたの思考は、未来へと力強く飛び立ちます。
「よし、次回はこうしてみよう」
そんな前向きな気持ちになり、ちょっとしたワクワク感さえ芽生えてくるのではないでしょうか。
もし、あなたが今、何か上手く行かなかった出来事に心を悩ませているのなら。
この「問いの転換」を試してみてください。
ステップ1:まず、過去の出来事を「事実」として、客観的に書き出す。
(例:「クライアントへの提案が受け入れられなかった」)
ステップ2:あなたの頭の中に浮かぶ「何で」の問いを正直に書き出す。
(例:「何で、自分の提案はダメだったんだろう?」)
ステップ3:その「何で」の問いを、全て「どうすれば」の未来形の問いへと書き換える。
(例:「どうすれば、次の提案はクライアントの心を動かすことができるだろう?」)
ステップ4:その「どうすれば」の問いに対する、具体的な次の一歩(アクション)を一つだけ考える。
(例:「クライアントが本当に求めていることを、もう一度ヒアリングする機会を作れないか、上司に相談してみよう」)
どうでしょうか。
あなたの心は、もはや過去の失敗に囚われてはいません。
あなたの思考は、完全に、未来に向いているはずです。
ぜひ、このようなイメージで、未来に向けた問い掛けから改善活動に繋げる、というのを、日々、実践して頂ければと思います。
あなたの毎日は、確実に、前向きで、そして、楽しくなるはずです。
過去は分析するための「データ」ではありますが、決してあなたが居続けるべき場所ではないのですから。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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