「ついてこい」とは、なぜ言わないのか? ~最高のサポーターが持つ、もう一つのリーダーシップ~
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
自分がクライアントをご支援する際に、常に、そして絶対に、守り続けている一つの哲学があります。
それは「目標達成の主人公は、クライアントである」という、揺るぎない事実です。
自分は、あくまでも、その輝かしい物語を完成させるための、最高のお手伝いをする役割に過ぎません。
もしかしたら、進むべき道をこちらで全て決め、有無を言わさず、ぐいぐいとクライアントを引っ張っていく、そんなマネジメント方法もあるのかもしれません。
しかし、その先に一体何が残るのでしょうか。
クライアント本人が望まない方法で、腹落ちしていない計画で、そして、たとえ結果的に目標が達成できたとして、それは本当に「彼の成功物語」と呼べるのでしょうか。
言われた通りに進めて手に入れた成功は、達成感も、そして次なる成功を生む「再現性」も期待できません。
なぜなら、その成功体験はクライアント自身の血肉とはなっていないからです。
それでは、また次の壁にぶつかった時、誰かに道を照らしてもらわなければ、一歩も前に進めなくなってしまいます。
自分がご支援させて頂く上で、最終的なゴールの一つは、クライアントが、いつか自分を必要としなくなり、自らの足で、力強く、次の目標へと向かって歩き出し、笑顔で「卒業」していってくれることです。
そう考えた時、クライアント自身の中に「再現性」を育むことこそが、自分の最も大切な使命となるのです。
そこで、自分が何よりも大切にしているのが「フォロワーシップ」という考え方です。
リーダーシップという言葉に比べて、あまり馴染みのない言葉かもしれませんね。
フォロワーシップとは、組織の目標達成のために、部下やチームメンバーが、単に指示を待つのではなく、リーダーを主体的に補佐し、自律的に貢献していく能力のことです。
これは、決して「盲目的に従う」ことではありません。
リーダーが進むべき方向を見据えている時、フォロワーはその後ろから、あるいはすぐ隣で、「その道を、最も安全に、最も確実に、そして最も速く進むためには、どうすればいいか」を考え、実行するもう一人のリーダーなのです。
イメージで言うと、険しい坂道をクライアントが先頭に立って、必死で登っている。
自分は、その後ろから、彼の背中を、そっと、しかし力強く、押し続けている。
そんな感覚でしょうか。
時には「もう少し右に進んだ方が、足場がいいですよ」と声をかける。
時には「この先の天候は荒れそうです。一度、立ち止まって準備しませんか」と、リスクを知らせる。
リーダーは孤独だ、とよく言われます。
だからこそ、自らの背中を、絶対の信頼を持って預けられる「フォロワー」の存在が、その心を、どれほど強くしてくれることか。
このフォロワーシップの考え方は、なにも、自分のようなコーチだけの話ではありません。
もし今、あなたが、一人で、孤独に、目標に向かって戦っているのなら、どうか一度、周囲を見回してみてください。
あなたの情熱を信じ、あなたの背中を押してくれる。
そんな「最高のフォロワー」が、あなたのすぐ隣に、いるかもしれません。
そして、あなた自身もまた、誰かにとっての、最高のフォロワーになれるのです。
リーダーシップとフォロワーシップ。
その二つの力が、美しい歯車として噛み合った時、チームは、そして個人は、想像もできないほどの、限界を超えた力を発揮するのです。
さあ、あなたの背中を預けられる仲間を見つけに行きましょう。
そして、あなたも、誰かの背中を支える力強い一人になってください。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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